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三陸鉄道
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2009年5月 2日 (土曜日)
三陸鉄道北リアス線と八戸線で陸中海岸を北上
宮古の街を歩ききった感は少なく,後ろ髪を引かれるような思いで,三陸鉄道の宮古駅へ。
三陸鉄道の宮古駅。JR宮古駅の隣に並んでいる。
三陸鉄道宮古駅内の半分は売店になっている。列車の発車時刻間際になるまで改札口を開けない方式のため,改札口の前にたくさんの人が並んでしまっている。
発車時刻ぎりぎりになってからホームへ。座席はたっぷりあるものの,席取りゲームの様相を呈するため,こういう改札の方式は好きじゃない。
派手な塗色が,いかにも第三セクターの車両という感じ。
宮古駅から八戸までの長距離切符が自動券売機で買えた。3000円オーバーのヘロヘロ切符が不思議な感じ。
一の渡駅。三陸鉄道北リアス線は,国鉄時代の未成線を第三セクターを作って開通した鉄道であるため,海岸線からかなり離れたところをトンネルふんだんに使って,直線で突っ切っている。列車の速度はかなり高速だ。
しかしながら,残念なことに列車の車窓から見える風景はそれほど美しくないのである。観光を収入源の柱としか考えられない三陸鉄道の路線が,(三陸鉄道はいろいろ工夫を凝らしてはいるものの)観光的に見るところが少ないというのは悲劇である。
三陸鉄道の前後にあるJRの山田線や八戸線は,古い時代に開通した路線なので,線路は海岸沿いを曲がりくねって走り,トンネルは必要最小限に抑えられている。それゆえ,列車からの車窓は,観光を柱にしていない山田線や八戸線の方が見応えがあるのだ。何という皮肉……。
島越駅……たぶん。ここから北側の海岸線が有名な「北山崎」である。
田野畑駅で宮古行きと列車交換。
堀内(ほりない)駅の少し手前,馬場野付近の海岸。
堀内駅の眼下にある小さな港。
鉄橋の上で列車を止めるサービスまである風景。三陸鉄道を貶すつもりはないし,観光客を呼ぶための努力は買うが,可能な限り速達サービスを目指して直線高架区間と長大トンネルを作った区間で,観光サービスを実施することの限界を感じる。
陸中野田駅で高校生がたくさん乗り込んできて,車内が賑やかになる。
久慈駅に到着。隣のJR側ホームには,既に八戸行きのディーゼルカーが停まっている。跨線橋を使った乗り換えが必要なのに,乗り換え時間が5分しかないのは辛い。駅の様子や空気を味わう時間が,多少は欲しいところだ。
久慈まで乗ってきた三陸鉄道北リアス線のディーゼルカー。
JR側のホームから見た三陸鉄道のディーゼルカー。派手な塗色である。こういうタイプの塗り分けは,三陸鉄道が嚆矢だったと記憶している。
八戸線八戸行きのディーゼルカー。
地図を見ると,八戸線も海岸に沿って走っているように見えるが,路線の南半分では陸の中(人工物をほとんど見ない山の中)を通っている。
有家(うげ)駅近くで,やっと海岸に沿って走る。
せっかく八戸線に乗ったのに,途中下車しないのはもったいないので,海岸に近いところに駅のある有家駅で下車した。
何もない駅である。列車が走り去ると,波の音しか聞こえなくなった。
── SONY Cyber-shot DSC-W200
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