◆10/8 日 朝刊
イスラエルに攻撃、100人死亡 ネタニヤフ氏「戦争状態」 報復、ガザ198人死亡
米海兵隊、離島に分散・即応 中国へ危機感、沖縄にも新部隊
待ってた、ヨイヤー 長崎くんち
折々のことば:2874 鷲田清一
創造というのは、価値の基準を新しく作り出すことだ。
(なだいなだ)
(天声人語)消える時刻表
コスパだのタイパだのと効率を迫られる世の中だから、余計に思いが強まるのだろう。行き当たりばったりの旅にあこがれる。お手本は内田百けん(ひゃっけん)の『特別阿房(あほう)列車』の心である。「なんにも用事がないけれど、汽車に乗つて大阪へ行つて来ようと思ふ」▼▼▼▼▼少々センチメンタルに過ぎたかもしれない。でも忘れ得ぬ思い出を、あの小さな数字の集まりに抱く人は少なくなかろう。寂しくなるのは、秋がもたらす感傷のせいばかりではない。
◆10/9 月 朝刊
死者900人超、戦闘激化 イスラエル「強力な報復」
酷暑避けた蚊、10月に活発化 35度以上だと休憩、秋に復活?
日本、8強逃す ラグビーW杯
折々のことば:2875 鷲田清一
大人になって思うのは、自分自身を好きじゃない人が多いなぁってこと。
(ryuchell〈りゅうちぇる〉)
(天声人語)新聞配達エッセー
いつものように朝刊を配達していた千葉市の田尻隆さん(58)は、家から出てきた高齢の男性に声をかけられた。母がベッドから落ちてしまい、自分だけでは起こせない。助けてほしい――。老老介護のSOSだった▼▼▼▼▼あすは月に1度の新聞休刊日。配る人がいて、支える家族がいて、読者の皆さんがいる。新聞が読まれるという光景に、感謝の念を新たにする。
◆ 10/10 火 夕刊
ガザとの境界、家族の声は途絶えた ハマス、イスラエルから人質連れ去り
三菱UFJやりそななどで障害
水俣病訴訟、国が控訴へ最終調整
衆院長崎4区補選に2氏届け出
素粒子
あらゆる手立てを講じて攻撃―報復の連鎖を止めねば。オスロ合意から30年の惨劇。
◎
つまり片時も子のそばを離れるな、できぬ親は親ではない、と。埼玉で自公が耳疑う条例案。女性活躍、ひとり親支援をうたう政権はこれを是と?
◎
県民に通報義務。子が昼寝中でもゆり起こし、「悪い親を監視しよう」と呼びかける回覧板を一緒に届ける社会に?
◆ 10/11 水 朝刊
踊り楽しむ声、悲鳴に変わった イスラエル、襲われた音楽祭
ハマス「人質処刑」脅迫
全銀ネット障害 11機関、140万件送金できず 復旧めど立たず
水俣病訴訟、国が控訴 原告全員の認定、判決に不服
衆参2補選、岸田政権問う 長崎4区告示、与野党対決
折々のことば:2876 鷲田清一
検証する対象を増やす方が、検証の厳密さを求めてそれを避けるよりは実りが多いのではないか (隠岐さや香)
(天声人語)インティファーダから36年
イスラエル占領下のガザとヨルダン川西岸で1987年末、パレスチナ人の若者たちがイスラエル軍へ向かって石を投げ始めた。少年はよく飛ぶ平べったい小石を、青年は大きな石を。女性や子どもも加わり、世界で報じられるようになった。インティファーダ(民衆蜂起)である▼▼▼▼▼変わらないのは、中東で進まない和平と果てしない暴力だ。イスラエルの報復も続く。封鎖されて逃げ場がないガザで、また多くの市民が犠牲になる。やりきれない。
◆ 10/11水 夕刊
イスラエル側死者1200人超・パレスチナ側死者900人超 「完全包囲」ガザ、26万人家追われる
藤井八冠かけ、王座戦第4局 将棋
全銀ネット、復旧の見通し立たず
素粒子
いずれ県外に移すので、県内に使用済み核燃料の貯蔵施設を造らせてと関電。ではその「いずれ」が行き詰まったら? 福井県民当然の懸念。
◎
行き詰まった揚げ句の「災害だと思えばいい」発言。残業規制が何だ、お国のためだ、万博工事に命を捧げよ、と。
◎
行き詰まった原因は説明不足でなく現場無視の独善・強権。批判殺到の条例案を撤回。
◆ 10/12 木 朝刊
1面
藤井、八冠独占 史上初、王座戦制し達成有料会員記事
画像
送金・着金、506万件影響 銀行システム、障害続く有料会員記事
イスラエル、350標的に空爆 地上侵攻、可能性高まる 死者計2200人有料会員記事
折々のことば:2877 鷲田清一有料会員記事
むしろ菓子は悲しみに寄り添うものである。
(平野紗季子)
(天声人語)ノーベル文学賞と戯曲有料会員記事
今年のノーベル文学賞にノルウェーの劇作家ヨン・フォッセさん(64)が決まった。長く有力候補と言われていたが、戯曲も小説も読んだことがなかった。欧米メディアによると、ベケットやピンターとよく比較されるという。好みの不条理劇かと大きな図書館へ走った▼▼▼▼▼戯曲は日本であまりなじみがないが観(み)るだけでなく本で読んでも面白い。ベケットの『ゴドーを待ちながら』は日本でも数多く上演され、ピンター作品の熱心なファンもいる。フォッセさんの戯曲がもっと読めるといいのだが。
◆ 10/12 木 夕刊
藤井時代 八冠「より高いレベル要求される」
教団解散命令の請求、表明
全銀ネット、システム復旧と発表
イスラエル、挙国一致政権発足へ
素粒子
6年前、「20歳の自分」について「今とは比べものにならないぐらい強くなっていたい」と語った中学生が、未到の八冠に。藤井聡太さん21歳。
◎
谷川浩司さんの活躍が棋士人気を高め、羽生善治さんら後に「羽生世代」と呼ばれる力ある若者が将棋界に進む大きな契機になったといわれる。
◎
八冠に胸躍らせる子どもたちから、将来どんなスターが。
◆ 10/13 金 朝刊
旧統一教会の解散、請求決定 長期の献金被害、不法行為を認定 文科省、きょうにも地裁に
性別変更の手術要件「違憲」 「自由を制約」 静岡家裁支部
イスラエル、挙国一致政権 ガザ地上侵攻へ準備加速
折々のことば:2878 鷲田清一
日本のRockも、最近はヒット曲を出さないと、一人前じゃねえようにいわれてるけど、恐いことだぜ、これは。 (内田裕也)
(天声人語)棋士も人間だった
「極端に言えば、将棋は『終盤で相手に一回間違えさせたら自分の勝ち』」。棋士の杉本昌隆さんが、自著『悔しがる力』で将棋の面白さをそう書いている。一昨日の王座戦第4局は、まさにそんな激戦だった。藤井聡太さんが永瀬拓矢さんに勝ち、八冠を達成した▼▼▼▼▼トップ棋士たちも間違い、落ち込むのだ。5連覇を目前にした永瀬さんの重圧はいかほどだったか。そして、あの指し手の応酬を乗り切った挑戦者の心技体の充実ぶり。恐るべき21歳である。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。