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・ コメ、最高値更新 ２１年ぶり、銘柄大半上昇 １月
新米（６０キロ当たり）の１月分の業者間取引価格は、前年同月よりも１万５６９円（６９％）高い２万５９２７円だった。前月と比べると１２６２円（５％）高い。比較できる１９９０年以降では、２００３年１２月（２万５１２０円）を上回り、約２１年ぶりに最高値を更新した。農林水産省が１９日に発表した。
農家からコメを買い取る集荷業者と、スーパーなどに販売する卸売業者の間での取引価格。北海道のななつぼし（前年同月比８８％上昇）、秋田県のあきたこまち（同８０％上昇）などほぼすべての銘柄で上昇した。農水省の担当者は、品薄ななかでの集荷競争が価格上昇の要因になったとみている。
業者間取引価格の上昇が続くことで、店頭価格が当面、高止まる可能性がある。
記録的な米価の高騰を受けて、農水省は１月２４日に、封印してきた備蓄米の放出を辞さない方針を表明。２月７日に実際に放出することを決めた。
１月分の業者間取引価格の調査には、１週間ほど「口先介入」の期間が含まれる。ただ、担当者は、その間の取引の交渉は２４日よりも前から行われていた可能性があるとしたうえで、「今回の結果には、備蓄米放出の影響はほとんど織り込まれていない」と説明した。（大日向寛文）
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コメ の下段
・ 未来は乗り換えいらず 川重、万博で２０５０年の公共交通像
ＡＬＩＣＥシステムの飛行機のイメージ＝川崎重工提供
川崎重工業は、２０５０年の交通システムを大阪・関西万博で提案する。「移動本能」がテーマで、鉄道車両・船・航空機といった陸海空の乗り物を手がけるメーカーとして、だれもが移動しやすい仕組みを示す。
展示するのは公共交通「ＡＬＩＣＥシステム」だ。列車のボックスシートのような最大４人が座れるキャビン（幅３メートル、奥行きと高さいずれも２・１メートル）が列車に積み込まれるところを実物大で見せる。
同システムでは、人が乗り込んだキャビンごと車や鉄道、船、飛行機に積み込む。人は乗り換えなしで、混雑にも巻き込まれず、目的地まで行けるとする。
同社は、新幹線や液化天然ガス（ＬＮＧ）の運搬船、民間旅客機の胴体、バイク、エンジンなど移動手段にかかわる製品を幅広く生産する。
担当する鳥居敬執行役員は「実物大の展示にこだわった。未来に触れる楽しさを感じてほしい」と話した。
同システムは、企業が未来の社会や技術を展示するパビリオン「未来の都市」で見られる。（諏訪和仁）
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