◆12/11 水 朝刊 朝日新聞
人類が核で自滅しないように 被団協、ノーベル平和賞受賞 代表委員・田中熙巳さん演説
(百年 未来への歴史)核の呪縛 結成68年、核なき世界は
政治改革、各党から9法案 首相「企業献金の禁止は憲法に抵触」
折々のことば:3289 鷲田清一
あえて言葉にされない平凡な1日の積み重ねが、その人の厚みになっている。
(北尾トロ)
(天声人語)原爆をつくる人々に
死の静けさに覆われた原爆投下後の長崎。黒焦げの人が銀行の礎石に座ったまま動かなくなっていた。死んでいる、と行き過ぎようとした23歳の福田須磨子さんは、かすかな声に驚く。「水を下さい」。空耳か。「水を……」▼▼▼▼▼福田さんは多くの詩を書いた。その一つを、いま読み返す。〈原爆を作る人々よ!/今こそ ためらうことなく/手の中にある一切を放棄するのだ。/そこに始めて 真の平和が生まれ/人間は人間として蘇(よみがえ)ることが出来るのだ。〉
★ (しつもん!ドラえもん:5285)だんぼう編
日本(にほん)で初(はじ)めてストーブが造(つく)られたといわれているのは何時代(なにじだい)かな?
★ こたえ
江戸時代(えどじだい)
北海道(ほっかいどう)・函館(はこだて)にある五稜郭(ごりょうかく)を設計(せっけい)した武田斐三郎(たけだあやさぶろう)らが幕末(ばくまつ)に外国船(がいこくせん)のストーブをスケッチして鋳物職人(いものしょくにん)に造(つく)らせたとされているよ。
◆12/11 水 夕刊 朝日新聞
被団協にノーベル平和賞、授賞式を終えて―― 箕牧智之さん・田中重光さん
USスチール買収「阻止方針」報道
素粒子
先月、ひとりの被爆者が逝った。長崎の小峰秀孝さん。ケロイドで右足が変形し、横歩きで学校に通った。壮絶ないじめにあい、差別が原因で離婚。膿(うみ)の出る足で小さな床屋に立ち、3人の子を育てた。釣りと焼酎を愛し、晩年「俺の人生は核兵器より強かったばい」と笑った。
◇
病床で平和賞の報を受け、先立った仲間たちに知らせたがった。天国で再会した皆が見守っているような、授賞式だった。