6/3 火 朝刊
コメ民間輸入、4月は80倍 主食用6800トン、高関税でも急拡大
コメ5キロ平均4260円、25円値下がり
首相、終盤国会へ牽制 不信任提出なら衆院解散検討
元白鵬、協会退職へ 帰国後に会見の予定 大相撲
韓国大統領選、きょう投開票
折々のことば:3414 鷲田清一
できないことを、できたような気になり、やれないことを、やったような気にな る、それは物語の世界だろう。 (田中小実昌)
(天声人語)残された5枚の写真
あの日の広島を伝える写真は多くない。1945年8月6日に限れば、米軍機エノラ・ゲイが落とした原爆による人々の惨状を、はっきりと分かる形で記録したネガフィルムは5コマしか残っていない。いずれも中国新聞社の松重美人(まつしげよしと)さんが撮影したものだ▼当時32歳だった彼の自宅は、爆心地から2・8キロのところにあった。爆風に吹き飛ばされ、窓ガラスの破片で流血しながらも、松重さんはカメラを手に街中に向かった▼動けなくなった母親に、すがりつく幼児がいた。子どもの名を叫び続ける女性がいた。髪も皮膚も焼けただれた人々を前に、彼はシャッターを切るのをためらった。「許してください」。心でつぶやき、やっと撮った写真がいまに残る5枚である▼その物言わぬ白黒の証言者は、上空からのキノコ雲の写真に決定的に欠けている視点を教えてくれる。原爆を落とした者たちが空から見下ろした広島ではなく、下から見上げる者たちの苦しみの広島である▼現存する写真の少なさを不思議に思う読者もいるかもしれない。あまりにも多くの命が奪われたのだ。中国新聞社は、従業員の3分の1に当たる114人が犠牲になった。戦後、軍は大量の写真を焼却した。GHQの規制を受けた廃棄もあった▼貴重な写真を集めた「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」が東京都写真美術館で始まった。展示には当時のカメラマンの言葉が重く記されている。「このような記録は、私たちの写真が永遠に 最後であるように」
◆(しつもん!ドラえもん:5454)なつやさい編
大豆(だいず)をまだ若(わか)いうちに収穫(しゅうかく)すると、それは 何(なん)と呼(よ)ばれるかな?
◆こたえ
エダマメ
見(み)た目(め)は違(ちが)うけど同(おな)じものなんだよ。最近(さいきん)はエダマメ専用(せんよう)の品種(ひんしゅ)もあるんだ。すりつぶして餅(もち)を絡(から)めると、ずんだ餅(もち)になるね。
◆6/3 火 夕刊
長嶋茂雄さん死去 ミスタープロ野球、巨人終身名誉監督 89歳
<お知らせ>土曜の夕刊、8月から休止します 土曜の特集記事は平日の夕刊に
素粒子
異端に眉をひそめ、異質をはじき、いびり出す。平成の大横綱を一掃した相撲協会。せいせいしたと言っている方が、負けている。
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「およそ革新は異質なヒト、情報、偶然を取り込むところに始まる」。同質性の高い社会に変革を迫った「失敗の本質」から40年。
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「不惜身命(ふしゃくしんみょう)」でも「精神一到」でもなく「唯一無二」を誓った24歳新横綱。その新風を吸い込もう。
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まさに唯一無二。太陽やひまわりの輝きだけでなく、病を得てからの生きざまも。長嶋さん逝く。
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