➀ 12/5 月 朝刊
「地域新電力」に試練 自前電源足りず、価格高騰直撃 NGO・朝日新聞社調査
規制強化、揺れる漬物文化 いぶりがっこ、相次ぐ「撤退」
いざクロアチア戦 サッカーW杯カタール大会
折々のことば:2577 鷲田清一
わかるのは「こういう意味で『わかった』といってるのか」という納得である。
(佐藤文隆)
(天声人語)なぜ、こんなことが
園児の足をつかみ宙づりにする。カッターナイフを見せて脅す。バインダーや丸めたゴザで頭をたたく――。静岡県裾野市の私立認可保育園「さくら保育園」で昨日、元保育士3人が暴行の疑いで逮捕された。園が確認したという虐待の数々に、ただ言葉を失う▼▼▼▼責任の所在を明らかにし、防止策を講じるのは当然だが、それだけでは足りない。何人たりとも子どもの人格、人権を軽んじてはならないという大前提を再確認すべきだ。
➁ 12/5 月 夕刊
本田選手の解説が面白い 「詳しいお兄ちゃんが隣でおしゃべりしている感じ」 サッカーW杯カタール大会
「虐待を隠蔽」、園長を刑事告発
バス放置死、前理事長ら書類送検
デモ続くイラン、風紀警察を廃止
素粒子
産業革命遺産の説明をめぐるユネスコの遺憾決議に、政府が報告書を提出。外相がいう「誠実に対応」「展示の一層の充実」の中身が問われる。
◎
その展示の場である都内の施設には、国際社会に的確に反論してこなかったと政府を批判するパネルが掲げられ、混迷と不信に拍車をかける。
◎
歴史にどう向き合い、信頼される国になるか。道遠し。
➂ 12/6 火 朝刊
防衛費、5年間で43兆円 財源、年末に一体決定 首相指示 規模ありき、1.5倍超に
日本、先制ゴール クロアチア戦 サッカーW杯カタール大会
景気「足踏み」46社 減速へ警戒感 主要100社調査
NHK会長に稲葉氏 日銀元理事 外部から6人連続
折々のことば:2578 鷲田清一
快楽というよりも幸せ、幸福。もうちょっと期間が長いし、芯まで届くようなやつ。 (佐々祐一)
(天声人語)タートルネックと甘い生活
子どものころ、冬は風邪をひかないように「三つの首」を温めなさいと親に教わった。首にマフラー、手首に手袋、足首に厚手の靴下。いまも寒い日の外出前に、この3カ所を確認するのが癖になっている▼▼▼▼▼理由は何であれ、着たいから着る。人間の狂気や欲望を描く天才だったフェリーニが「『甘い生活』で節電を」と聞いたら、どんな顔をしただろう
➃ 12/6 火 夕刊
日本、8強の夢に迫った PK戦、クロアチアに惜敗 サッカーW杯カタール大会
ウクライナ軍のドローンが攻撃か
AV契約書不交付容疑、新法初摘発
保育園児虐待、厚労相「調査を検討」
素粒子
試合を楽しみつつ、礼賛・高揚と罵詈(ばり)雑言の振幅の激しさにいささか疲れた2週間。
◎
手のひら返しは勝負の世界では当たり前と動じなかった監督・選手に救われた思い。「新しい景色」を4年後に。
◎
残念だったのは現地の人権状況をめぐる日本サッカー協会長の発言。「いま、問題視するのは好ましくない」。見解を、好ましい時期にぜひ。
➄ 12/7 水 朝刊
磨いた対応力、新時代 日本、クロアチアにPK負け 8強の壁再び サッカーW杯カタール大会
救済新法、今国会成立へ 政府・与党、修正へ譲歩
ロシア本土、攻撃か 戦闘激化の恐れ ウクライナ
折々のことば:2579 鷲田清一
「高く心を悟りて、俗に帰るべし」
(松尾芭蕉)
(天声人語)W杯とブラボー!
ブラーボ フィガロ! ブラーボ、ブラビッシモ!――ロッシーニのオペラ「セビリアの理髪師」の第1幕で、理髪師フィガロが陽気に歌う。ローマで初めてみたとき、バリトンを称(たた)える声が観客席から飛び、舞台の上も下も「ブラーボ」でいっぱいになったのを思い出す▼▼▼▼▼クロアチア戦終了後、呆然(ぼうぜん)としたまま自宅のベランダへ出た。普段は真っ暗な午前3時、家々の窓に灯(あか)りが見えた。これだけみんなを夢中にさせたのだ。ベスト8が果たせなくても、「ブラーボ」のままで、選手たちを迎えたい。
➅ 12/7 水 夕刊
トーハク、全館踏破 開館から閉館まで、満足の1万3千歩 東京国立博物館150年
出産一時金、50万円程度に増額へ
30年冬季五輪、開催地決定先送り
ロシア、2日連続「ドローン被害」
素粒子
81年前、真珠湾や英マレー半島への侵攻は無通告のだまし討ちとの批判を浴び、相手国の戦意高揚につながった。
◎
状況は違えど「国際法違反の先制攻撃」への懸念再び。歴史の教訓を踏まえ、掲げてきた専守防衛の考えはどこへ。
◎
野放図な借金で膨大な軍事費をまかない、国を危うくした教訓も、あわせて打ち捨てられそうな。あす12月8日。
⑦ 12/8 木 朝刊
救済新法、与野党が合意 配慮義務「十分に」追加、立憲賛成へ 禁止規定は盛らず
中国、ゼロコロナ大幅緩和 自宅隔離容認 操業停止を限定
防衛費、増税含む4財源 5年17兆円、歳出改革や剰余金 政府方針
森保監督も「ありがとう」 代表帰国 サッカーW杯カタール大会
折々のことば:2580 鷲田清一
ある日、ある人が、ある場所で、何かをした。そのことだけでも、人はそこから何かを受けとる。 (加藤典洋)
(天声人語)国を守るとは何か
機体が斜めに傾くと、落ち葉に覆われた茶色い山肌がぐうんと目の前に迫ってきた。東京・羽田から朝日新聞の社機「あすか」に乗って約30分。きのう長野市の川中島古戦場近くにある舞鶴山一帯を上空から見た▼▼▼▼▼機中からは幾十にも尾根が複雑に絡み合った信州の山々が見えた。その山あいに隠れるようにして天皇が移り住む予定だった建物もあった。遠くには東京のビル群が白くかすんでいる。きょうで真珠湾攻撃から81年。
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