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フェイスブック、スマホ強化 外部アプリ匿名登録可能に
サンフランシスコ=宮地ゆう
2014年5月1日17時13分
フェイスブックは4月30日、米サンフランシスコであった開発者向けのイベントで、スマートフォン(スマホ)で様々なアプリを使う利用者が匿名で登録できるようにするなど、利便性を向上させた新機能を発表した。
マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は基調講演で「この数年間、スマホへの対応強化を第一に進めてきた。アプリの開発者と収益を上げる仕組みを作りたい」と強調。フェイスブック利用者がアプリに登録しやすくすることで、スマホの広告収入につなげる姿勢を鮮明にした。
フェイスブックには、利用者がスマホのアプリを使う場合、フェイスブックのIDで登録する機能がすでにある。アプリごとにパスワードの設定などをしなくてよい半面、「どんなアプリかも知らずに開発者に個人情報を送りたくないという声があった」(ザッカーバーグ氏)という。今後は一部の情報や匿名での登録でもアプリを利用できるようにする。スマホのアプリでも「いいね」が押せる機能も追加した。
フェイスブックがアプリの利便性向上に力を入れるのは、スマホの広告による収益が成長のカギになっているからだ。フェイスブックは今年1~3月期決算で、純利益を前年同期比約3倍の約6億ドル(約612億円)に伸ばした。それを支えるのが約20億ドル(2040億円)の広告収入で、うち約6割をスマホの広告が占めている。(サンフランシスコ=宮地ゆう)
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