11/1 火 朝刊
高所得者、保険料引き上げ 介護保険の65歳以上、厚労省24年度検討 低所得者は負担軽減
ソウル、深い悲しみ 雑踏事故、埼玉の18歳も犠牲
ルラ氏返り咲き ブラジル大統領
為替介入、1カ月6.3兆円 財務省公表、過去最大の規模
折々のことば:2544 鷲田清一
朝4時起きで撮影に出かける時にお弁当持たせてくれました。もういいと言ってもです。 (百々〈どど〉武)
(天声人語)民主主義の死に方
トランプ前米大統領という巨大なふいごが、陰謀論の火をあおり続けた結果だろう。ペロシ下院議長の自宅を襲った男のことだ。2020年にあった大統領選は「盗まれた」。そう主張する動画をSNSで拡散していた▼▼▼▼▼苦々しい思いで、政治家に求められる他の例を本の中に探した。うそをつかない/公私を区別する/権力を慎重に使う……。いや、ひとさまの国を憂えている場合ではないのかもしれない。
11/1 火 夕刊
ジブリの世界、ぎゅっ 愛知・長久手に公園開業
風流踊、無形文化遺産に登録勧告
サイバー攻撃、防御へ新組織検討
中国の宇宙実験棟、連結に成功
素粒子
展望なき、一時しのぎをどこまで続けるのだろう。財務省が最大規模の円買い介入。
好業績の企業が多い証し。法人所得が昨年度、過去最高の79兆円に。で、賃上げは。
南米に左派政権が相次ぐ。欧州の右派旋風と対照的に。
何ともはや、ことしも2カ月を残すのみ。〈うかうかと十一月を迎へけり〉中島弘子
11/2 水 朝刊
「危険」多数通報、対応怠る 韓国警察が謝罪 雑踏156人死亡
救済新法「今国会は困難」 与党 献金規制・家族ら返金要請
参院選、一票の格差「違憲」 選挙無効は認めず 仙台高裁
森保J、19人初選出 サッカーW杯カタール大会
折々のことば:2545 鷲田清一
人の身体は、転ばないようにではなく、うまく転ぶように作られていく
(那須耕介)
(天声人語)年賀はがき発売
小渕恵三官房長官がおもむろに額を掲げた。「新しい元号は『平成』であります」。1989年1月の光景だ。墨書をしたためた元総理府の職員を訪ねたことがある▼▼▼▼▼年賀はがきの販売が、きのう全国で始まった。宛先などは印刷で済ませても、少しは自筆で近況を書き添えて、という方も少なくなかろう。確かに思いは伝わる。でも――。年末まであと2カ月。書店に並ぶ「30日できれいな字」といったタイトルが、輝いて見える
11/2 水 夕刊
卓球ラバー悲鳴、価格にスマッシュ 回転かかるよう高性能化+原料高騰 適正?メーカーは考えた
北朝鮮、日本海へ弾道ミサイル3発=訂正・おわびあり
プーチン氏、穀物輸出復帰へ条件
ボルソナーロ氏、政権移行準備指示 ブラジル
素粒子
7年ぶり、政府が冬の節電要請。言われなくても料金高騰で、もう必死にやってる。
ついに参院選に違憲判決。国会の「怠慢」、目に余る。
「風流踊(ふりゅうおどり)」41件がユネスコ無形文化遺産に。継承への励みと共に責任もひしひしと。
「健康で文化的な最低限度の生活」を営んでいますか。あす、憲法25条を読み直す。
11/3 木 朝刊
原発運転、60年超も可能案 規制庁提示、30年以降10年ごと審査
潜水艦発射型も開発検討 敵基地攻撃の手段に 防衛省
南北境界、挟み撃ち合い 北朝鮮ミサイルに韓国対抗
(アメリカ中間選挙2022)「弱腰」批判に国境一変
折々のことば:2546 鷲田清一
現代日本でコミュ力と呼ばれているものは……コミュニケーション能力とは別のなにかではないか、そう私は疑っています。 (吉川浩満)
(天声人語)首里城の起工式
「風を呼びゴウゴウと唸(うな)る逆巻く紅蓮(ぐれん)の炎は、天に冲(ちゅう)している(略)ああ、国宝、私たちの誇り、沖縄の象徴たる唐破風(からはふ)が燃えて行く」。首里城である。1945年、沖縄戦でのさまを学徒兵だった渡久山朝章(とくやまちょうしょう)さんが目撃した(『南の巌の果まで』)▼▼▼▼▼首里の丘に立てば、慶良間(けらま)の島影をいだいた海から、柔らかな風が吹いてくる。突き抜ける青い空。その下にたたずむ鮮やかな朱(あか)い姿。「私たちの誇り」を見られる日が待ち遠しい。
11/4 金 朝刊
北朝鮮、ICBM発射か 新型「火星17」、失敗と推定 朝夜、弾道ミサイル計6発
米利上げ、縮小「来月にも」 FRB議長言及 今回は0.75%継続
芝野、名人奪還 井山、歴代最多タイ9期ならず 囲碁
折々のことば:2547 鷲田清一
正気を失わずに、ただ信仰に属するところのもののみを信仰にゆだねるなら、それはたいへん健全である。 (フランシス・ベーコン)
