吹博 昔の暮らしと学校 スタッフ ボランティア研修会で 暑い 暑い 夏に行きました。
天理軽便鉄道も見せていただきました。
自分のブログを検索中に ▼ わかりやすく 模型大学さんの記事も・・・で。
印象的なことは、「い草」 奈良 二月堂 ろうそく の芯
民俗資料館前に青々-夏-香り-い草- 脳裏に焼き付いています。
DRFC-OB デジタル青信号
同志社大学鉄道同好会OB会(DRFCクローバー会)ホームページ
【30060】天理軽便鉄道が走った。 安堵町歴史民俗資料館
∧ 左側に廃線跡があり、右側は大和路快速が走り抜けていく。
∧ 廃線跡に残るレンガ組み
しばらく歩くと安堵の集落の中に入り、旧家を修復改装した安堵町歴史民俗資料館があります。今回で2回目の訪問です。前回は昨年の5月で富本憲吉記念館が閉館すると聞いたので一緒に訪れました。資料館への道は太子道といって聖徳太子が飛鳥宮から斑鳩宮へ通勤で通った道といわれています。
∧ 資料館への道標、太子道の説明板と飽波神社
∧ 安堵の太子道 向うには飽波神社
∧ 5月に訪れた時の安堵町歴史民俗資料館 手前には灯芯に使うい草が
資料館の中に入り、さっそく模型運転会の会場に行きました。運転会の会場はすでに多くの人でいっぱいでした。
この鉄道模型運転会は安堵町歴史民俗資料館のイベントとして企画され、「模型大学」事務局と鉄道OB会の方が協力されて開催されました。時間は午後1時30分から2時間ですがたくさんの人が見学に来られてたいへん盛況でした。上の写真でごらんの通りです。子供たちも模型の運転と写真撮影と一生懸命でした。特に安堵駅の復元されたジオラマはよく出来ていて天理軽便鉄道が運転されていた雰囲気が良く出ていました。
天理軽便鉄道法隆寺線に関する展示を見ていると当時の姿が良くわかります。この資料館を訪れる前は安堵駅のイメージは列車の交換が出来る駅だと思っていましたが上の再現されたジオラマの写真でわかるように停留所のような駅であったのは以外でした。そして、展示資料などから安堵駅は営業開始から約1年後に開設されたとありました。開業当初の広告では法隆寺から天理までの所要時間が約34分で、天理教本部への近道であることが強調されていました。このことから天理軽便鉄道は天理教本部に行く信者さんの輸送を目的としていたようです。現在も電化された平端から天理へはその役目を担っています。それと今回の鉄道模型運転会でいただいたパンフレットによると大正9年に法隆寺から勢野(現在の近鉄勢野北口付近)への電車路線延長を申請したが1年後に却下されています。信貴電が大正8年に信貴鉄道として免許を獲得しています。このことから考えてみると天理軽便鉄道は天理方面などからの信貴山詣での乗客を見込んでいたのではないかと推察してみました。しかし、すでに関西本線があったので却下されたのでしょう。ただ、電車路線として計画していたというのが気になりますし、軌間はどのようにする計画であったのでしょうか。
今回、模型大学の方と鉄道模型製作についていろいろお聞きしました。ほとんど自作で、車体は不要になった年賀状を使うそうです。紙質、厚みがちょうど良いとの事でした。また、木で作る部分はアイスキャンデーの棒を張り合わせて屋根板したりするそうです。お話をお聞きして楽しい時間をすごさせていただきました。
館内にはい草から灯芯を作る作業の展示がありました。い草といえば畳表と思っていましたが、和ろうそくや墨を作るときに煤を作るときの炎の灯芯にい草を使っているのは知りませんでした。また、い草産地といえば岡山県の児島あたりを思い出しますが、安堵町でも江戸中期ごろから米の裏作として灯芯用のい草を栽培いたようです。現在はい草の栽培はおこなわれていませんが、灯芯ひきの作業は他地域から取り寄せたい草でおこなわれていると展示されていました。寺社の灯明用など需要があるようです。そして、この資料館は代々庄屋役を勤めた今村家の建物で土地建物資料などを寄付していただいて資料館にしたものです。邸内の庭には雪覆いをしたホトトギスという花が咲いていました。
資料館の近くには第一回の人間国宝に認定された文化勲章授章された陶芸家富本健吉憲吉記念館がありますが、今は閉館しています。しかし、3月1日から富本憲吉文化資料館として土曜日と日曜日に開館する予定です。生活に使用している道具類に美を求める民芸運動から棟方志功、柳宗悦、河井寛次郎などと交流があったようです。私も見学しましたが、かつて子供の頃に家で使用していた器のようで身近に感じるものがありました。
再び、廃線跡を通って帰途につきました。奈良に住んでいてもなかなか行くことのないところですが、一度訪ねてみるのも良いと思います。資料館の庭にはしだれ桜もあるようで春になる季候も良くなるので歩くのによいのではないかと思います。今回、このイベントをデジ青の掲示板に載せるにあたって安堵町歴史民俗資料館の方、模型大学事務局の方、鉄道OBの会の方から快く承諾をいただきました。ありがとうございました。
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