あさイチ 1chNHK-TV am :風物詩
笛、太鼓、銅鈸子(どうばつし、チャッパ)の軽快な調べとリズムに乗った、華麗な舞である。
「大黒」
明るく賑やかに舞った「大黒」は、座り込みユーモアーたっぷりに参拝客の語り掛ける。
鼻紙ならぬ「華紙(はなかみ)」(おひねり)をたっぷりとお願いされると、包む紙が場内に配られ、次々と投げ込まれた。
笑いに包まれ、語りが一段落すると、担いでいた袋から「お菓子」(福)が撒かれる。
最後に、楽しそうな舞で締めくくる。
「桃俣(もものまた)獅子舞保存会が演じる、「剣」
「宝剣」で四方の邪気を切り祓う舞である。
農作物の五穀豊穣を願い祝う「五穀」。
のどかな雰囲気の獅子舞である。
使われている「獅子頭」は真新しく、開催時から集められた「華紙」を積み立て、新調された。
初めて知ったが、獅子舞には雄・雌があるとの事。
この獅子は「雄獅子」で、「次は雌獅子が欲しいので、華紙を」の一声で、又盛んに投げ込まれた。
雄・雌は、頭の模様や形に違いが在るらしい。
後日調べると、雌獅子は鼻が黒く塗られているらしい。
又、雄の舞は元気よく動きも激しく、雌の舞は大きな動きは少なく落ち着いた雰囲気で舞うらしい。
豊来家玉之助が登場。
最初の演目から通して演じているので息が上がっているそうだ。
休みを兼ねて、次の演目「へべれけ」の解説。
酒に酔って「へべれけ状態」になった踊りで、所作や見所等を解説。
千鳥足の獅子が登場。
やがて、眠り込んでしまう。
大きな瓢箪と酒杯を持った「ひょっとこ(酔っ払い)」が登場。
瓢箪から注いだ酒をぐいぐいと飲む干していく。
すっかり酔いの回った「ひょっとこ」は客席に下りて「参拝客」にも酒杯を勧める。
先ほどの説明で、玉之助から「エアー酒杯だけど、盃を勧められたら飲み干して下さい。」と言われているので、差しつ差されつ酒杯が廻り宴の模様となる。
目覚めた獅子にもお神酒を注ぐ。
「獅子」も「ひょっとこ」も酔いが廻り、すっかり「へべれけ」になり踊りだし、共に楽しむ。
西宮今津高校が演じる「獅子舞」ならぬ「虎舞」。
地元の甲子園・阪神タイガーズの因んだ創作神楽。
演者は、髭の男性(先生・師匠?)を除いて、舞手も囃子方も全て女生徒だった。
「桃俣獅子舞保存会」の「参神楽」。
神楽鈴と五色の御幣を振って優雅に舞い、諸々の罪穢れを清める。
玉之助が演じる「大神楽」。
曲芸と獅子舞の二部構成で、曲芸から始まった。
立て物(バランス芸)の基本芸、顎に乗せた棒の上に茶碗を積み上げていく。
棒も継ぎ足され、どんどん高くなる。
最後には、棒に細い糸を巻き付けて、駒の様にくるくると回転させる。
お馴染みの傘回し。
大神楽曲芸の中でも最も知られた芸で、「末広がり傘」と言って縁起物である。
まずは、参拝客から投げてもらった鞠から。
此の、鞠と傘は「朝ドラ・わろてんか」で演技指導に使った物とちょっぴり自慢話。
私は視聴していないが、京都編であったらしい。
何ごとも丸く治まる「鞠」
金回りが良くなる「金輪」。
横になっていた茶碗も立って回る。
ますます繁盛の「枡」。
傘の縁を回す「鼠の桁わたり」、傘をぐるりぐるりと回していく「乱回し」など多彩な芸が披露された。
「大神楽獅子」は豊来家玉之助の「一人立の獅子舞」。
「一人立の獅子舞」は風流系と云われ、東日本に多いらしい。
また、一人が頭と前足をもう一人が尻と後ろ足を受け持つ「二人立の獅子舞」は、外来の舞楽や伎楽から派生したもので西日本に多く観られ、その代表が「伊勢神楽」と言われる。
鼻が黒く塗られているので、この頭が「雌獅子」だろう。
御幣と神楽鈴を手に、
厳かな雰囲気のする舞である。
「桃俣獅子舞保存会」は、毎年御杖村の春日神社の秋祭に「獅子舞」を奉納しているとの事。
「荒廻し剣」は山河を象徴する獅子が舞を始める。
暫くして獅子が寝鎮まる、天狗や道化が舞台に登場してくる。
恐る恐る獅子を取り巻き様子を伺う。
ちょっと突いては、幕の後ろに逃げ帰る。
天狗が獅子を目覚めさせる。
滑稽な所作が演じられる「荒廻し剣」だった。
背継
玉之助の肩に子獅子が乗る。
最初は神楽鈴と御幣を持って舞う。
介添役から手渡される、宝剣、手鏡等を持ち替えて舞う。
会わせ鏡で身だしなみを見る愛らしい仕草が笑いを誘う。
先程の天狗も現れ、最後には祝い歌の「伊勢道中歌」で締めくくる。
最後の演目は「四方鎮(よもしずめ)」
奉納を終える事を祭神に告げる舞。
鉾鈴で四方を切り結び終わる。
奉納が終わると社殿に獅子舞が奉られ、神事が行われる。
厄払い神事の後は、「開運祈祷の符」が配られ、御杖村郷土料理の「いとこ煮(かぼちゃと小豆らしい)」が振る舞われらしい。
しかし寒空に2時間立っていたので、体が冷えきったので早々に退散した。
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