開かずの扉、54年ぶりに開いた 大阪・中之島図書館
- 2015/4/2 1:57
明治期に建築された大阪府立中之島図書館(大阪市北区)の正面玄関の扉が1日、54年ぶりに開かれた。スペース不足から内側の玄関ホールを本の閲 覧場所としていたため開けなかったが、図書館の魅力を高めるため、今年1月から改装工事を進めていた。正面玄関から出入りする利用者らは円柱が並び神殿を 思わせるルネサンス様式の外観に見入った。
正面玄関は外階段を上った2階部分にあり、木製で両開きの扉は高さ3メートル、横幅が計1.7メートル。1904年(明治37年)の開館当時と同じ状態だが、1961年から閉じられ、利用者は1階出入り口を使っていた。
同日午後に開かれた記念イベントでは館長らが扉の前でテープカットし、重厚な扉を開放した。市内の主婦、大場久美子さん(47)は「図書館をよく利用しているが、正面の門が開くとは知らなかった」と驚き、開く様子を撮影していた。
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