(天声人語)マスク氏の採用面接
米ツイッター社を買収した起業家のイーロン・マスク氏(51)が、自社の採用面接で好んで尋ねた質問がある。「今、君は地球上に立っている。南に1マイル歩き、次に西に1マイル、さらに北に1マイル歩いたら最初の地点に戻っていた。さて君はどこにいるのだろうか」(アシュリー・バンス『イーロン・マスク』)▼▼▼▼▼社員への過大な要求などで離職率が高いというマスク氏の企業だが、門をたたく若者は後を絶たない。望む人材を得て、独自の解を示せるだろうか。
11/4 金 朝刊
北朝鮮、ICBM発射か 新型「火星17」、失敗と推定 朝夜、弾道ミサイル計6発
米利上げ、縮小「来月にも」 FRB議長言及 今回は0.75%継続
芝野、名人奪還 井山、歴代最多タイ9期ならず 囲碁
折々のことば:2547 鷲田清一
正気を失わずに、ただ信仰に属するところのもののみを信仰にゆだねるなら、それはたいへん健全である。(フランシス・ベーコン)
(天声人語)マスク氏の採用面接
米ツイッター社を買収した起業家のイーロン・マスク氏(51)が、自社の採用面接で好んで尋ねた質問がある。「今、君は地球上に立っている。南に1マイル歩き、次に西に1マイル、さらに北に1マイル歩いたら最初の地点に戻っていた。さて君はどこにいるのだろうか」(アシュリー・バンス『イーロン・マスク』)▼▼▼▼▼社員への過大な要求などで離職率が高いというマスク氏の企業だが、門をたたく若者は後を絶たない。望む人材を得て、独自の解を示せるだろうか。
11/4 金 夕刊
空へ憧れ、時を超え 薬師寺から発掘の陶片、たどって見えた戦時下の物語
北朝鮮、日本海へ砲撃80発
日米韓首脳会談、今月中旬で調整
「汚い爆弾」兆候なし IAEA結論
素粒子
「脱原発」政策の破棄へ、また一歩進む。「原則40年」を葬る案を規制庁が示した。
メルトダウンから11年余、新たな「安全神話」着々と。
祝日の朝、Jアラートで目覚める不快。安全確保の具体策なき警報に天を仰ぐのみ。
国が図書館の本選定に口を挟み始めた。「拉致問題」の次は家族観や歴史認識かも。
11/5 土 朝刊
化石燃料の補助金、倍増 21年の主要国・地域、脱炭素に逆行 6日からCOP27
安保理、緊急会合を招集 日米外相、連携を確認 対北朝鮮
北朝鮮の軍用機、警戒線近く飛行
国債22.8兆円、追加発行へ 経済対策、異例の規模 補正予算案
闇のキーウ 計画停電
折々のことば:2548 鷲田清一
子どもの「子ども時代」を保障する。おとなが子どものためにできることは、それに尽きるのではないか。 (田嶋正雄)
(天声人語)悲しい警報音
『枕草子』には横笛の繊細な音色を描写したくだりがある。「遠うより聞ゆるが、やうやう近うなりゆくもをかし。近かりつるがはるかになりて、いとほのかに聞ゆるもいとをかし」。距離によって響きを変える優雅な音が聞こえるようだ▼▼▼▼▼聞きたくないが、鳴らさねばならない。何度も鳴ると、慣れてしまうこともある。戦禍のウクライナで、「空襲警報に慣れた」と話す住民たちの姿は悲しい。つらい宿命を負う音である。
11/5 朝刊be
(フロントランナー)NPO法人「日本トイレ研究所」代表理事・加藤篤さん 安心して排泄できる場所に
11/5 土 夕刊
在宅医療、医師4割が「身の危険」 埼玉・患者遺族宅の立てこもりで浮き彫り
(Photo Story)まるで古代遺跡
素粒子
これが戦争。ロシア軍が逃亡兵を射殺する督戦隊を展開か。英国防省の分析に戦慄(せんりつ)。
国連が政府に人権救済機関の設立を勧告。入管施設の収容者死亡に懸念を示しつつ。
よく引き受けたね。山際氏が党コロナ対策本部長だと。
首相の「丁寧な説明」が流行語大賞の候補に。選ばれるかどうかは「知らんけど」。
11/6 日 朝刊
コロナ研究、日本低調 論文数、G7最下位 資金力に差、政策判断に影
遺留品1千点、悲劇語る ソウル雑踏事故1週間
短距離弾道弾、北朝鮮が4発 黄海に発射
横浜マ、5度目のJ1制覇
折々のことば:2549 鷲田清一
行きつ戻りつして、徐々に変化が生まれれば儲(もう)けものなのだと思う。
(真魚〈まな〉八重子)
(天声人語)「馬とスズメ」の幻想
「トリクルダウン」などと聞こえの良い呼び方をするから、いつまでも生き残るのではないか。富裕層や大企業が豊かになれば中間層以下にも効果が滴り落ちるという経済理論である。無理筋だと言われつつ、亡霊のように現れては消える▼▼▼▼▼グラスからあふれるワイン、流れ落ちる泉、そして馬とスズメ。長く想像力をかきたててきた理論も、ついに年貢の納め時か。