地球温暖化との戦い、カギを握る新たな武器は「藻」?2009年10月25日 17:24
【10月25日 AFP】石油価格の変動や気候変動の影響を軽減できるのではないかという期待の中、あるものから燃料を得る方法が模索されている。そのあるものとは、藻だ。 耕地ではない土地や濁った沼や池、排水……
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石油価格の変動や気候変動の影響を軽減できるのではないかという期待の中、あるものから燃料を得る方法が模索されている。そのあるものとは、藻だ。
耕地ではない土地や濁った沼や池、排水でも培養できる藻は、再生可能エネルギーの有望な原料として研究が進みつつある。
全米の大学の研究所や新興企業も研究に取り組んでいる。この夏には大企業として初めて米石油大手エクソンモービル(ExxonMobil)が、カリフォルニア(California)州のバイオテクノロジー企業と提携して6億ドル(約550億円)を投じて研究に取り組むと発表した。
研究者たちは、研究が成果をあげれば沼などで増殖したから藻から脂質を抽出し、乗用車やトラック、ジェット機の燃料になるバイオ燃料を作る高効率の方法を確立できる可能性があると話す。
しかし専門家の多くは藻から作る燃料が完全に化石燃料を代替するとは考えていない。そもそも藻からバイオ燃料を得るというアイディアは数十年前からあったにもかかわらず、いまだに採算がとれる生産方法は確立されていない。
藻の専門家ジョン・ベネマン(John Benemann)氏は「夢のような主張ばかりしていると、かえって藻の応用研究に不信感をもたれかねない」と懸念する。
ベネマン氏は藻は家畜の飼料や化学薬品、肥料の良い原料になると考えている。
しかし、そんな、夢のような「藻」が日本で発見されました。
【
オーランチオキトリウム石油を作る藻】
◆筑波大学の渡邉信教授、彼谷邦光特任教授らの研究チームが従来より10倍以上も石油の生産能力が高いタイプの藻を沖縄の海で発見。
昨年2010年の話題やねんけど、たかじんの委員会を久々にこないだ見たら勝谷のダンナが説明してはったんですわ。
渡邊先生は、藻類のボトリオコッカスから油を作る研究では、世界中からオファーが来ているそうですが。
そのボトリオコッカスに比べて、10~12倍の量の生産性があるという藻が、オーランチオキトリウムという沖縄で発見された藻。
しかも、オーランチオキトリウムから油を精製する時間は、30℃で2.1時間ほど。
あらゆるバイオエタノールの中で、もっとも生産性が高く、効率が良い。
研究チームの試算では、深さ1メートルのプールで培養すれば面積1ヘクタールあたり年間約1万トン作り出せるという。
さらに、「国内の耕作放棄地などを利用して生産施設を約2万ヘクタールにすれば、日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる」としている。
国内の原油需要を約23万ヘクタール分の休耕田や耕作放棄地などでまかなえる。
渡邉教授によると、「大規模なプラントで大量培養すれば、自動車の燃料用に1リットル50円以下で供給できるようになるだろう」といっている。
◆沖縄の浅瀬の海水や泥の中などにすむ「オーランチオキトリウム」という単細胞の藻類で極めて高い油の生産能力を持つらしく、トウモロコシなどから、バイオエタノールを作るよりも生産性能が10倍以上高く、コストは10分の1以下って言うちゅー日本の将来を明るくできる代物。。。。
二酸化炭素排出量も1990年比で約半分に削減できるとのこと。
しかし、この夢の燃料を研究そいている渡邊先生には、ひとつの大きな悩みが。
それは、解発資金不足。
この問題は、国会の予算委員会でもとりあげられたわけですが。
どうしても、企業も金融機関も、国家行政も、資源や燃料などの開発には消極的。
開発してみたはイイが、やっぱり、輸入した方が安上がり、という結果になるわけで、元が取れない。
もしくは、資金の回収が随分と先のハナシとなる・・・。
さらに、既得権益の存在がうるさい・・・。
石油などの輸入業者さんたちは、全員失業するキケンが・・・。
これは、新潟沖に眠りと予想されている高品質の天ガスなどの開発を日本国が一切行わないのと同じ論理で。
もしかしたら、輸入するより、安価な天然ガスなどが噴出するかもしれない・・・それでは、今までの既得権益を享受してきた存在は困るわけです。
初期投資が莫大だとかと難癖をつけて、一向に誰も動かすことができない。
それなのに国側などは、いつまで経っても、ダムやら道路工事やら、原子力発電所を作ると言っている。
その方が、目の玉が飛び出るような大金が、右から左に動くからです・・・。
長い目で見た日本の将来?そんなモンクソ喰らえなわけです。
◆ウチの国がドバッと景気良く国家予算注ぎ込んでくれたら‥。
中国が国家をあげて、アフリカとか、世界中で、途上国で資源を奪いまくってるちゅうのに‥。
ウチの国ってば、ホンマ、どこに向かってるんだ…まいっちゃったな。でございます。
エネルギー産業は、ほんの少しのことで、大量の人間が失業して、町が消えることとなる。
わかりやすいのが、石炭から石油への大転換。
北海道と九州で石炭掘って生活していた人たちと、町が、消えた・・・。
何しろ、中東からタンカーで石油を運んできたほうが、国内で、数多くの人夫さんを雇って石炭を掘るより、はるかに安上がりなわけです。
日本は、1985年(昭和60年)に、外国為替が完全変動相場制に移行。
それまで、1ドルが360円だったのが、何と90円台に。
輸入品が、今までの4分の1の価格で買えるようになったわけです。
これでは、国内で石炭掘っているより、はるかに安上がりなわけで、いかんともし難い・・・。
おかげで、北海道の産炭地の中心であった夕張市はさびれ方はすさまじく。
とうとう。財政破たんをしてしまいました。
エネルギー産業を変える、産業構造を変えると簡単にいうことができますが、それが、未来があるからといって、そうは簡単に変更できないのです。
オーランチオキトリウムは、確かに、夢のようなエネルギーかもしれませんが、既得権益の壁を破るということは簡単なことでは無く、国家レベルでの合意形成が必要不可欠となるわけです。
そのことによって、「喰ってゆけなくなる人が大量に出る」・・・もし、それがアナタだったらどうするんでしょうか?
日本の将来など、クソ喰らえ・・・。
夢の扉+
http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/藻から石油を!?日本を産油国に。
2011年5月29日