どんな歴史があったのか 会津若松ろうそく
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会津絵ろうそく(会津若松市)
伝統の技が灯す やわらかな光の芸術
菊や藤、牡丹などの草花の絵が色鮮やかに描かれた会津の伝統工芸品。室町時代に、会津を治めていた領主・芦名盛信公が漆樹(うるし)の栽培を勧め、漆塗りとともにその実から採れる蝋(ろう)でろうそくを作らせたことが始まりといわれています。この伝統は戦国の世の中で絶えることなく続き、江戸時代になると、会津の絵ろうそくは最高級品のろうそくとして参勤交代の度に献上されていました。
特に、「南天と福寿草(難を転じて福となす)」が描かれた絵ろうそくを献上したところ、時の将軍綱吉公に喜ばれ、日本中に広く知られることになったそうです。
絵ろうそくは、最高級品のため、産地であった会津でも特別な場合にしか使われなかったようです。会津の婚礼の際には一対の会津絵ろうそくが灯され、これが『華燭の典』の語源になったとも言われています。もしかしたら、八重の結婚式でも使われたかもしれません。 また、花の少ない会津の冬には、仏壇に供える花の代わりに絵ろうそくを飾るようになったといわれています。
会津の人々の心を豊かに暖かく照らし続けた絵ろうそく。会津の人々が絵ろうそくに寄せる想いは今も変わらず、毎年2月には、鶴ヶ城や御薬園をはじめ市内各所にて約7,000本のろうそくを灯す「会津絵ろうそくまつり」を開催しています。
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