月をぼんやり
焼藷(やきいも) 【季語の分類一覧】
焼芋(やきいも) 石焼藷(いしやきいも) 焼藷屋(やきいもや)
「冬-生活」の季語
焼いた甘藷(さつまいも)。石焼藷を売り歩く声には独特の季節感がある。焼藷は栗に近い味ということで八里半、または栗より(九里四里)うまい十三里などという。
焼藷をひそと食べをり嵐山 波多野爽波
焼藷や歌劇の町に笛高く 森田峠
焼藷の湯気見てとほる東大寺 岸本尚毅
焼芋が冷めゆく人と話す間も 岩田由美
捨て馬券吹かれちるなり焼藷屋 石田波郷
橋わたる焼藷屋台犬ともなひ 草間時彦
焼芋屋行き過ぎさうな声で売る 後藤立夫
合本 俳句歳時記 第四版 (C) 株式会社角川学芸出版 2008
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