12/8 木 夕刊
爆撃写真、大尉の葛藤 真珠湾攻撃81年、裏にメモ 「一瞬之ヲ爆砕スルニ忍ビザルノ情ヲ…」
元米兵ら、ハワイで追悼式典 真珠湾攻撃81年
10月の国際収支、9カ月ぶり赤字
弾劾可決、ペルー大統領を拘束
米誌「今年の人」にゼレンスキー氏
素粒子
「人はいつか死ぬ。問題はどう生きたかだ。あなたの息子は目的を達した」。ウクライナ侵攻に動員され、死亡した兵士の母に語ったプーチン氏。
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「兵隊には行きましねえ。家で死ぬ方がええ。どのみち死ななきゃならねえなら」。トルストイ「イワンの馬鹿」はロシアの農民の思いを記す。
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きょう12月8日。戦死が美化された時代、日本も長く。
❾ 12/9 金 朝刊
防衛増税1兆円、首相表明 27年度に向け段階的 与党に検討指示 所得税は否定
ハッチから水、可能性大 安全委が報告書 知床・観光船沈没
救済新法、修正し衆院通過
身も心も支える 支援施設「不屈センター」 ウクライナ
折々のことば:2581 鷲田清一
違和感が残るのが、人生ですよね (岡田結実〈ゆい〉)
(天声人語)高級車に乗りたいなら
つま先を伸ばしたくなる広い足元、革製の黒いシートの柔らかい手触り。生まれて初めて、高級車センチュリーに乗ってみた。後部座席に座って都心の大通りを走る。歩行者の視線がこちらを向いているような気がして、なんだか落ち着かなかった▼▼▼▼▼山口県での騒ぎを全国のセンチュリーのファンはどう感じているのか。不愉快なことですかと石川さんに尋ねると「いえいえ、それだけ特別な車なんだと改めて思いました」。そう、悪いのはセンチュリーではないのだから。
❿ 12/9 金 夕刊
手のひらに乗る、快挙の歴史 記念切手、各地で発行 サッカーW杯カタール大会
ニューヨーク・タイムズ、24時間スト
ドイツ、極右捜索で武器押収
ツイッター、モーメント機能削除
素粒子
国会閉幕を前に首相の所信表明を読み直す。そこには福島を「ワクワクするような地域にしたい」と話す若者らへの連帯の言葉が。だが現実は。
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秋葉復興相は醜聞続き。それ以外で名前が報じられたのは、福島視察の予定を突然取りやめたことくらいというお粗末さ。なのに今も閣僚席に。
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乱暴な原発回帰と併せ、福島の思いは足蹴にされ続け。
12/10 土 朝刊
敵基地攻撃能力を定義 必要最小限度の自衛、相手の領域で反撃可能 安保3文書、骨子案
質問権、文科省再行使へ 解散命令請求、年内判断せず 旧統一教会、「違法」と意見書
厚労省、養子縁組を再質問 教団側へ
タワマン節税に待った 割安な高層階の相続評価額、見直しへ
折々のことば:2582 鷲田清一
おおきくなるっていうことは ちいさなひとに やさしくなれるってこと
(中川ひろたか)
(天声人語)人類を冬眠させる計画
小児科医である砂川玄志郎(げんしろう)さん(46)の人生を変えたのは一本の論文記事だった。医師5年目の2005年9月のある朝のこと。東京にある国立成育医療センターで夜勤を終え、誰もいない医局で何げなく科学雑誌を手にとった▼▼▼▼▼想像するのが楽しいような、でも、なんだか怖いような気もしてくる。「早過ぎることはない。いまからみんなでよく考えて欲しい」。砂川さんはそう話している。
12/10 土 be 朝刊
(フロントランナー)テレビプロデューサー・佐野亜裕美さん 「どこにもないドラマ」を追求
12/10 土 夕刊
なぜ女性だけ制服なんですか 「補助的イメージ」、金融機関で廃止拡大
(Photo Story)平和願い、指導
素粒子
ノーベル文学賞のフランスの作家エルノーの「事件」は、中絶が違法だった時代に妊娠した学生の焦燥、苦悩を描く。
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自らの経験に基づき、淡々と、克明に。そうしなければ「女性の現実をおおい隠すのにひと役果たすことになる」。
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きょう授賞式。中絶を巡っては、日本の現実に内外から疑義が寄せられる。個を尊重し尊厳を守る見直しを、早く。
12/11 日 朝刊
救済新法が成立 臨時国会閉会、首相は成果強調 異例の土曜審議
再婚後出産「現夫の子」 改正民法が成立 嫡出推定見直し
折々のことば:2583 鷲田清一
「時間の節約は命の延長につながる」 (居酒屋の張り紙)
(天声人語)あこがれの百貨店
