① まず、その年が暖冬なのか酷暑なのか、また平年並みなのか、不順な年なのかが、うるう月の入り方で明瞭に予測できるんですよ。 『うるう月』ってナニ? 今の暦のうるう年は4年に1度、2月が1日多くて1年が366日になるだけ。でも旧暦では平均2年7ヶ月に1回、それも1年が13ヶ月になるんです。平年354日の1年がうるう年になると、385日になるんだから不思議な暦ですよね。 だから、例えば5月にうるう月がくれば、その年は長雨で夏が長い。うるう3月のある年は夏の訪れが遅れ、作物の育成は例年より遅くなるというわけです。こんな事が旧暦時代の人達は誰でもわかっていたんですよ。 『でもその詳しいワケは、今はヒミツ…』 年間の天候予測は、衣料品メーカーや空調機、飲料メーカーにとっては、何としても知っておきたいこと。商売の重大情報ですからね。ビジネスマンには必須アイテムなんですよ!!! 旧暦を知らなくても平気で生きていけるけど、知らないと損するっていうことがよ~くわかるでしょ? ② 次に衣替えや冷暖房機器の入れ替え時期が、毎年今のカレンダー通りでないのはご承知の通り。旧暦なら、ほぼ適正にその日が設定できます。 衣替えは今の暦では6月1日と10月1日頃。旧暦では4月1日と9月1日。今の暦だと、本当の四季の移り変わりが明確につかめなくて、悩んでいるパーフェクト主婦は悩みが多いのでは?でも、旧暦の衣替えの時期は、不思議にピッタリなんですよ。 『そのワケも、今はヒミツ…』 扇風機をいつ出せばいいのか。ホットカーペットはいつ倉庫入りか。毎年迷う悩みですよね。旧暦なら、これもピッタリなんですよ!! ③ 3つめは、これまた大切な食べ物の『旬』が明確にわかるということ! キュウリはいつが一番おいしくて安いのか。天然もののミョウガはいつ出回るのか。春の山菜は?秋のキノコは…?? 温室栽培や促成栽培で旬がわからず、栄養素は昔の1/3なんです。こんな食生活を、旧暦を取り入れて修正してみませんか。これこそ、最も安上がりな健康法では…? また、この暦は月の満ち欠けが一目瞭然ですから、釣り人にとっては重宝しますよ。旧暦の各月の1日は必ず『闇夜』。15日か16日が満月。8日と23日は半月ですから、月の姿を見れば旧暦の日付と潮の大小がわかるんです。 *とにかく、衣・食・住・趣味・農業・季節物の商い、古典の理解、そしてあらゆる省エネに役立つのです。今の暦と、四季ごとの旧暦カレンダーを並べて使うと、『季節』が透けて見えますよ。 旧暦はまさしく自然暦!! 古くて新しい知恵の宝庫です。
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◆平成26年(2014年)1月11日(土曜) 14時00分~16時00分
「暦にみる多文化共存-マルチカレンダーを生きる-」
暦は多様であり、西暦(グレゴリオ暦)のほかにも旧暦(太陰太陽暦)、イスラーム暦、ヒンドゥー暦、イラン太陽暦などがあります。世界のカレンダーにはそうした暦法を共存させているものがあります。また、在日外国人は故国の祝祭日がはいったカレンダーを重宝しています。本講演ではカレンダーをとおして多文化を生きる人びとのありかたをさぐります。
2014年のカレンダーを進呈いたします。
講師/当館館長 中牧弘允 会場/当館講座室 定員/先着120名(事前申込不要。当日直接お越しください。)
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