3/27 月 朝刊
扶養照会で仕送り0.7% 生活保護申請者の親族に援助確認 朝日新聞社、74自治体調査
(子どもへの性暴力)第8部・男の子の被害:1 打ち明けた、笑われた
6指定市長選、告示 統一地方選
京の都で、文化担う 文化庁、きょう京都で業務開始
折々のことば:2685 鷲田清一
「見渡せるだけの人の広がり」という視点がとても大切です。
(饗庭伸〈あいばしん〉)
(天声人語)沖縄県の図上訓練
山へ逃げる人々で街道は埋まった。幼い子の手をひく女性、てんびん棒で荷をかつぐ人、杖にすがる老人。みな一心不乱に進む。78年前のきのう、沖縄戦は始まった。米軍の上陸が目前に迫る中、学徒兵が見た本島の光景である▼▼▼▼▼そして具体的に考えるほど、有事になってしまえば、沖縄の人々の命を守るのがいかに難しいか、見えるだろう。軍事一辺倒ではならない理由である。
3/27 月 夕刊
駅が、まるでバス停に コスト削減、JR四国が次々建て替え 修繕・維持、自治体が負担する駅舎も
国産初の量子コンピューター公開
「核配備合意」受け、安保理会合要請
北朝鮮、日本海にミサイル2発
第8日の結果 第95回選抜高校野球
素粒子
「核配備で合意」に心ふさぐ夜、夢を見た。国旗も国歌もない会場に「ロシアとベラルーシからの選手」も集う五輪。
◎
両国選手の復帰を探るならまずは停戦。そして国威発揚の場と化した現状の改革を。
◎
〈大会は選手間の競争であり、国家間の競争ではない〉と五輪憲章はうたう。「日本からの選手」にエール。パリ大会まで1年4カ月を切った
3/28 火 朝刊
超高速計算、世界へ参戦 国産量子コンピューター稼働 理研が公開、産業・人材育成狙う
中国「スパイの疑い」 拘束の製薬社員巡り主張
21議会で返還・修正 旧統一教会関連へ政活費支出 朝日新聞社全国調査
心も染まる いすみ鉄道、桜のトンネル
第8日の結果 第95回選抜高校野球
折々のことば:2686 鷲田清一
昔の人は……人目に見えるやうなところに頓着しない。その代(かわ)りに誰にも見えない地底へ、イクラ力を籠(こ)めたか知れないよ。
(勝海舟)
(天声人語)モクレンに叱られる
散りかけのモクレンが、近所で良い香りを放っていた。人が集まる桜とは違う美しさに見とれつつ、何度かドラマ化もされた漫画『家栽(かさい)の人』の主人公、桑田判事の言葉を思い出した。「仕事で失敗をしたもんですから。今、木蓮(もくれん)に叱られていたところです」▼▼▼▼▼植物を愛する桑田判事は、補導された少年少女にも丁寧に向き合った。弱い立場の人を「正義で刈り取るのは最後の手段」だという信念は、太古の花に叱られてたどりついた境地だったか。
3/28 火 夕刊
TAMAGO、世界へ 不足前から市場開拓に挑戦
物価対策予備費2.2兆円、閣議決定
引き取り手いない死者、10万5773件
英独の戦車、ウクライナに到着
第9日の結果 第95回選抜高校野球
素粒子
0でもあり1でもある。門外漢には摩訶(まか)不思議な量子コンピューターの世界。基礎研究をおろそかにしてきたツケで、今は世界に後れをとり。
◎
当初構想36、最大で41、それが「32はやる」に。誰も驚く競技数の削減。開催が3年後に迫る中、五輪不祥事のツケでアジアの選手から夢を奪い。
◎
眼前の利益や都合に走り、大計誤った反省どう生かす。
3/29 水 朝刊
無縁遺骨、全国に6万柱 市区町村が管理 総務省初調査
スーチー氏政党、抹消 民主化運動、窮地 ミャンマー
教科書、デジタル対応進む すべてにQRコード/ネットいじめ記述
過去最大、114兆円予算成立 防衛費、破格の1.4兆円増
8強決定 第9日の結果 第95回選抜高校野球
