間人
- 間人(はしひと、はしうど) - 日本における古代氏族名のひとつ。
- 間人(たいざ) - 京都府の地名。本稿で述べる。
数ある難読地名の中でも著名なものの一つ。日本海に面し、漁港や海水浴場で知られる。
地理と歴史[編集]
丹後半島北西岸に位置し、やや日本海に突出している。東部を竹野川が北流する。
聖徳太子の生母・間人(はしうど)皇后が蘇我氏と物部氏との争乱を避けて丹後[1]の当地に身を寄せ、のちに当地を去るに当たって自らの名をこの地に贈ったものの、住民は「はしうど」と呼び捨てにすることを畏れ多く思い、皇后が退座(たいざ)したのに因み間人を「たいざ」と読み替えた、との伝承が残る。但し間人皇后が丹後に避難したとする記述は記紀に無く、由来には他にも諸説がある。
死者を大陸に向けて埋葬する風習が長らく残っていた。
地名に関する年表[編集]
- 『和名抄』に「間人郷」として見える。
- 1921年(大正10年)4月1日 - 竹野郡間人村が町制施行し、同郡間人町となる。
- 1955年(昭和30年)2月1日 - 竹野郡間人町が同郡4村と合併して丹後町が発足し、自治体名としては消滅。竹野郡丹後町間人となる。
- 1989年(平成元年)7月10日 - 間人郵便局が丹後郵便局と改称される。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 丹後町が周辺5町と合併して京丹後市が発足。京丹後市丹後町間人となる。
施設など[編集]
- 京丹後市丹後庁舎(旧・丹後町役場)
- 京丹後市立間人小学校
- 京丹後市立間人中学校
- 京都府立網野高等学校間人分校
- 丹後郵便局
- 京都北都信用金庫間人支店
- JA京都間人支店
名所・観光地など[編集]
- 立岩 - 竹野川河口の砂州で繋がった、周囲約1kmの岩。聖徳太子の弟、麻呂子親王がこの岩に鬼を封じ込めたとの伝承が残る。
- 三桂神社
- 丹後温泉
- 後ヶ浜海水浴場
- 砂方海水浴場
- 城島(城嶋) - 室町時代の武将、荒川武蔵守の城址として伝えられている。
- 国道482号を北上して間人へ入る地点に「間人」と透かし彫りにした看板がある。間人からの帰りに同じ地点を通ると、看板を裏から見ることになって「人間」と見える。
名産[編集]
間人港で水揚げされた間人ガニ(ズワイガニ)や鮑をはじめ、海産物に恵まれる。丹後ちりめんの産地でもある。
交通[編集]
鉄道は通っていない。公共交通としては丹後海陸交通のバスがあり、間人バス停から京都駅前への直通便も2往復ある(2010年12月現在)。
コメント
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