【まちなみ検隊報告 第2報】 【吹田の郷 第63号09年6月】
まちなみ委員会 松岡要三
会報2月号で参加を呼びかけたまちなみ探検隊、月2回のまちなみ探検と月1回の情報交換の会議を浜屋敷で開催しています。活動内容やその中でのトピックスなど紹介します。
1.4月、5月のまちなみ探検
・第4回 4月2日(木)北千里
北千里駅~藤白台4丁目住宅街~千里北公園(千里金蘭大学前~蓮間池~自然体
験交流セン
ター)~千里さくら通り~フェニックス公園~
青山公園~合歓(ねむ)の木通り~北千里駅
完成目前の自然体験交流センター
青少年野外活動センターの建替えを機会に世代を超えて利用しやすいように機能
・名称を変えたのは良いことだ。
・第5回 4月4日(土)江坂~神崎川~浜屋敷
江坂駅~エスコタウン~ダスキン本社ビル~
旧蔵人村~稲荷神社~高川~ミスタードーナ
ツカレッジ~アメニテイ江坂~榎木橋~(神崎
川畔さくら祭り そぞろあるきスタンプラリー)
~高浜橋~浜屋敷
かつてカーニバルプラザのあった所はみどりの丘に
向こうに見えるのは中華料理店翠園
アメニティ江坂は素晴らしい私設公園
住宅展示場跡に新しい結婚式場が仲間入り
・第6回 南千里~津雲台~古江台
南千里駅~千里南公園~大阪第一国際交流会館~津雲公園~津雲配水場(つつじ
一般公開)~健康の森(昼食―健康食品研究に参加)~千里中央公園(あほんだ
ら獅子~展望台)~古江稲荷~旧千里北小学校~北千里駅
千里の魔よけ「あほんだら獅子」 重さ130トン
1970年の千里ニュータウン完成記念モニュメント
昭和天皇・皇后、現天皇・皇后も上られた展望台
千里ニュータウン・北摂一帯が一望できる
2.特別懇話会「再生すすむ千里ニュータウン」
4月21日(火)開催
再生すすむ 千里ニュータウン
~府住宅供給公社 千里佐竹台団地の例~
まちなみ委員 大野和之
千里ニュータウンは、我が国で最初の本格的なニュータウンとして昭和37年にまちびらきが行われ、既に50年近い歳月が経過しています。
住人の高齢化もさることながら建物の老朽化も目立つようになりました。そこでまちなみ探検隊7名が建替え事業にいち早く取り組んだ佐竹台の谷川一二連合自治会長にこれまでの経過を尋ねましたので報告します。
谷川会長によると建設時には50~70年持つといわれた団地の建物が老朽化したことのほか、住人の高齢化に伴い、バリアフリーへの改良の要望がなされたこと、さらには現代のライフスタイルに合わなくなったことなど、いくつかの理由で建替えるに至った。建替えの第一期工事は2006年2月に204戸が完成。次いで2008年12月に356戸の第二期工事が完了した。そのうち約300戸が入居済である。建替えて良かったことは、まず第一番目にエレベーターが設置されて上下の移動が便利で楽になったこと。耐震工事のお陰で地震に対する備えができ安心して暮らせるようになったこと。高層化(一番高い建物は14階建)により広い空間が確保できたこと。またそれにより、風通しがよくなったことなどとのことでした。
佐竹台の建替は大阪府住宅供給公社(OPH)第二期で終了し、今後は民間開発となる。
また、9号棟の集会室では地域の高齢クラブの方々を中心に平日の正午から午後4時
まで、誰でも気軽に立ち寄れて
-サロンのオープンに集まった人たち
阪口市長も列席-
おいしいコーヒーを飲みながら情報交換のできる佐竹台サロンと称するカフェを運営するなど活発な地域活動の拠点としても機能している。
建物は新しくなったけれども住んでいる人は以前からの人が多く、あまり新陳代謝は進んでいないようである。これは若い人で、立ち退き料をもらって他へ引っ越してしまった人が多いせいとも考えられる。また従来からの住人は建替え前とあまり変わらない家賃で入居できたが、新規に入る人には結構高額であったという事情もあるようだ。
今後も千里ニュータウンの建替えが続くが、みどり豊かな千里丘陵の景観と良好な居住環境が保てるよう、行政をはじめとする関係者の動きに期待したい。
計画容積率124%
計画建蔽率 37%
5階建て~14階建ての住棟配置
バリアのない広い歩行者道路
立体駐車場棟屋上にみどりの広場設置
美しく開放された空間づくり
みどり豊でゆとりのある良好な住環境
資料・パース提供
大阪府住宅供給公社
3.4月度、5月度まちなみ探検隊会議より
4月7日(火)、5月12日(火)浜屋敷で開催。吹田市および他市のイベントや他市の観光情報・マップや図書の情報交換をおこなっています。その中で、新聞・テレビで話題になった泉南市熊野街道新達(しんだち)宿の「野田藤」、高槻市・西宮市の観光協会やマップが話題になりました。
4.今後の予定
吹田市立博物館春季特別展1町5村のアーカイブ展「吹田 いま・むかし」のおでかけイベント(浜屋敷のまち案内人が企画)のリーダーとしてメンバーが参加しています。6月、7月は他のメンバーもこれに参加します。
多くの市民の参加を期待しています。
(吹田市立博物館春季特別展ちらし&12頁参照)