3/20 月 朝刊
耐性菌から赤ちゃん守れ 途上国で臨床試験、日本参加 年20万人超の新生児死亡、推計
藤井、六冠 史上2人目 将棋
日韓首脳会談「評価」63% 内閣支持上昇、40% 朝日新聞社世論調査
折々のことば:2678 鷲田清一
背後からやってくる未来に、背中の神経を集中させながらも、僕は来し方が遠く小さくなってゆく光景から目を離すことができない。
(畠山直哉)
(天声人語)イラク戦争の教訓
イラク戦争が始まったのは、20年前のきょうだった。当時、中東取材班にいた私は、米軍が制圧した後にバグダッドへ入った。授業が再開すると聞いて小学校を訪ねると、子どもが集まってきた。混乱のなかで机や椅子が略奪されたが、逆に返却に来る人もいた▼▼▼▼▼窓ガラスが割れた教室にいたイラクの子どもたちも、大人になったはずだ。どうしているだろうか。
3/20 月 夕刊
市場の動揺、収束へ動く UBS、クレディを買収で合意 スイス政府・当局、交渉主導
中ロ首脳、相手国の主要紙に寄稿
北朝鮮、「戦術核を模した訓練」報道
豊田自動織機、本社に立ち入り
第3日の結果 第95回選抜高校野球
素粒子 どうなる、「逮捕」3題。
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プーチン氏に「国際指名手配犯」の烙印(らくいん)。拘束は難しくとも、戦争犯罪の容疑者に。
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「火曜に捕まる」とトランプ氏。また支持者をあおる。
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不逮捕特権を失った前参院議員は、帰国しないそうな。
△ △
強さに見ほれる。藤井「最年少六冠」、いざ名人戦へ。
3/21 火 朝刊
袴田さん、無罪へ 検察側、特別抗告断念 再審開始が確定
1.5度目標「閉ざされる」 排出、35年に「60%減必要」 国連パネル報告
6中銀、ドル供給拡充 米欧利上げで金融不安、抑制
第3日の結果 第95回選抜高校野球
折々のことば:2679 鷲田清一
昼間は打ちのめされて、夜は同じ天空に救われて、これが永遠に持続するのである。 (堀田善衛)
(天声人語)シーラカンスに学ぶこと
うららかな春の陽気に誘われて散歩に出た。五分咲きの桜を眺めながら、トコトコと歩く。手を振って歩く。右、左、右、左。はて、人間はどうして、手と足を交互に動かし歩くのだろう。そんな奇妙な問いが、頭に浮かんだ▼▼▼▼▼地球では隕石(いんせき)落下などが原因の異常気象で過去にも計5回、生き物が大量に絶滅した。6度目はどうか。人類は4億年後、存在しているのか。散歩をしながら考える。トコトコ、トコトコ。〈たつぷりと春分の日を歩きけり〉増成栗人。
3/21 火 夕刊
休刊
「国民の祝日」は、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)により、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために定められた「国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日」です。
国民の祝日に関する法律では、年間に計16の日が「国民の祝日」とされ、それぞれの日の趣旨が定められています。また、「国民の祝日」は、休日とされています。
3/22 水 朝刊
首相、キーウ訪問 戦時下、直前に公表 ゼレンスキー氏と会談へ
日本、決勝進出 メキシコに逆転サヨナラ勝ち WBC
中ロ、協力拡大で一致 習氏、訪中を呼びかけ 首脳会談
第4日の結果 第95回選抜高校野球
折々のことば:2680 鷲田清一
死んだものを、未来に対する「希望(ホープ)」の、その礎(いしずえ)として生きかえらせるのが歴史というものなのだ。 (堀田善衛)
(天声人語)驚きのウクライナ訪問
ある冬の夜のことだった。若き日の批評家、小林秀雄は大阪の道頓堀を「犬の様(よう)にうろついていた」そうだ。すると突然、あの有名なモーツァルトの交響曲第40番ト短調が、脳裏に流れたという。「街の雑沓(ざっとう)の中を歩く、静まり返った僕の頭の中で、誰かがはっきりと演奏した様に鳴った」▼▼▼▼▼ただ、驚きという感情自体は長く残らず、瞬時に消えてしまうことも、私たちは経験則で知っている。びっくりの先に何があるのか。電撃訪問は何を生むのか。今後の動きを、注視したい。
3/22 水 夕刊
日本王座奪還、米破る 3大会ぶり 野球・WBC
ウクライナへ40億円装備品 首相、ゼレンスキー氏と会談 共同声明でロシア非難
第5日の結果 第95回選抜高校野球
素粒子
首相が虐殺の地を訪れた日に、中ロ首脳は協調を演出。戦争で裂けゆく世界を見る。
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G7議長国としての体裁は整えた。次は5月、被爆地から停戦への具体策の発信を。
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袴田巌さん「無罪」へ。死刑台からの生還、5例目に。
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昨日、4年ぶりにマスクなしで車座に。〈しばらくはここに居りたし花吹雪〉南礼子
3/23 木 朝刊
侍J、世界一奪還 WBC、米破り14年ぶり
首相「G7、秩序守る決意」 ウクライナにエネ支援・装備品、表明 ゼレンスキー氏と会談
第5日の結果 第95回選抜高校野球
折々のことば:2681 鷲田清一
生きるために「息を抜く」ことが許される場が、そこにあったのである。
(小野和子)
(天声人語)ゾルバと体罰
ゾルバはふとった真っ黒なネコだ。ハンブルクの港で、のどをゴロゴロいわせ、日光浴を楽しんでいる。ある日、ゾルバは瀕死(ひんし)のカモメと出会い、生まれてくるひなに空を飛ぶことを教えると約束する。ネコは飛べないのだけど▼▼▼▼▼「飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願った者が、全力で挑戦したときだけだ」。ゾルバの言葉である。
