いよいよ日本でも発売か? ウワサの「水に浮く超小型電気自動車」FOMM ONE【東京モーターショー2019】
■■朝日新聞 10/30
開発したベンチャー「FOMM(フォム)」(川崎市)はスズキで二輪車、トヨタ車体では小型電気自動車「コムス」の開発を手がけてきた鶴巻日出夫氏が13年に立ち上げた。
設立のきっかけは東日本大震災の津波被害。車の中で津波に巻き込まれたり、渋滞で逃げることができなくなったりした人がいたのを見て、「水に浮く車をつくりたい」と思ったという。
開発した小型EV(電気自動車)「FOMM ONE」は4人乗りで全長約2・6メートル、車両重量は620キロ。通常の路上では、7・5時間の充電で166キロ走ることができる。最高速は時速80キロ。
そして水害時に道路が冠水した時などは、水に浮いて移動する。完全な水陸両用車ではなく、安全な場所まで避難することを目的に水面を移動する。
水面ではドライブモードで動く。タイヤのホイールがブレードの形状になっており、水を吸い込んで後ろに排水し、その推進力で時速2~3キロで移動できる。足元が窮屈にならないよう、アクセルはハンドルについているパドルで操作する。
18年3月に発表し、同11月から水害被害の多いタイで予約受け付けを始めた。価格は220万円。19年3月から量産を始め、これまでに1600台の受注があったという。来年3~4月に軽自動車として国内発売を目指す。
日本でも台風や大雨などで洪水・冠水被害が多発しており、備えのために自治体や沿岸部の住民から問い合わせが増えているという。
鶴巻社長は「ようやく準備が整った。万が一のことがあれば、これに乗れば沈むことはない。日本の街中で走っているのが見たい」と話している。
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