8/31 日 朝刊
災害対応、命削る公務員 避難判断に苦悩、休めず33時間
トランプ関税、再び「違法」 米連邦控訴裁、政権は上訴へ
量子力学の実証「オレがやろうと」 AIの進化「想定外の影響及ぼす」 ノーベル物理学賞・江崎玲於奈さん
祈り照らす 京都・化野念仏寺の千灯供養
(天声人語)やなせたかしさんの詩
きみの学校の夏休みも終わりでしょうか。きょうは、やなせたかしさんのことを書きます。♪ぼくらはみんな生きている、と始まる「手のひらを太陽に」を知っているでしょう。命の賛歌です。でも1番の歌詞は「生きているからかなしいんだ」と説く。何と深いのでしょう▼▼▼何をやってもうまくいかない。心の真ん中を風がびゅーびゅー吹き抜けて、息をするのもしんどい。新学期が始まる頃、そんな自分に苦しむ若者が多いと聞きます▼小さい時にアンパンマンが大好きだったきみも、その一人だと知りました。私に出来ることは何かと考えて、やなせさんの詩をひとつ贈ります▼〈絶望のとなりに/だれかが/そっと腰かけた/絶望は/となりのひとに聞いた/「あなたはいったい誰ですか」/となりのひとはほほえんだ/「私の名前は/希望です」〉。ふと横を見れば、希望も一人でぽつりといるのかもしれません。
◆(しつもん!ドラえもん:5540)いご編
相手(あいて)が優(すぐ)れていると認(みと)めることを「○○置(お)く」と言(い)うよ。もとは囲碁(いご)ことばの○○とは?
◆ こたえ
一目(いちもく)
囲碁(いご)は自分(じぶん)より強(つよ)い人(ひと)と打(う)つとき、先(さき)に碁盤(ごばん)に石(いし)を置(お)いて始(はじ)めることから、「一目置(いちもくお)く」ということばが相手(あいて)に敬意(けいい)を表(あらわ)す意味(いみ)で世(よ)の中(なか)に広(ひろ)がったんだ。