杜撰
ず‐さん【▼杜▼撰】ヅ─〘名〙
①著作物などの典拠が確かでないこと。いい加減に書かれていて、誤りが多いこと。「─な論文」◇「杜」は中国宋の詩人杜黙ともくのこと、「撰」は著作する意。杜黙の詩が多く律に合わなかったという故事に基づく。
②物事のやり方がぞんざいで、手抜きが多いこと。「─な工事」
◆「ずざん」ともいう。
明鏡国語辞典 (C) Taishukan, 2002-2008
砂糖黍
さとう‐きび【砂糖▼黍】サタウ─〘名〙
茎のしぼり汁から砂糖(甘蔗かんしょ糖)をとるイネ科の常緑多年草。節のある茎は高さ二~四メートル。日本では鹿児島・沖縄県で栽培される。甘蔗かんしょ・かんしゃ。
明鏡国語辞典 (C) Taishukan, 2002-2008サトウキビ
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サトウキビ
サトウキビ
分類
界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 単子葉植物綱 Liliopsida
目 : イネ目 Poales
科 : イネ科 Poaceae
属 : サトウキビ属 Saccharum
種 : サトウキビ S. officinarum
学名
Saccharum officinarum
和名
サトウキビ(砂糖黍)、カンショ(甘蔗)
英名
Sugarcane
サトウキビ(砂糖黍、学名:Saccharum officinarum)は、イネ科サトウキビ属の植物。別名、カンショ(甘蔗)。ちなみにこれは慣用読みで、本来はカンシャ。沖縄方言ではウージと呼ばれ、これは荻(おぎ)が訛ったものだが[1]、本来はオギはイネ科ススキ属の違う植物である。
目次 [非表示]
1 呼称
2 特徴
3 産地・栽培
4 生産量
5 利用
5.1 食用
5.2 燃料
5.3 酒類原料
5.4 搾りかすの利用
6 さとうきびに関連する作品
7 参考文献
8 関連項目
9 脚注
呼称 [編集]
鹿児島県種子島では、おうぎと呼ばれ、鹿児島県の奄美群島の一島徳之島では、うぎと呼ばれている。
特徴 [編集]
テンサイと並んで砂糖(蔗糖)の原料となる農作物。栽培種の起源はニューギニア島とその近くの島々と言われ、世界各地の熱帯、亜熱帯地域で広く栽培される。
茎は竹のように木化し、節がある。節の間の茎の中心は竹のように空洞ではなく、髄になっており、糖分を含む。茎は高さ3mにもなる。葉はトウモロコシのように幅広い線形。秋には茎の先端からススキのような穂を出す。
産地・栽培 [編集]
2002年時点の世界生産量は12億9000万トンという膨大な量に及ぶ(小麦は同年5億7000万トン)。ブラジル(28.0%)、インド(21.7%)、中国(6.4%)の順であるが、地域別に集計するとアジア州(43.5%)、南アメリカ州、北アメリカ州の順となる(FAO Production Yearbook 2002)。
栽培には日照量が多く、豊富な水源が必要である。
日本では、主に沖縄県と奄美群島を中心に栽培されている。また、四国地方の、高知県(黒潮町など)でも栽培され、香川県(東かがわ市など)、徳島県(上板町など)では竹糖(たけとう)または竹蔗(ちくしゃ)と呼ばれる茎が細いサトウキビが栽培されており和三盆という砂糖の原料になり、世界におけるサトウキビの商業栽培の最北限にあたる。
作型は春に植えてその年の冬に収穫する春植え栽培と、夏に植えて翌年の冬に収穫する夏植え栽培、そして収穫後の地下株から再び出る芽から栽培し収穫する株出し栽培がある。(和三盆の原料となる四国でのサトウキビ栽培は温帯ゆえ春型のみで、春に種黍の茎を植えつけて霜が降りる前の晩秋に収穫する。翌年用の種黍として茎を土中に埋めて越冬させる。亜熱帯ではサトウキビの花が咲くこともあるが、温帯の四国では収穫時期までに出穂・開花しない。尚、竹糖はシネンセ種(S.sinense)の為、一般的なオフィシナルム種(S.officinarum)を使って和三盆と同じ製法で砂糖を製造しても同じ味にはならない。)
海外では植え付けを行なうと、刈り入れまでほとんど人手が入らないが、日本国内では植付けから収穫までの間は、雑草防除や発根を促進し地上部の倒伏を防ぎ養水分の吸収を盛んにする為、1、2回培土を行う。収穫の際は、まず葉を切り落とし、その後、茎を地上近くで切り、倒れた茎を束にして運び出す。そこまではほとんど人力で行なわれる。台湾・キューバ・ブラジルなど規模の大きい外国の生産地では専用の大型収穫機が使われるが、日本でも小型の収穫機械による収穫が広まっている。
生産量 [編集]
上位10カ国 - 2005年集計 国名 単位:1000 t
ブラジル 422,926
インド 232,300
中華人民共和国 87,768
パキスタン 47,244
メキシコ 45,195
タイ 43,665
コロンビア 39,849
オーストラリア 37,822
インドネシア 29,505
アメリカ合衆国 25,307
世界の総生産量 1,011,581
出典:
国際連合食糧農業機関 (FAO)[2]