北朝鮮がケソンの南北連絡事務所 爆破か 韓国 連合ニュース
韓国の通信社、連合ニュースは、韓国軍の消息筋の話として、北朝鮮南西部のケソン(開城)工業団地にある南北の共同連絡事務所が爆破されたもようだと伝えました。爆発音とともに煙が上がったのが確認されたということで、韓国軍などが詳しい状況の確認を急いでいます。
北朝鮮は、韓国の脱北者団体がキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長を批判するビラを飛ばしたことに強く反発していて、今月9日、共同連絡事務所を含む南北間のすべての連絡ルートを遮断すると発表したのに続いて、今月13日には、キム委員長の妹のキム・ヨジョン(金与正)氏が共同連絡事務所の取り壊しを予告していました。
南北共同連絡事務所 | |
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남북공동연락사무소 Inter-Korean Liaison Office |
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組織の概要 | |
設立年月日 | 2018年9月14日 |
解散年月日 | 2020年6月16日(爆破) |
管轄 | 朝鮮民主主義人民共和国 大韓民国 |
本部所在地 | 朝鮮民主主義人民共和国 開城工業地区 |
行政官 |
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南北共同連絡事務所(朝鮮語: 남북공동연락사무소、英語: Inter-Korean Liaison Office)は、2018年から2020年にかけて存在していた正式な外交関係がない南北朝鮮の共同連絡事務所である。
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)側の開城工業地区に設置されていた。北朝鮮における大韓民国の事実上の大使館として機能して[1][2]、南北朝鮮のための直接の連絡チャンネルを提供していたが[3]、2020年6月に北朝鮮によって閉鎖・爆破。
韓国の統一部次官千海成(チョン・ヘソン/천해성)が事務所の代表を務めていた。北朝鮮の代表は、祖国平和統一委員会副委員長田鍾秀(チョン・ジョンス/전종수)であった。
歴史[編集]
2018年4月、板門店で開催された南北首脳会談で南北共同連絡事務所の設置について合意[4]。2018年9月、開城に開所した[4]。
週1回、事務所の両代表による定例協議を開催[4]。しかし、2019年2月米朝首脳会談(ハノイ会談)以降は事務所の両代表による定例協議は中断した[4]。
2019年3月22日、北朝鮮は南北共同連絡事務所から全職員を引き揚げた[4]。韓国は北朝鮮に早期に復帰するよう要求しており、韓国側職員は南北共同連絡事務所での勤務を継続[4]。3月25日、北朝鮮側職員の一部が業務に復帰し、29日には撤収以前の水準に戻ったが、依然として所長や所長代理は不在であり、所長会議は中断したままであった[5]。
2020年1月30日、2019新型コロナウイルスが世界的に広がる中、南北連絡代表が協議を開き、事態が収束するまで、連絡事務所の運営を暫定的に中止することを決めた。今後、韓国側の全職員は早期に引き上げ、閉鎖期間中の南北間連絡手段として、ソウル平壌間の直通電話とファクスを開設し、南北間連絡チャンネルは維持するものとした[6]。
2020年6月5日、朝鮮労働党統一戦線部は韓国の脱北者団体が金正恩朝鮮労働党委員長を批判するビラを北朝鮮に向けて飛ばしたことを理由に、南北接触の窓口となっている共同連絡事務所を閉鎖すると発表した。統一戦線部の発表によると、共同連絡事務所の閉鎖は金正恩の妹で党第一副部長の金与正の指示によるものとしている。
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