折々のことば:2687 鷲田清一
ほらよくいうでしょ あれは根方に埋められた死者から咲き出た
錯乱なんだって (野村喜和夫)
(天声人語)正解のない授業
道徳はてごわい教科だ。文部科学省による小学校の学習指導要領には、「よりよく生きるための基盤となる道徳性を養う」と記されている。ソクラテスは死の直前に「ただ生きるのではなく善(よ)く生きる」大切さを説いた。人類の永遠のテーマを学ぶ場なのだ▼▼▼▼コロナ禍やウクライナ戦争などでこの数年、世界ではさまざまな価値観が揺らいだ。誤った「正義」の名のもとに戦争が起こされる時代だ。迷い、悩んだときに前へ進む支えとなるような教科であってほしい。
BS放送大学
BS放送にて、テレビではBS231ch、BS232ch、ラジオではBS531chの3チャンネルによるマルチチャンネル放送をしています。
3/29 水 夕刊
中学ブレザー、みんな一緒でみんないい ジェンダーに配慮、広がる地域共通
IOC、ロシア選手の復帰を勧告
核戦力のデータ共有、米側も停止
岸田首相「今は解散考えていない」
第10日の結果 第95回選抜高校野球
素粒子
平和主義や財政民主主義をゆるがす新年度予算が成立。
◎
安保、原発、子ども――。質疑を経て、議論が深まり、共通認識ができたとは言い難く。口調は丁寧でも野党に肝心なことは答えない岸田流。
◎
〈反対党は予備的政府。強力な政権は、強い反対党によって腐敗から免れる〉。首相の派閥の大先輩・大平正芳氏が残した言葉をかみしめる。
3/30 木 朝刊
国交省元次官、人事介入か 空港施設会社に「OBを社長に」
ワクチン8億回、4兆円支出 検査院「算定根拠不明」 20・21年度分
英国、TPP加盟へ 発足11カ国以外で初
4強決定 第10日の結果 第95回選抜高校野球
折々のことば:2688 鷲田清一
二人は、敵、味方の間柄になったのです。それがいかにも、不思議なことに思われました。 (小川未明)
(天声人語)「さようなら」の季節に
別れの季節である。〈ぼくもういかなきゃなんない/すぐいかなきゃなんない〉。谷川俊太郎さんの『さようなら』は、読むたびに涙腺が緩む。ひらがなで書かれたこの詩で、子どもは親に別れを告げる。桜並木の下を歩き、大通りを信号で渡り、ひとりで進む。大人になるために▼▼▼▼▼冒頭の詩の子どもは、「いちばんすきなもの」を見つけたら、「たいせつにしてしぬまでいきる」と宣言する。春の別れは成長の証しでもある。
3/30 木 夕刊
みんなの「プロボノ」、つないだ31年 「平成の鬼平」開いた大阪の会議室、来月閉鎖
人事介入問題、国交省元次官「反省」
IAEA局長、占領下の原発視察 ウクライナ
台湾の蔡総統がNY着、歴訪へ
素粒子
プロ野球と大リーグがそろって開幕。センバツは「頂点」まであと二つ。胸おどる春。
◎
応援の全面解禁はうれしいけど、静寂の球場に響く打球音、捕球音の魅力も忘れ難く。
◎
〈実際の戦争は危険多くして損失夥(おびただ)し。ベースボールほど愉快にてみちたる戦争は他になかるべし〉と子規。死、殺、刺、奪など野球用語の中だけにと願う侵攻2年目の春。
3/31 金 朝刊
航空2社から「了解得た」 国交元次官、空港施設会社に説明 人事介入問題
電力3社、課徴金1010億円 公取委命令、最高額 カルテル
安倍氏銃撃、捜査終結 山上被告を追起訴 奈良地検
デブリか、大量の塊 福島第一1号機、原子炉の真下
折々のことば:2689 鷲田清一
さみしかったら、どのくらいさみしいか耐えてみて、さみしくゆたかになろう
(石垣りん)
