根菜類や芋類、こんにゃく、昆布、油揚げなどを甘辛く煮たものをこう呼ぶことが多いが、煮しめにされる具材はその地方や季節でさまざまであり、鶏肉をはじめとする肉類、ちくわやかまぼこなどの水産練り製品(いわゆる練り物)、地域によっては魚も用いられ、味付けもさまざまである。日常の食事において供されるほか、お盆や正月、節句や祭りなどの、人が多く参集する際のふるまい・もてなし料理としても供される。こういったことからいわゆる「お袋の味」のひとつとされることも多い。
煮汁が残らないように時間をかけてじっくり煮る調理法を「煮しめる」というが、これが転じてそのように料理されるものを「煮しめ」と称する。「煮染め(にしめ)」「煮締め」「お煮しめ」などとも言う。
なお、染物にも「煮染め」といわれる技法があるが、こちらは「にぞめ」と読むことが多く、染色液が残らないほど煮るわけではない。
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