東京・銀座にはきのう、歳末の高揚感が早くもあった。冬のボーナスが出たという方もおられよう。日ごろの物価高は気になるが、少しくらい自分にご褒美を。そんな気分だろうか。にぎわいに幼い頃を思い出した▼▼▼▼▼包みを抱いて家路につく。紙袋を丁寧にたたみ、思い出とともに戸棚にしまう。ネット上でボタンを押すだけでは味わえない幸せが思い出されてならない。
12/12 月 夕刊
踏切、なくせない事情 遮断機なし・警報機なし 改良には費用の壁、中小私鉄で進まず
民間初の月面着陸へ打ち上げ 日本ベンチャー「ispace」
国内企業物価、11月9.3%上昇
サッカーW杯、14日未明から準決勝
素粒子
テ 徹すべき「専守防衛」を
キ きな臭い反撃能力が覆し
キ 脅威を煽(あお)り合う道へ進む
チ 中国や北の軍事的挑発が
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コ 国防力強化の世論を広げ
ウ ウクライナで続く戦火も
ゲ 現状への不安を高めたが
キ 危機感に乗じた乱暴かつ
ノ 野放図な「2%」論議で
ウ 堆(うずたか)く予算を積み上げても
リ 陸、海、空自衛隊による
ョ 抑止力に万全はありえず
ク 国を過つ軍拡の幕が開く
12/13 火 朝刊
(東日本大震災12年へ 3・11の現在地)新津波想定、広がる浸水域
薗浦議員を任意聴取へ 秘書、過少記載メールか 東京地検
防衛財源に復興所得税案 法人税・たばこ税も 政府・与党検討
折々のことば:2584 鷲田清一
言葉というものは、残念ながら、「なんらかの形で自分を表現したい」と思っているような人には向いていない (阿部昭)
(天声人語)まやかしのネーミング
のどが痛くなったら「のどぬ~る」。熱が出てしまったら、おでこに「熱さまシート」。小林製薬の商品名には、そのものズバリの直球勝負でありながら心をくすぐるものが多い▼▼▼▼▼いっそのこと、あちらの名前を変えてみては、という川柳が本紙にあった。〈防衛省改め敵基地攻撃省〉。言葉のまやかしがどうにも多すぎる。
12/13 火 夕刊
敵も味方もない、亡父の航空日誌に名前を刻んで 戦争体験者ら200人の署名集め カリブの島国の男性
復興所得税、20年程度延長の案
敵基地攻撃能力、担う部隊明記へ
G7、「気候クラブ」の設立を決定
素粒子
ありえない。復興財源で武器を買うなんて。所得増税を延長し防衛費に回す案浮上。
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覚えている。復興のための法人税増税は、わずか2年でさっさとやめていた事実を。
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来年の漢字は「和」にしたい。今年と同じや間違っても「核」になりませんように。
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ご用心。5回接種しても、感染することはあるのです。
12/14 水 朝刊
敵基地攻撃、日米協力を明記 政府案、専門部隊を新設 自衛隊は「盾」、大きく変質
防衛施設整備に建設国債 5年間で約1.6兆円 戦後初
薗浦議員を任意聴取 秘書との共謀、有無確認 東京地検
井上尚、4団体統一王者 日本人初 ボクシング
折々のことば:2585 鷲田清一
サックスを吹けないならば「もういらない」という態度のヤツはだれ一人としていませんでした。 (金子隆博)
(天声人語)月とうさぎ
新しい手帳やカレンダーが店に並び、年末の到来を告げている。残り2週間余りで、さて、どうやって仕事を片付け、部屋のほこりを払い、新年の支度をしようか。暦とにらめっこが続く▼▼▼▼▼なに、そう気にする必要はない。えっちらおっちら行くほうが結局は確実であることを、ウサギは苦い記憶とともに学習しているはずである
12/14 水 夕刊
防衛財源、自民税調幹部が大筋合意 法人税・所得税・たばこ税
ナスカの地上絵、ぞろぞろ 山形大、新たに168点 ドローンで調査、分布 解明
大企業・製造業、4四半期連続悪化
核融合、投入超えるエネルギー 米エネルギー省
ウクライナ越冬支援へ国際会議
素粒子
2%だ、トマホークだ、こうなりゃ建設国債もだ。安保政策の大転換へまっしぐら。
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政府与党が国会を無視し、平和外交の未来図も示さずに走る現状に驚き、おののく。
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辺野古4年。土砂投入はまだ13%弱。進んだように見えても、先行きは疑問だらけ。
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雪の便り、続々と。〈ぽとり落つ吉良邸跡の寒椿〉変哲