3/23 木 夕刊
論戦、コロナ後の我が街 統一選スタート、9知事選告示
キーウ訪問の岸田首相が帰国
大谷の帽子、米殿堂博物館に寄贈 野球・WBC
米FRB、利上げ幅0.25%維持
素粒子
朝から晩まで、さらに一夜明けても優勝万歳。さすがに食傷気味の方もいるでしょ。
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首相は電撃訪問を、どう語るか。目的と成果、展望は。
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行政文書の正確性が確認できない、と総務省。官僚ってずさんな仕事をしてるのね。
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きょうから統一地方選。しっかり、「旧統一教会」と候補者の関わり方を確かめる。
3/24 金 朝刊
東芝、買収受け入れ 初の上場廃止へ 「国内連合」案 総額2兆円
保育所、親の勤務によらず 政府、利用緩和検討 「空き」ない問題も
金融不安下、利上げ0.25% インフレ抑制継続 米FRB
9知事選、告示 人口減・物価高、焦点 統一地方選
折々のことば:2682 鷲田清一
聞くことが声をつくる (濱口竜介)
(天声人語)統一地方選スタート
冷たい春の雨に打たれ、アスファルトに置かれた白い菊の花束が震えるように揺れていた。道を行く人がときおり立ち止まり、手を合わせている。安倍晋三元首相が銃弾に倒れた、奈良の大和西大寺駅前で、きのう見た光景である▼▼▼▼▼自由と安全。バランスは難しいが、模索すべきなのだろう。そもそも民主主義は絶えずメンテナンスが必要な繊細なる制度なのだから。襟を正し、手のひらの一票の行く先を沈思する。
3/24 金 夕刊
「韓流」20年、若返るブーム 「冬ソナ」中高年女性→「K-POP」中高生
2月の消費者物価、前年比3.1%上昇
EU、ウクライナに弾薬を年100万発
サウジ・シリア、関係改善の動き
第6日の結果 第95回選抜高校野球
素粒子
どんな表情で大統領は受け取ったのだろう。岸田首相のお土産の「必勝しゃもじ」。
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迷走8年。企業経営の失敗を体現した東芝が上場廃止をめざす。再生の道なお険し。
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また強制不妊で国に賠償命令。高裁で4例たて続けに。
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「獣頭人身」の「辰(たつ)・巳(み)・申(さる)」。キトラ古墳で新たな十二支像。最新科学で浮かぶ。
3/25 土 朝刊
児童手当の所得制限撤廃、明記へ 政府の対策たたき台 開始時期・金額は示さず
自宅で双子死産、逆転無罪 「遺棄」にあたらず 最高裁判決
空き家税新設、国が同意 京都市が条例、居住・売却促す
電気代、月820円減 再生エネ賦課金減額で
第6日の結果 第95回選抜高校野球
折々のことば:2683 鷲田清一
選択の余地はない。……希望を持つしかないのだよ。
(ノーム・チョムスキー)
(天声人語)ずれてませんか、岸田さ
このモヤッとした違和感は何なのだろう。「必勝しゃもじ」なるものを岸田首相がウクライナのゼレンスキー大統領に贈ったという。「敵を飯(めし)とる=召し捕る」との意味を込めた広島の縁起物だそうだが、スポーツや選挙の応援ではあるまいし▼▼▼▼▼そのリーダーシップでいま、防衛費の大幅増をはじめ、この国のかたちを変えかねない重大な政策論議が進む。私たちはいったいどこに連れて行かれようとしているのか。大いに不安になる。
3/25 朝刊 be
(フロントランナー)土屋鞄製造所社長・土屋成範さん ランドセルの流行引っ張る
3/25 土 夕刊
いいね!eスポーツ 老後の生きがいに・不登校からの一歩
(Photo Story)いつでも自由に
第7日の結果 第95回選抜高校野球
素粒子
「空き家税」を京都市が新設へ。自治体発の施策が全国の難題打開の先例になるか。
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公害対策も情報公開も景観保護も、地方の条例が国の法律に先んじてきた歴史あり。
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技能実習制度そのものも改めて問われている。ベトナム女性の死体遺棄に逆転無罪。
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難民認定が昨年は過去最多に。わずか202人だけど。
3/26 日 朝刊
(多民社会)稼ぐため来日、夢見つけた 「技能実習生」帰国後の理想と現実
卵の供給不足、深刻化 外食メニュー休止も
エンジン車販売、2035年以降も容認 EU、合成燃料使用が条件
第7日の結果 第95回選抜高校野球
折々のことば:2684 鷲田清一
組織の独立性が脆弱(ぜいじゃく)な状況の下で、政治を「ガヴァナンス」と捉えると、かえって独立性の弱さを隠蔽(いんぺい)してしまう。
(牧原出〈いづる〉)
(天声人語)空耳
空耳という言葉は古くからあった。新緑の頃あいの鳥の声について清少納言が書いている。「ほととぎすの、遠くそら耳かとおぼゆばかりたどたどし」。広辞苑に意味をたずねれば「音や声がしないのに、それを聞いたように思い違うこと/聞いて聞かないふりをすること」とある▼▼▼▼▼有益だと世に言われるものをどう効率よく吸収するか。当今そんな知恵ばかりがもてはやされる。その対極であらがうかのような番組だった、と褒めても、タモリさんは「んなこたない」と笑って言うだろう。そこがまたよかった。