◆10/6 日 朝刊 朝日新聞
信用保証協会、天下り98% 51協会のトップ50人、地元自治体から 政府、11年前に是正意向
(アメリカ大統領選2024)手作業開票、混乱の火種 トランプ氏の「狙い」に有利か
捜索・復旧、続く 能登豪雨2週間
折々のことば:3226 鷲田清一
過度の賞讃(しょうさん)も、拒絶も、私は信じなかった。
(中村哲〈てつ〉)
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35年にわたってアフガンなどで、さまざまの誤解や障害に晒(さら)されつつも医療と灌漑(かんがい)用水路建設に取り組んだ医師は、異質な風土の懐に入り込むことの困難をとことん思い知らされた。だが「みかけの異質さを超えて普遍的なもの」を見いだし、そこから改めて自分をふり返ることは、「何か私を落ちつかせ」たと、活動報告の中で述べる。『中村哲 思索と行動』(上)から。
(天声人語)缶詰王国あおもり
缶詰をあけると、なぜか懐かしい気持ちになる。パカッと指で引くのでなく、ゆっくりと、缶切りを回してギイギイとあける。缶がタイムマシンになっていて、なかの時間が動きだすのか。あるいは、缶詰が小さなごちそうだった、かつての時代が蘇(よみがえ)るためか▼▼▼▼▼どんなものかと知りたくて、増田さんが知人からもらったネマガリダケの手作り缶詰をわけて頂いた。作り手を想像しながら、みそ汁で食べる。ほんのり甘い、香りと味がした。
(しつもん!ドラえもん:5222)きねんび編
奈良県(ならけん)の山(やま)あいの村(むら)に人(ひと)の移動(いどう)に欠(か)かせないものの記念日(きねんび)がある。何(なに)かな。車(くるま)じゃないよ。
牛車 × ブー
つり橋(ばし)
奈良県十津川村(ならけんとつかわむら)にはつり橋(ばし)が60本(ぽん)ほどあり、村(むら)は「8(は)」「4(し)」の語呂合(ごろあ)わせから8月(がつ)4日(か)を記念日(きねんび)にした。最(もっと)も長(なが)い橋(はし)は297メートルあるよ。
★ 村域は東西幅33.4km、南北幅32.8kmと広大であり、面積は日本最大の湖である琵琶湖(669.23km²)や東京23区(627.51㎢)よりも広く、鉄線吊り橋(谷瀬の吊り橋)の長さ、村を通る路線バスの距離(八木新宮特急バス)でも日本一である。村の中央部を十津川が南流する。
十津川村は吉野地方のうち南部に分け入った奥吉野地方にあり、紀伊山地によって周囲との交通が隔絶されてきた。その影響で奥吉野方言は、近畿地方ではあるが東京式アクセントを用いる(言語島)[3]。
★ (動標)竹田モモコの「すねる」 どうしたい、自分よ 言葉にしてみる
街を歩いていても電車に乗っていてもテレビで政治家を見ていても、最近拗(す)ねた大人が多いなあ、と感じます。
自分の感情を言葉に変換せずに態度で人を動かそうとする大人です。わざと大きな音をたてて荷物を置くだとか、聞こえないフリをするだとか。
私ももう少し若い頃は「うわ。あの人怒ってんな……怖いなー」といちいちビビっていたのですが、今では「あらいやだ、拗ねちゃって、まあまあ」と思うようにしています。心の市原悦子を発動させるのです。そうすると不思議と怖くなくなるし、許せます。なんなら可愛く見えてくる。
「てへん」に「おさない」で「すねる」か、なるほどな。と感心しました。
人類はどこで間違えたのか 中村 佳子
気候変動、パンデミック、格差、戦争……20万年におよぶ人類史が岐路に立つ今、あらためて我々の生き方が問われている。独自の生命誌研究のパイオニアが科学の知見をもとに、古今東西の思想や文化芸術、実践活動などの成果をも取り入れて「本来の道」を探る。
そのために本書はまず40億年にわたる生命の歩みを振り返り、生きものとしてのヒトの原点を確認。次に自然を、生きものを、そして我々自身をも手なずけようとしてきたサピエンス史を検証。そこから環境を破壊し、格差を生み出した農耕の“原罪”が浮かび上がり、身近な「土」の重要性が明らかになる。これがレジェンド科学者の結論。
著者プロフィール
中村桂子 (ナカムラケイコ) (著/文)
中村桂子
1936年東京生まれ。JT生命誌研究館名誉館長。東京大学大学院生物化学専攻博士課程修了。国立予防衛生研究所をへて、71年三菱化成生命科学研究所に入り、日本における「生命科学」創出に関わる。生物を分子の機械ととらえ、その構造と機能の解明に終始する生命科学に疑問を持ち、独自の生命誌を構想。93年「JT生命誌研究館」設立に携わる。早稲田大学教授、東京大学客員教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任。『自己創出する生命』『生命誌とは何か』『科学者が人間であること』『中村桂子コレクション・いのち愛づる生命誌(全8巻)』『老いを愛づる』など著書多数。
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