平成26年1月25日(土) @吹田市立博物館 2階 講座室 14:00~
第一部 こどものうたコンサート
第二部 昔の蓄音機を聴いてみよう
大寒ですけど 博物館は 毎日 「むかしのくらしと学校<小3年生>」 そして
今日の皆さんで あたたかい /中牧館長 挨拶
レコードはどうして回転速度が2種類あったんでしょう?
子供の頃、よくLPとEPの切り替えスイッチを 間違えて、レコードが早口になって 再生された事がありました。 なぜEPとLPでは回転速度が違うんでしょう? どちらかの収録時間を長くするためですか?
- 質問日時:
- 2010/11/21 15:31:01
- 解決日時:
- 2010/11/21 17:26:41
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ベストアンサーに選ばれた回答
それほど深い理由はありません。「規格を作った会社が違うから」です。 33 1/3回転 (3分で100回転) で、直径12インチ (30センチ) の、現在「LP」と呼ばれる規格は、アメリカのコロンビア社が創始しました。なお、12インチというのは、LPやEPの前の世代のレコードであるSPレコードの大きさ (12インチで片面5分) を引き継いでいます。 回転数を78回転から33 1/3回転に下げ、かつ音を刻む溝の密度を高くすることにより、片面20分以上の「長時間演奏」を可能にしました。 ※ 片面5分のSPが普通だった時代、「20分以上も連続で音楽を聴ける」というのは凄いことだったのです。 一方、45回転で、直径7インチ (17.78センチ) で、真ん中に大きな穴が空いている、現在「EP」と呼ばれる規格は、アメリカのRCAビクター社が創始しました。EPレコードは、SPレコードよりサイズが小さく、12インチのSPレコードと同じ片面5分の収録時間でした。真ん中の大きな穴は、「自動連続演奏プレイヤー」や「ジュークボックス」に対応するためのものです。 EPレコードの「一曲が5分程度」という時間は「ポピュラー音楽」の一曲を収録して販売するのにちょうど良い時間です。 EPレコードが開発され1950年頃から現在に至るまで、歌謡曲、演歌、ロック、フォーク、今「J-POP」と言われる音楽まで、 『前奏に始まり、伴奏つきで歌を歌う』 一般の人が聴く音楽は「一曲が5分くらい」を継承しています。EPレコードの「片面5分」という縛りが消えて30年くらい経った現在でも変りません。 要するに 「LPレコードは、SPレコードの『大きさ (12インチ)』を継承した」 「EPレコードは、SPレコードの『収録時間 (片面5分)』を継承した」 となります。 LPレコードを創始した米国コロンビア社と、EPレコードを創始した米国RCAビクター社は、当初は「規格争い」をしましたが、すぐに 「クラシックなど一つの曲が長い音楽については、LPレコードの方が向いている」 「エルビス・プレスリーの音楽のような『流行歌』については、EPレコードの方が向いている」 ことが自明だと分りましたので、不毛な「規格争い」を止めて、LPとEPの二つの規格が共存することになりました。 その状況が、全く新しいメディアであるCDが普及してレコードが廃れるまで続きました。
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