8/28 月 朝刊
iPS研究、猛追される日本 論文・特許、海外が上回る 2013年からの「10年1100億円」終え
図書館の人気本所蔵、どこまで 自民議連「書店支援」提言、国が議論へ
東電が処理水設備公開 「トリチウム、検出限界値未満」
バスケW杯、日本白星 男子、欧州勢から初
折々のことば:2834 鷲田清一
「なぜ高慢な人間はきまつて陋劣(ろうれつ)な人間でもあるのでせうか」
(哲学者に質問する商人)
(天声人語)高史明さんを思う夏
きみの学校の夏休みもそろそろ終わりでしょうか。きょうはセミ時雨のなか、今夏に亡くなった在日朝鮮人の作家、高史明(コサミョン)さんを思い出しています。高さんにはひとり息子がいました。12歳の真史(まさふみ)くん。彼は詩を書いていた。〈ひとり/ただくずれさるのを/まつだけ〉▼▼▼▼学▼高さんは書いています。「淋(さび)しいこころの持主(もちぬし)が、いま一人の淋しいこころの持主と出会うなら、その二人は、もはや淋しい一人ではないのである」
8/28 月 夕刊
オカンの手紙、チラシの裏に、ココロの語り 大阪・西成出身のラッパー、数百通を保管
中国滞在・渡航予定者に注意喚起
H2A打ち上げ、強風で中止
古川飛行士、ISSに到着
素粒子
フ 不信と不安を拭えぬまま
ク 国が政治判断で踏み切る
シ 「処理」されたとはいえ
マ まさかの事故を経た水だ
× ×
カ 確実に無害なのかどうか
イ 隠蔽(いんぺい)体質への批判のなか
ヨ 世論の理解を広げるには
ウ 海の水に希釈された後の
ホ 放射性物質を、第三者が
ウ 疑う余地なく検証できる
シ 周到な情報公開が必要だ
ュ 憂慮の本丸は廃炉の行方
ツ 躓(つまず)き続けて先が見えない
8/29 火 朝刊
処理水、深まる日中亀裂 東電にも迷惑電話6000件 外務省「渡航注意」
ガソリン「170円台まで」 年末まで補助拡充 政府・与党調整
発砲152回、子どもの未来奪う 米国
そごう・西武労組スト通知 31日、売却決議なら池袋本店で
折々のことば:2835 鷲田清一
たち悪くなれとの事が今の世に生きよと云ふ事に似てゐる
(違星〈いぼし〉北斗)
(天声人語)はるかなる月
儒学者の父に抱かれた幼児が夜空を見上げて尋ねる。「月より高いものはあるの?」。太陽は月より高く、星は太陽より高い。父がそう答えると、では星より高いものはあるかと聞いたという。江戸時代の天文学者、麻田剛立(ごうりゅう)は幼少時から月や太陽に強い興味を示した▼▼▼▼▼夜空を仰ぐと、明後日に満月を控えた月がだいぶ丸い。あそこを人が競って目指す日が来るとは、麻田は考えもしなかっただろう。
8/29 火 夕刊
中古重機競り「ワンミリオ~ン」 日本製求め世界から商人 千葉でオークション
首相・ゼレンスキー氏、電話協議へ
トランプ氏の初公判、3月4日に
日本に長距離ミサイル売却、承認 米国務省
素粒子
またも日中外交のパイプの細さが露呈。嫌がらせが不買運動につながるのを恐れる。
× ×
中国もどう矛を収めるの。放出は何十年にも及ぶのに。
× ×
苦境の百貨店業界で労組がスクラム。そごう・西武の記者会見に他社が異例の同席。
× ×
首相はどう応じる。学術会議の任命拒否問題。国の審査会が文書の一部開示を答申。
8/30 水 朝刊
ジャニー氏、性加害「広範に」 調査チーム認定「50年代から」 藤島社長の辞任求める
電気・ガス補助延長へ 政府・与党調整、年末まで
NHK、配信を「必須業務」 有識者会議、格上げを提言
折々のことば:2836 鷲田清一
神様が私達を創造下さった時、私達の心はきれいなものであったそうです。
(中里篤治〈凸天〉)
(天声人語)ジャニーズ事務所への提言
数々の疑惑や漠然と感じていた異常性が、明確な文字になった。故ジャニー喜多川氏による性加害問題で、「再発防止特別チーム」がきのう公表した調査報告書を読み、そう感じた。同族経営による弊害を指摘し、社長辞任の必要性にまで踏み込んだ。改めて被害者たちの痛み、苦しみを思う▼▼▼▼▼被害者を救済する制度や人権方針の策定まで含む、重いボールが投げられた。事務所は被害者と向き合い、再発防止策を速やかに進めてほしい。
8/30 水 夕刊
働く障害者の声、オフィスに新風 職場定着へ「雇用の質」向上 コクヨ
円相場乱高下、一時147円台
トヨタ、国内12工場で稼働再開
プリゴジン氏、非公開で埋葬
素粒子
ガソリンも電気もガスも補助延長へ。実質賃金が下がるなか、税金が撒(ま)かれ続ける。
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6人任命拒否にフタをしたままで、学術会議のあり方を有識者がどう語り合うのか。
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人口の減り方に、縮みゆく国の現実を見る。ことしも上半期の出生数が過去最少に。
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金1グラムが初の1万円台に。へー、20年余りで10倍なの。
8/31 木 朝刊
(関東大震災100年 都市防災の今:上)首都焼いた木密、今もリスク 災害史上最悪、10万人犠牲の歴史
水産業支援へ新基金案 輸出先開拓・加工体制の強化 中国禁輸受け
そごう・西武、きょうスト 池袋本店、全館終日休業へ
首相襲撃、殺人未遂疑い 爆発物の殺傷力確認、追送検へ
折々のことば:2837 鷲田清一
日本の社会って小学校の教室がそのまんま続いてるなと感じてる。
(王谷晶)
(天声人語)海に流す
10年ほど前、インドネシアのジャワ島である光景を見た。正装した地元の漁師ら約50人が、海岸で儀式をしていた。祈りのあと、果物や卵、もち米などを載せた盆を手に一斉に海▼処理水の放出が始まって、きょうで1週間になる。科学的な安全と社会的な安心は異なる。漁業関係者の困惑が、いまは少し違ってみえる。
