オリンパス、カメラ事業を売却へ 84年の歴史に幕

An Olympus-35 ECR rangeinfer-style camera with a short "pancake" lens is seen here against a white backgroundImage copyright Getty Images
Image caption オリンパスが1970年代に製造した35mmフィルムカメラ。同社はカメラ市場のトップメーカーの1つだった

世界的なカメラメーカーだった日本のオリンパスが、84年の歴史をもつカメラ事業を売却することになった。同社が24日、発表した。

オリンパスは、最大限の努力をしたが、極めて厳しいデジタルカメラ市場で利益を生むのは難しいとした。

スマートフォンの登場によってカメラ市場が縮小したのが、大きな理由の1つだと説明した。

同社は過去3年間、営業赤字を計上していた。

70年代に大人気に

顕微鏡メーカーだったオリンパスは、1936年に最初のカメラ「セミオリンパスI」を製造。アコーディオンのように伸び縮みする蛇腹があり、当時の日本人の月給より高価だった。

その後、何十年にもわたってカメラ開発を続け、市場占有率でトップを争うメーカーとなった。