2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の被災地および被災者の物心両面の復興を応援するために制作されたチャリティーソングで、日本放送協会(NHK)が震災後の2011年度から行っている震災支援プロジェクト「NHK東日本大震災プロジェクト」のテーマソングとして使用されている。国内向け放送(ラジオ第2放送を除く)・国際放送(NHKワールドTVは歌詞および出演者の英語字幕を追加表記)とも編成の空いた時間帯を利用して随時この曲を流している[※ 1]。
作詞は宮城県仙台市出身の岩井俊二が手掛け、作曲・編曲はやはり同県同市出身[1]の菅野よう子が担当している。歌唱参加者は、岩手県・宮城県・福島県の出身者とゆかりのある歌手・タレント・スポーツ選手で、「花は咲くプロジェクト」名義となっている。
作詞の岩井は「この歌は震災で亡くなった方の目線で作りました」と、また作曲・編曲の菅野は「100年経って、なんのために、あるいはどんなきっかけで出来た曲か忘れられて、詠み人知らずで残る曲になるといいなあと願っています」と語っている。
この楽曲の作詞・作曲家への印税は、全額がNHK厚生文化事業団を通じて被災地の自治体に義援金として寄付される[2]。そのため、この楽曲が音源でカバーされたり、コンサートで歌われたり、テレビ・ラジオでオンエアされる度に義援金が増えてゆくという仕組みになっている。
なお、PVでは鈴木京香のみ歌っておらず、黙祷するように目を閉じている演出がなされた[3]。
英語版も製作されており、イル・ディーヴォが歌唱を担当している[4]。
2014年6月より、羽生結弦が実際に被災したアイスリンク仙台で滑る「花は咲く〜羽生結弦Ver.〜」が放送され、ピアノと歌唱は羽生と親交のある指田郁也が担当している[5]。また2014年7月より、前述の演技の合間に静止写真を挟み込んだ「花は咲く〜羽生結弦フォトメモリアルVer.〜」も放送された。「花は咲く〜羽生結弦Ver.〜」は、NHKのテレビ国際放送「NHKワールドTV」が開催する「NHK Viewers' Choice Award 2014」のスポーツ&テクノロジー部門において1位に選出された[6]。さらに2014年の「NHK杯国際フィギュアスケート競技大会」(なみはやドーム)のエキシビションにおいて羽生が披露した演技に、別角度から撮影した映像などを加え、再編集を行い再発信した「羽生結弦 世界へ届ける「花は咲く」」が2014年12月より放送された[7]。
2015年4月に菅野の提案で歌詞の一部を変更した[8]。
大和ネクスト銀行が調査したシニア層(50歳から79歳)が選ぶ、2014年心に響いた歌ランキングで第2位を獲得[9]。
シングル発売元であるフライングドッグにおいて、チャリティー楽曲は史上初である[※ 2]。
滝廉太郎
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