8/31木 夕刊
ファンなら伝わるタカラヅカ愛 JR宝塚駅、「におわせ」ポスター
そごう・西武、スト実施 池袋本店、全館休業
北朝鮮ミサイル、「戦術核の訓練」
ドイツ、5兆円規模の減税策
素粒子
あす関東大震災100年。「東京の街は三日三晩にわたって、火焔(かえん)地獄を展開した」(井伏鱒二「荻窪風土記」)
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「井戸に毒を」「軍部が発表」という流言や、「日本人か」と問われたり、夜警に立ったりしたとの記述もある。
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改めて胸に刻む。火を消す基本動作や家具の固定、非常食の備蓄は常識。その上で情報は冷静に判断せねば、と。
9/1 金 朝刊
そごう・西武、きょう売却 61年ぶり百貨店ストのさなか決定
概算要求、114兆円規模 過去最大の見通し 来年度予算
水産支援策「来週初めに」 首相、基金積み増し検討
農水相、処理水を「汚染水」
関東大震災、きょう100年
折々のことば:2838 鷲田清一
政治には科学は役立たなくても、政治家に科学的訓練を与えることは、役に立つ (中谷宇吉郎)
(天声人語)子どもたちの関東大震災
夏休みが終わって最初の登校日だった。腹ぺこで帰宅し、昼食を食べていたら――。関東大震災は、東京の尋常小学校に通う子どもたちの日常も一変させた。翌年に出版された『震災記念文集』を読むと、つらい体験の数々に胸が詰まる。飾りがなくつづられた分、恐怖の強さが際立つ▼▼▼▼文集ができたきっかけは、大震災の半年後に東京市が開いた展覧会だ。図画などの▼大震災では10万人以上が亡くなった。生き延びた子どもたちが残した言葉からは、一人ひとりの顔がみえる。
9/1金 夕刊
関東大震災100年、記憶を後世に 各地で追悼・訓練
「国際卓越研究大学」候補に東北大
待機児童2680人、5年連続過去最少
中国外相「韓国は戦略的自主性を」
素粒子 規模ありきの防衛費。概算要求額は2年前の1・5倍。ミサイル、こんなに要るの。
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首相が海産物を口にPR。中国政府や韓国野党との水質の共同調査も、ぜひどうぞ。
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有名百貨店が投資ファンドに買われゆく。「スト決行」の足元に時代の流れを見る。
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まだ暑いけど。〈最北の旅の葉書と九月来る〉加藤あや
9/2 土 朝刊
関東大震災100年 教訓胸に慰霊行事 都市防災なお課題
ファンド支援は東北大 初の認定候補 東大・京大見送り
8月も最も暑かった 観測データ分析、平均27.48度
折々のことば:2839 鷲田清一
理性の最後の歩みは、理性を超えるものが無限にあるということを認めることにある。 (パスカル)
(天声人語)ストもございます
「三越には、ストもございます」は、1951年に流行した言葉だという。この年の暮れ、百貨店史上初のストライキを三越の労働組合が決行した。終戦からまだ6年のデパートに漂う高級感と豊富な品ぞろえ。その裏で緊張する労使関係までうかがえて秀逸だ▼▼▼▼▼ストは憲法で保障された労働者の権利である。迷惑をかけるなどと思わず、不当な扱いを受けたら交渉手段として堂々と行使すれば良いのだ。私たちには、ストもございます。
9/2 土 be 朝刊
(フロントランナー)クラウン・RONE&Gigi 芸で心に明かりをともす
9/2 土 夕刊
眠れぬ悩み、時間も理解も 日本は先進国最短、国も目標設定 「リズム障害のせいで可能性狭く」
(Photo Story)真っ赤な守護神
素粒子
気になっている話、三つ。
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交通系ICカードが普及しても紙の切符は使えている。なぜ、紙の保険証は無くす。
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旧統一教会への文科省の質問権行使は既に7回。解散請求をするか、それはいつか。
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「記録が見当たらない」。関東大震災での朝鮮人虐殺。政府の不実さが、いかにこの
9/3 日 朝刊
旧統一教会解散、請求の方針 政府、10月中旬で調整 近く過料申し立ても 地裁に
迫るインボイス、板挟み 小規模事業者、税負担増か受注減か
男子バスケ、五輪出場権
折々のことば:2840 鷲田清一
日本初の女子学生は理系(化学と数学専攻)だった (大隅典子)
(天声人語)私はいま、どんな色?
みなさん、自分を色で例えるならば、何色ですか――。宮崎県にある都城さくら聴覚支援学校の穴見愛椛(あなみあいか)さん(17)は静かにそう、手話で語り始めた。先週末、東京・有楽町であった「全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」でのことだ▼▼▼▼▼発表は楽しくでき、ほかの参加者との交流もできました。「一生思い出に残る宝物です」。そんな穴見さん本人の言葉とともに、彼女の描いた絵が添付されていた。海のような深い青や朝顔のような淡い赤。その絵は何とも繊細で、やさしい色をしていた。