1/19 木 朝刊
東電旧経営陣、二審も無罪 津波予見性、改めて否定
コロナ、5類に緩和検討 春以降 マスク原則不要も
物価上昇1.8%に引き上げ 24年度 日銀、大規模緩和は維持
まん丸「雪の妖精」 北海道
折々のことば:2620 鷲田清一
一人きりになれること。これこそが、昆虫採集の最大の幸福の源なのかもしれません。 (今福龍太)
(天声人語)加賀乙彦さん逝く
いまから30年前、東京大学の入試の国語にこんな書き出しの文章問題が出た。「ある日こういうことを感じたんです。星を見ていると、頭の上にいくら行っても星がある、それから足の下の方も星である、つまり我々は無限の世界の中に投げだされている」▼▼▼▼▼死は誰にも確実な未来である。筆者を含め多くの人は考えるのを避けがちだが、これに正面から向き合う社会の大切さを説いた。自伝では「なにも恐れることはない」とも語っていた。93歳。老衰だった。
1/19 木 夕刊
母へ 「ごめんね」は、やめてね 14歳、伝えたかった「僕は幸せ」 日本一短い手紙に込めた思い、今も
「異次元の少子化対策」へ初会合
昨年の貿易赤字、過去最大の19.9兆円
米MS、従業員1万人削減へ
素粒子
〈手始めに線量測る畑(はた)仕事十二年目の福島の春 近内志津子〉。朝日歌壇の馬場あき子氏が選んだ「昨年の一首」。
◎
たとえ無罪でも過酷事故を招いた東電幹部の責任は消えない。国策として原発を推進し、回帰を図る政府もまた。
◎
もう一度、精神科医・中井久夫氏の言葉を。〈人間は代案を考えぬくよりも後戻りするほうを選ぶおそれがある〉
1/20 金 朝刊
児童手当、首相急きょ格上げ 政権浮揚へ「インパクト」、見えぬ財源 「異次元の少子化対策」初会合
貿易赤字、最大19.9兆円 昨年、資源高・円安響く
教員試験、定員割れも 公立小受験、前年度比2000人減
だんだん甘く 「蔵出しみかん」出荷作業 和歌山・下津地域
折々のことば:2621 鷲田清一
自分の言葉を取り戻すために必要なのは、現場でのふまじめな実践だ
(小松理虔〈りけん〉)(天声人語)「5類」への変更
(天声人語)「5類」への変更
鉄砲、見急(けんきゅう)、横病、三日ころり。幕末の日本で伝染病コレラはそんな呼び方もされていた。いかに恐れられていたか。名称からも伝わってくるようだ。コレラには「虎列剌(コレラ)」の当て字が使われた▼▼▼▼▼「文明の尺度は強大な軍隊や科学技術ではない。弱者にどう接するかだ」。3年前、封鎖された中国武漢の作家の言葉に首肯したのを思い出す。立ち止まりながらでいい。丁寧で透明性のある議論を求めたい。
1/20 金 夕刊
止まる新幹線、埋まる駅 運転再開後の品川駅、進めないのに降車した乗客が次々
今春にもコロナ「5類」、検討指示へ
12月の物価上昇、41年ぶり4%台
男性の自殺者数、13年ぶり増加
素粒子
加賀乙彦氏は「脱原発社会をめざす文学者の会」の会長でもあった。会報に残る言葉。
〈死刑廃止の小説を書くのに十年間調べた結論は単純。人が人を殺してはいけないということです。脱原発も同じ。マネーよりも人の命のほうが大切だ、ということになる〉
◎
訃報(ふほう)が載った同じ日の紙面に「原発で死亡事故が起きた例を調べてみたが、ゼロだ」といつもながら麻生氏の妄言。
1/21 土 朝刊
コロナ「5類」、春から 診療、徐々に全医療機関へ マスクの着用は原則求めず
消費者物価4%上昇 石油危機以来の水準 12月
公的年金、目減り 2%増でも物価高補えず
折々のことば:2622 鷲田清一
一度大きな船(インターハイ)からはじきとばされると、自分がどんな所にいたのかがようやく見える。 (こざき亜衣)
(天声人語)21億人の大移動
あすは中国で旧暦の元日にあたる春節である。この節日がいかに中国人にとって大切なものか。小説『駱駝祥子(ロートシアンツ)』で知られる作家の老舎は、1951年の『北京の春節』という小文でいとおしさを込め、書きつづっている▼▼▼▼▼老舎は文化大革命で迫害され、自死した。こんな記述も残している。春節で「刃物は不吉なので使わない。それは迷信とはいえ、私たちが平和を愛することを表している」。この思いに共感しつつ、新しき年が誰にとっても平穏安寧であるよう願う。
1/21 土 be 朝刊
(フロントランナー)獣医師・山口武雄さん 野良猫を減らす活動40年
1/21 土 夕刊
検閲シーン、謎解きの旅 寄贈の無声場面集、研究者ら元ネタ探し
(Photo Story)さまよい誘われ
素粒子
えっ、それだけ? 思わず声が出てしまった年頭会見。
◎
首相いわく「企業収益が伸びても賃金は伸びず、トリクルダウンは起きなかった」。安倍政権の中枢にいたのに、ひとごとのようにさらりと。
◎
「この問題に終止符を打つ」との意気込みや良し。だが不発に終わった政策の総括はその後もなく「?」は消えず。生活どう守る。春闘スタートへ。
1/22 日 朝刊
マイナンバー、法規定緩和へ 用途拡大、法改正不要に デジ庁法案 漏洩リスク、識者「説明を」
3政権、専門家不在の判断あった コロナ3年、尾身会長
春節、久しぶりの訪日
折々のことば:2623 鷲田清一
「死語」という言葉が新鮮だった。言葉も死ぬんだ。 (徳永進)
(天声人語)若者たちの「折々のことば」
10代の頃を味覚にたとえるなら、どんな味になるのだろう。甘酸っぱさか、ほろ苦さか、汗と涙の塩からさか。見えない壁につき当たり、自分とは何かと悩む日々。だからこそ、舞い込んできた一片の言葉に支えられることがある▼▼▼▼▼サイダーのように爽やかな一言でもいい。濃いコーヒーのように苦い一言でもいい。胸にしみわたる言葉に、若者たちが出会えますように。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。