◆ 10/13 金 夕刊
旧統一教会の解散、請求
全国へ飛び立て、陽大のヒマワリ 4歳で事故の犠牲、残した種つなぐ
邦人出国へ、政府がチャーター機 イスラエル
衆院議長後任、額賀氏で最終調整
ビッグモーター処分、国交相方針
素粒子
〈政府当局の取り組みはきわめて弛緩(しかん)している。反共であれば何でもいいという政府与党の態度は犯罪的である〉
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教団を早くから追及した茶本繁正氏は、46年前の「原理運動の研究」にそう書いた。政治の責任をうやむやにしたままの幕引き、到底許されず。
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安倍氏と並んで教団と蜜月関係にあった細田氏会見へ。議長の権威、とうに地に落ち。
◆ 10/14 土 朝刊
細田議長、詳細語らず疑惑否定 「被害の訴えなく『#MeToo』成立せず」 会見で辞任表明
24時間以内の退避要求 ガザ北部住民に イスラエル軍
ジブチに自衛隊機派遣へ 首相
旧統一教会の解散を請求 文科省、地裁に証拠5千点
折々のことば:2879 鷲田清一
ちょっと休みづらい。でも休みたい。そんな板挟みで悩んだ時は、順序を逆にする。まず休み、そして考えるのだ。 (岡田悠)
(天声人語)細田議長の記者会見
この国の難解な方言の一つに出雲弁がある。よく知られたところでは、「ありがとう」を意味する「だんだん」だろうか。では、「しぇたもんだわ」はどうか。地元の人にそう言われ、「あきれたもんだね」との意味が分かるのはかなりの通に違いない▼▼▼▼▼政府は教団への解散請求をした。これで幕引きとばかりに、語らぬ細田氏にホッとし、「だんだん」と言いたい政治家がどこかにいないか。深い闇の解明を、うやむやにしてはならない。
10/14 土 Be 朝刊
(フロントランナー)メンタルヘルステクノロジーズ社長・刀禰真之介さん 心を壊す職場、全廃作戦
◆ 10/14 土 夕刊
イスラエル軍「ガザで作戦」 人質の情報収集後に撤収 退避要求、期限の24時間経過
(Photo Story)脱貧困へ咲け
素粒子
電気を止められ、水も薬も断たれ、何度も爆撃され、110万人の即日退避という不可能を突きつけられ。ガザ地区を覆う悲嘆、苦悩、憤怒。
◎
旧約聖書の昔から強制収容所まで、イスラエルの父祖らが強いられたであろう焦燥、恐怖、絶望が繰り返されて。
◎
ハマスの蛮行は許されず。報復の名の下、無辜(むこ)の命奪う所業もまた。自制を。理性を。
◆ 10/15 日 朝刊
ガザ市民、退避進まず 北部居住110万人、完了は一部か
高層マンション60棟、閑散の島 中国が主導、「一帯一路」10年
安心へ備え、なお 伊豆大島災害10年
折々のことば:2880 鷲田清一
「それがあんたのわるいとこよ。たたかうってことをおぼえないうちは、あんたには自分の顔は持てません。」 (ミイ)
(天声人語)尾身氏の1100日
もしも、この人がいなかったら、どうなっていただろうか。巨大な不条理に誰もが翻弄(ほんろう)されたコロナ禍は、より悲惨なものになっていただろうか。あるいは逆だろうか。尾身茂氏の著書『1100日間の葛藤』を読み、どうしてもそんな想像をしてしまった▼▼▼▼▼「今後さまざまな立場の人による多角的な検証を待ちたい」と同書は結ばれている。いつか、パンデミックはまた起きる。政治の側からも「歴史の審判」に堪えうる証言を期待したい。
◆ 10/16 月 朝刊
ガザ地上侵攻「準備整った」 イスラエル 米は空母追加派遣
徳島・高知、野党系やや先行 長崎4区、自民・立憲競る 2補選情勢調査
「二つの戦争」エネルギー供給リスク 「石油の世紀」著者・ヤーギン氏警告 石油危機50年
折々のことば:2881 鷲田清一
困っている人たちが言わないと議論ははじまらない。だから、少数者からの問題提起はすごく重要なんです。 (荒井裕樹)
(天声人語)サンマと秋の空
お昼どき、たまたま目にした小さな定食屋に入った。何を注文しようかと考えていると、店長らしき年配の男性と、まだ10代ではないかと思えるアルバイトの若い女性の会話が聞こえてきた▼▼▼▼〈晴空(せいくう) 一鶴(いっかく) 雲を排して上り〉と詩人は続けた。秋の空に、1羽の鶴がすっと上っていく様を思い描く。〈便(すなわ)ち詩情を引きて碧霄(へきしょう)に到(いた)る〉。詩情とは感じるままを詩にしたいと思う気持ち、碧霄とは限りなく碧(あお)い空のことである。
◆ 10/16 月 夕刊
捨てられた子犬、乗り越えた運命 トイプードル、殺処分まぬがれ警察犬に
ガザ、家を追われた人100万人超
国連事務総長、双方に向け声明 中東情勢
内閣支持率29%、発足以来最低に
素粒子
撃つな。ウクライナで叫ばれている言葉がパレスチナでも。耐え難き現実が広がる。
× ×
白紙に戻す潮時に見える。札幌五輪、34年も絶望的に。そもそも何のための招致か。
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朝日29%、毎日25%、読売34%、共同通信32%。岸田内閣の支持率が軒並み最低に。
× ×
季節の変化とともに、政権にも「秋風」が吹いてきた。
10/17 火 朝刊
ガザ、人道危機深刻 物資搬入滞る 死者、1日で400人増 封鎖1週間
岸田内閣支持、最低29% 不支持、上昇60% 朝日新聞社世論調査
臓器移植、ドナーなお少なく 脳死下の提供増、希望者数とは開き 法施行26年
折々のことば:2882 鷲田清一
「上手だね」「これなぁに?」を口にする前に立ち止まってみる (浅羽聡美)
( 詩人マフムード・ダルウィーシュ氏は1941年、英国の統治下にあったパレスチナ北部の村ビルワに生まれた。彼が6歳のとき、そこにイスラエルという国が突然、できることになった。パレスチナ住民はユダヤの軍によって追い出された▼▼▼▼ダルウィーシュ氏は2008年、67歳で逝った。〈歴史は犠牲者も英雄も嘲笑(あざわら)う/彼らに一瞥(いちべつ)をくれて 過ぎてゆく/この海はわたしのもの。この新鮮な大気も〉。残された詩の一節が、私たちの胸に静かに迫る。平和が欲しい。殺戮(さつりく)でなく。天声人語)パレスチナの詩人
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