5/29 月 朝刊 ここから
増える公立大、設置100校 進学ニーズ増、私立の公立化も
岸田内閣支持上昇、46% 公邸忘年会「問題」76% 朝日新聞社世論調査
役所広司さん、カンヌ男優賞 坂元裕二さんは「怪物」脚本賞
米債務上限、大筋で合意 大統領と下院議長 焦点は議会手続きに
折々のことば:2746 鷲田清一
先生は「教師」/生徒は「お客さん」と呼ばれるようになりました。
(しりあがり寿)
(天声人語)小津安二郎とカンヌの快挙
1992年の秋、俳優の笠智衆さんの自宅へうかがう機会があった。監督・小津安二郎との思い出を穏やかに語ったあと、居間の壁に飾られた絵を指さした。「ベンダースさんからいただきました。小津先生を尊敬されている方です」。その5カ月後、笠さんは88歳で亡くなった▼▼▼▼▼かつて弊紙のインタビューで、役所さんは「誠実に生活しているそのまま」が笠さんの魅力だと語っている。小津作品を通じて愛された先輩のように、アジアへ世界へと、さらに活躍の場を広げてほしい。
5/29 月 夕刊
学用品値上げ、家計を悩ます ドラえもんの文房具をメルカリで売ったら――貧困見えた
北朝鮮「31日以降、衛星打ち上げ」
トルコ、エルドアン大統領再選
東証、一時バブル後最高値を更新
素粒子
いま、世界の難民・避難民は戦後最多。1億人を超す。
× ×
保護は国際条約での責務。なのに、日本の難民認定率は他国に比べて桁違いに低い。
× ×
この「難民鎖国」で、国連関係者から「国際的な人権基準を満たしていない」と指摘された入管法案が大詰めに。
× ×
いつまで、排除の姿勢を貫く国であり続けるのだろう
5/30 火 朝刊
NHK、未認可配信に9億円 予算計上 放送法抵触の可能性
首相、秘書官の長男更迭 「不適切、けじめ」 公邸「忘年会」
エルドアン氏、長期政権継続 トルコ大統領選、決選制す
北朝鮮、「衛星」発射通告 あす~来月11日 政府「事実上ミサイル」破壊命令
折々のことば:2747 鷲田清一
「悪い先生」たちは身をもって教えてくれた……「学校を疑え! 俺達(たち)を疑え!」 (鈴木邦男)
(天声人語)さよなら、週刊朝日
出前のラーメンを食べている人がいる。原稿用紙を破って投げつけている人がいる。殴り合いのけんかのそばで、風呂上がりの人が歩いている。きょう発売となる週刊朝日の最終号は、かつての編集部をユーモラスに再現した写真が表紙である▼▼▼▼▼最終の頁(ページ)が校了したのは深夜だった。輪転機がまわり始めるころ、社を後にした。やり場のない思いを込め、暗い空を見上げる。さよなら、週刊朝日。
5/30 火 夕刊
炭鉱の島、かあちゃんの店 唯一の食堂、最後の日 愛された「ちゃんぽん」・人生相談もした
NHK問題「法に抵触せず」総務相
衛星発射、北朝鮮「来月すぐに」
中国、米国との国防相会談を拒否
素粒子
5日前、首相は言ってた。「国民の皆さんの不信をかうような事であるならば」と。
× ×
その程度の認識だったわけだ。長男の公邸忘年会。ぶざまに今さら更迭してもねえ。
× ×
北が発射予告。また、おどろおどろしくJアラートか。
× ×
きのう、西日本が早々と梅雨入り。だけど、あれ、九州南部だけ含まれてなかった。
5/31 水 朝刊
同性婚認めぬは違憲、2例目 「個人の尊厳」でも認定 国の賠償は認めず 名古屋地裁判決
子ども財源、年末に先送り 政府、戦略案に明記へ
日野・三菱ふそう統合へ 商用車首位に 脱炭素へ投資加速
折々のことば:2748 鷲田清一
ある日学校で「5から5をひくと0になる。」と教わってびっくりした。
(吉田洋一)
(天声人語)人気者のウラの顔
ケンくんは人気者だ。くりっとした目が可愛らしいし、華麗なフォームで泳ぐ姿は見ていて誰もが惚(ほ)れ惚(ぼ)れするほど。彼に会うために、上野動物園にやってくるファンがいる。ケンくんはカワウソの一種、コツメカワウソの雄である▼▼▼▼▼ケンくんの食事を見せてもらって、びっくりした。ニワトリの頭を強力なあごで、ガツガツガツ。食べ終わると、ニカッと歯を見せ、笑った(ように見えた)。うーん、確かに。かわいいけれど、私にも無理かな。彼との同居は。
5/31 水 夕刊
北朝鮮「偵察衛星」発射 黄海に墜落、失敗 「早期に2回目予定」 ミサイル技術
原発60年超運転、可決 改正法成立
ザポリージャ原発保護へ「5原則」
米軍「中国軍機が攻撃的飛行」
素粒子
胸がすく判決に拍手。同性婚を認めないのは憲法違反。
× ×
国会の無策に喝。同性カップルの公証制度がある自治体は既に250を超えてるし。
× ×
「異次元」の正体見たり。子ども財源は年末に先送り。やっぱり総選挙にらみかね。
× ×
けさも注目した。Jアラート解除から何分で、TV各局は日常の放送に戻るか、と。
6/1 木 朝刊
北朝鮮、衛星発射し墜落 「2回目を早期に」 軍事偵察目的
マイナ改正法案、成立へ 保険証、来秋に廃止 参院委可決
「原発60年超」法が成立 運転延長、具体的基準は未定
「医師の業務を看護師も」拡大 規制改革推進会議、答申案
折々のことば:2749 鷲田清一
バランスとか折衷とか中庸とか呼ばれるものではなく、健康な懐疑主義といえば近いか。 (後藤正治)
