ぼけーとしていたら ぽかりと おから そういえは 卯の花
うの花の匂うか頃
『夏は来ぬ』 (佐々木信綱作詞 小山作之助作曲)
卯(う)の花の匂う垣根に
時鳥(ほととぎす)早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす夏は来ぬ
名称[編集]
「おから」は絞りかすの意味。茶殻の「がら」などと同源の「から」に丁寧語の「御」をつけたもので、女房言葉のひとつ。
「から」は空に通じるとして忌避され、縁起を担いで、白いことから卯の花(うのはな、主に関東)、包丁を使わず切らずに食べられるところから雪花菜(きらず、主に関西)などと言いかえることもある。「おから」自体も「雪花菜」の字をあてる。寄席芸人の世界でも「おから」が空の客席を連想させるとして嫌われ、炒り付けるように料理することから「おおいり」(大入り) と言いかえていた。
中国語では「豆渣」(トウジャー、dòuzhā)または「豆腐渣」(トウフジャー、dòufuzhā)[2]、韓国語では「비지」(ピジ)と呼び、精進料理や家庭料理の材料にする。
ウツギ
ウツギ | ||||||||||||||||||||||||
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ウツギ
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Deutzia crenata Sieb. et Zucc. | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ウツギ(空木) |
ウツギ(空木、学名:Deutzia crenata)はアジサイ科ウツギ属の落葉低木で、ウノハナ(卯の花)とも呼ばれる。
特徴[編集]
樹高は2-4mになり、よく分枝する。樹皮は灰褐色で、新しい枝は赤褐色を帯び、星状毛が生える。葉の形は変化が多く、卵形、楕円形、卵状披針形になり、葉柄をもって対生する。花期は5-7月。枝先に円錐花序をつけ、多くの白い花を咲かせる。普通、花弁は5枚で細長いが、八重咲きなどもある。
茎が中空のため空木(うつぎ)と呼ばれる。「卯の花」の名は空木の花の意、または卯月(旧暦4月)に咲く花の意ともいう。
分布と生育環境[編集]
北海道南部、本州、四国、九州に広く分布し、山野の路傍、崖地など日当たりの良い場所にふつうに生育するほか、畑の生け垣にしたり観賞用に植えたりする。
下位分類[編集]
変種のビロードウツギの他、多くの品種がある。
- ビロードウツギ Deutzia crenata Sieb. et Zucc. var. heterotricha (Rehder) H.Hara
- シロバナヤエウツギ Deutzia crenata Sieb. et Zucc. f. candidissima (Bon.) H.Hara
- オオミウツギ(クマガワウツギ) Deutzia crenata Sieb. et Zucc. f. macrocarpa Nakai
- サラサウツギ(ヤエウツギ) Deutzia crenata Sieb. et Zucc. f. plena (Maxim.) C.K.Schneid.
- ジクゲウツギ(ケウツギ) Deutzia crenata Sieb. et Zucc. f. pubescens (Makino) H.Hara
- ムラサキウツギ(アケボノウツギ) Deutzia crenata Sieb. et Zucc. f. purpurina Honda
ギャラリー[編集]
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他属、他科の「ウツギ」[編集]
ウツギ属に属する種の他にも、何々ウツギという名の木は次のように数多く、花の美しいものや、葉や見かけがウツギに似たものなどがある。
- アジサイ科:バイカウツギ、ノリウツギ
- スイカズラ科:タニウツギ、ニシキウツギ、ツクバネウツギ、ハコネウツギ
- ドクウツギ科:ドクウツギ
- フジウツギ科:フジウツギ
- ミツバウツギ科:ミツバウツギ
- バラ科:コゴメウツギ
など。
参考文献[編集]
- 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本Ⅰ』(1989年)平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
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