(天声人語)飼い主の責任 知人の飼い犬ミシェルは、推定8歳のミニチュアシュナウザーだ。血統書つきの繁殖犬として出産を重ね、4年前の保護時は人間不信の塊だった。声帯は切られ、歯もボロボロ。散歩はしたことがない。知人が引き取るまで、トイレシートの上だけの世界で生きていた▼▼▼▼▼ミシェルは徐々に、犬らしさを取り戻した。散歩が大好きで、かすれた声でほえることもある。つぶらな瞳は、時に残酷な人間たちを観察しているようにもみえる。
3/31 金 夕刊
トランプ前大統領を起訴 大統領経験者で史上初 16年選挙中、「口止め料」めぐる罪
跳ねる侍 大リーグ開幕
フィンランドのNATO加盟決定
半導体装置の輸出で「対中規制」
5類後の感染対策「一律に求めず」 新型コロナ
素粒子
3月も目をむく発言次々。
「何の反省もないし負の遺産だとも思っていない」と日銀総裁。ここまで自己正当化できる神経、うらやましく。
◎
「信用できないなら質問しないで」。渋々撤回したけど閣僚それも経済安保の担当が逆ギレとは。「早く質問しろよ」の元首相譲りの国会軽視。
◎
「……」。あきっぽく忘れやすい国民性熟知の衆院議長。
4/1 土 朝刊
トランプ氏を起訴 大統領経験者で初、混乱懸念 大統領選、続行の意向
「異次元の少子化対策」試案 財源の裏付け、課題
半導体製造装置、輸出規制強化へ 23品目 中国を意識、米に協調
第11日の結果 第95回選抜高校野球
折々のことば:2690 鷲田清一
濁点はフットワークが軽い。 (飯間浩明)
(天声人語)衝撃に慣れるな
ドイツ首相を16年間務めたメルケル氏が、初会談で最も周到に準備した相手はトランプ前米大統領だった。彼女と信頼関係にあったオバマ氏は、「なんらかの優位を取り、そこをしっかり守るのがいい」と助言したという(カティ・マートン著『メルケル』)▼▼▼▼▼だが自国第一主義や国内の分断、陰謀説などは、「木の葉」扱いできないものばかりだ。これから始まる裁判で何が明らかになろうとも、慣れてはいけない。
4/1 朝刊 be
(フロントランナー)新外交イニシアティブ代表・弁護士、猿田佐世さん 独自の外交を切りひらく
4/1 土 夕刊
見るだけじゃない、私も舞う フィギュアスケート始めた大人たち
<お知らせ>2023春の新紙面
素粒子
6年前。当時の首相は少子化を「国難」と呼び、その突破を公約して選挙に勝った。
◎
それから6年。「異次元」首相は今後の6~7年が反転の「ラストチャンス」と訴える。「国難」にふさわしい対応を怠り続け、深めた危機。
◎
6年先は? 大仰な言葉ではなく実践を。予算や制度の手当てはもちろん、古くさい男女観・家族観との決別を。
4/2 日 朝刊
国交省OB、自ら副社長要求 省側の意向にじませ「協力の証し」 21年、空港施設社
女性候補15%、目標35%遠く 道府県議選、自民は6% 統一地方選
山梨学院V、県勢初 第95回選抜高校野球
折々のことば:2691 鷲田清一
不安定な余白がどういうふうに読者の目を誘い込むか
(菊地信義)
(天声人語)タラちゃんは変わらない
きょうは日曜日。子どものころ、夕暮れ時はいつもテレビで「サザエさん」を見ていた。休日の解放感と、翌日の学校を思っての憂うつが混じり合ったラムネ味の記憶。そこに流れるサザエさん一家の明るい笑い声を思い出す▼▼▼▼4月は旅立ちの季節である。新しい職場や学校への一歩に心を弾ませる人がいる一方、視界の先の白さに不安を感じている方もいるだろう。ひょっとすると、タラちゃんたちはそんな人のことも励ましてくれているのかもしれない。大丈夫、僕らはずっとここにいますよ、と。あの声で。
◆TV見てます さっき から 午前10時24分
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。