大空 真上 名神高速道路 明日は、好天か 夕陽 午後5時27分 室内温 19.5度 湿気31%
奈良 若草山の山焼きも過ぎ、春がまちどうしい。
角川俳句歳時記 第四版を見ました。
春(はる) 【季語の分類一覧】
陽春(ようしゅん《やうしゆん》) 芳春(ほうしゅん《はうしゆん》) 三春(さんしゅん《さんしゆん》) 九春(きゅうしゅん《きうしゆん》)
「春-時候」の季語
立春(二月四日ごろ)から立夏(五月六日ごろ)の前日までをいう。新暦ではほぼ二、三、四月にあたるが、旧暦では一、二、三月。三春は初春・仲春・晩春、九春は春九旬(九十日間)のこと。陽春・芳春は春をさす漢語。
春もややけしきととのふ月と梅 芭蕉
春や昔十五万石の城下かな 正岡子規
麗しき春の七曜またはじまる 山口誓子
春を病み松の根つ子も見飽きたり 西東三鬼
バスを待ち大路の春をうたがはず 石田波郷
女身仏に春剝落のつづきをり 細見綾子
少年や六十年後の春の如し 永田耕衣
人は影鳥は光を曳きて春 永方裕子
春ひとり槍投げて槍に歩み寄る 能村登四郎
春や佐保路普賢の象に乗る夢も 河原枇杷男
虫鳥のくるしき春を不為(なにもせず) 高橋睦郎
春や子に欲し青雲のこころざし 加古宗也
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初春(はつはる) 【季語の分類一覧】
春(はる) 新春(しんしゅん《しんしゆん》) 迎春(げいしゅん《げいしゆん》) 明の春(あけのはる) 今朝の春(けさのはる) 花の春(はなのはる)
「新年-時候」の季語
旧暦では初春といえば新年のことであった。新暦になってもその習慣が残り、新年のことを「初春」と呼んでいる。新年をたたえる「御代の春」「千代の春」「四方(よも)の春」「浦の春」「島の春」「庵(いほ)の春」「老の春」などの「春」は初春の意。
借銭もきのふの淵ぞけさの春 宗鑑
日の春をさすがに鶴の歩みかな 其角
兎角して旅の夜明ぞ花の春 言水
初春や家に譲りの太刀はかん 去来
花の春まだ見ぬかたの国恋し 麦水
袖口に日の色うれし今朝の春 樗良
目出度さもちう位なりおらが春 一茶
ひとつづつものなつかしやけさの春 蒼虬
初春の灯をともしゐる沖の船 中川宋淵
初春や眼鏡のままにうとうとと 日野草城
初春や人語ゆき交ふ山の町 中村苑子
初春の風にひらくよ象の耳 原和子
はつはるや金糸銀糸の加賀手毬 田村愛子
酒もすき餅もすきなり今朝の春 高浜虚子
いでてゆく船に犬吠え浦の春 岸風三樓
一対の京の福鈴庵の春 渡辺桂子
女人の香亦(また)めでたしや老の春 飯田蛇笏
生くることやうやく楽し老の春 富安風生
こけし古り埴輪あたらし年の春 百合山羽公
合本 俳句歳時記 第四版 (C) 株式会社角川学芸出版 2008
のぼり 左 京都 右 西宮
くだり 左 西宮 右 京都