(天声人語)恋に落ちたペンギン
絵本『タンタンタンゴはパパふたり』は、オス同士のペンギンが恋をする物語だ。別のペンギンが放置した卵を、2羽は大事にあたためる。やがてタンゴが生まれると、3羽は家族になった。ニューヨークの動物園での実話が基になっている▼▼▼▼▼実際、結婚も家族も多様である。ブレイディさんは中学生の息子に言われたそうだ。「いろいろあるのが当たり前だから」。日本の政治も、そんな現実を直視してほしい。
6/1 木 夕刊
歴史との和解、経験伝えたい 元捕虜と祈り、得た「救い」 英で牧師になった日本人女性
米下院、債務上限「棚上げ」可決
就活解禁、学生内定すでに7割超
金与正氏「衛星は遠からず任務に」
素粒子
どういう国になるのやら。終盤国会で法改正ラッシュ。
× ×
別名「原発推進法」。事故に学ばず、安全神話復活。非現実的な原発利用計画付き。
× ×
俗称「高速道路永久有料化法」。2115年まで徴収。「無料化」なんてまやかし。
× ×
マイナカード利用拡大法も成立へ。肝心要の個人情報保護の不備が露呈するさなか。
6/2 金 朝刊
藤井七冠、最年少名人 20歳10カ月、渡辺名人破る 八冠へ「目指す好機つくれて幸運」
児童手当の所得制限、撤廃 政府素案、来年度から支給検討
デフレ脱却、強調 賃上げ・起業推進 政府骨太の方針、素案
折々のことば:2750 鷲田清一
雨垂れ石をうがつ。微力でも積み重ねて吉
(易八大〈いはちだい〉)
(天声人語)将棋の神様への捧げ物
名人戦で勝てるのは、名人になるべき者だけである。名人とは「将棋界全体が選んだ、将棋の神様への捧げ物」(河口俊彦八段)であるのだから――。そんな不可思議な名言がいくつも存在するぐらい、将棋界における名人のタイトルは特別な意味を持つものらしい▼▼▼か▼新名人はタイトルの奪取に緩むことなく、さらなる高みを目指す。いったいどこまで強くなるのか。「捧げ物」を受け取る神様も、さぞ楽しみに違いない。
6/2 金 夕刊
温故知新、藤井新名人の至言 「昔の棋士の将棋、並べられたら」 一夜明け
マイナンバー改正法案、成立へ
物流問題対応へ政策パッケージ
忘年会、首相「写真は私的な場所」
素粒子
対局前の揮毫(きごう)は、強くなることで違う景色を見たいとの思いを込めた「雲外蒼天(うんがいそうてん)」。
× ×
最年少名人になったいま、たたずまいは「雲中白鶴(うんちゅうはっかく)」の如(ごと)し。凡俗には推し量れず。
× ×
ロスジェネ世代はどう見ているのだろう。「就活」解禁日に7割余が「内定済み」。
× ×
のろのろ台風の影響で列島に大雨。備え、ぬかりなく。
6/3 土 朝刊
再配達を半減、政府目標 物流2024年問題、ドライバー負担減へ
出生、最少77万人 昨年、出生率も最低1.26
大雨、6県で線状降水帯 東海道新幹線止まる 2人不明情報
マイナカード、26年変更案 プライバシー配慮、記載情報削除を検討
折々のことば:2751 鷲田清一
(天声人語)大学生がはじめた無料塾
きょう、学校で何があった?そんな、よくある問いかけも、あえてしないのだという。なぜなら、誰もがみんな、学校に行っているわけではないから。学校に行かないことを気にしている子もいるから。きょう、何があった?それでいい▼▼▼▼▼「やる気があるから、みんな学力の伸びがすごいんです」と吉沢さん。別れ際に尋ねてみた。いま何が大事だと思いますか。「人情と、思いやりです」。はにかんだ笑顔と一緒に、そんな答えが返ってきた。
6/3 土 be 朝刊
(フロントランナー)建設ディレクター協会理事長・新井恭子さん 2024年問題を乗り越える
6/3 土 夕刊
北に息づくカープ魂 広島の入植者が礎、赤ヘルブームに沸いた 北海道・北広島
記録的大雨、一夜明け
素粒子
あの「1・57ショック」から既に30年余。出生率1・26に思い浮かぶ言葉。「失政」
× ×
置き去りにされる高齢者の続出に、どう対応するつもりなの。保険証の廃止が確定。
× ×
「首相公邸」。名称からして、親族の宴席を主人が許容していい場ではなかろうに。
× ×
尾を引きそうな映像だな。米大統領が壇上でこけてた。
6/4 日 朝刊
マイナ、家族の口座多数 公金受取登録 確認仕組みなし 国調査着手
会談拒む中国に米「懸念」 米国防長官「台湾海峡、紛争なら壊滅的」
胃潰瘍で死亡、労災認定 過労、消化器系は異例 富山労基署
折々のことば:2752 鷲田清一
特別部隊を考え出し、組織したことは、国家社会主義の最も悪魔的な犯罪であった。 (プリーモ・レーヴィ)
(天声人語)普賢岳火砕流から32年
「安全な場所からお伝えしています」。浸水や土砂崩れなどの様子を伝えるテレビ中継で、こんな言葉を聞くようになったのはいつからだろう。各地に爪痕を残した今回の豪雨でも、やはり耳にした▼▼▼▼▼記念館から「定点」に向けて車を走らせた。この道を記者たちはたどったのか。この空を巨大な噴煙が覆ったのか。普賢岳がぐんぐんと迫ってきた。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。