2/26 月 朝刊
(黒田日銀10年 行き詰まった異形の緩和策:上)首相「余分なこと言わぬよう」
端末の持ち帰り、悩む保護者 小中で「1人1台」、ゲームに使用も
大雪、影響続く 各地で死者相次ぐ
折々のことば:2597 鷲田清一
皺(しわ)の刻まれた、その人の生き生きとした表情だけに、通訳の女の子のふるえる喜びだけに、ただ、いつまでも集中していたかった。(大崎清夏〈さやか〉)
(天声人語)アトムの足音
ロボットが歩くと、どんな音がするか。まず浮かぶのは、ガシャとかカチャといった金属音ではないだろうか。でも、そのロボットが人間の心を持っているとしたら――。「音の神様」と呼ばれ、92歳で亡くなった音響デザイナーの大野松雄さんは60年前、新しい音でこの問いに答えた▼▼▼▼▼型破りな音を送り出した大野さんは、「存在する音に僕は興味がない」と話していた。天国でも、まだ聞いたことのない音を探しているだろうか。
12/26 月 夕刊
見せたい、ふつうに生きる私 「視覚障害=かわいそう」じゃない 全盲のユーチューバー
脅して宗教強制「虐待」 厚労省指針案
復興相の交代、首相は明言避ける
ゼレンスキー氏、年末へ警戒訴え
素粒子
年の瀬、支持率の低い首相が、まるで「黄金の3年」を謳歌(おうか)しているように見える。
次の選挙までの長い時間をかければ、不人気な施策も実現できると言われてはいた。
× ×
それがまさか、専守防衛の形骸化と原発への回帰とは。
× ×
しかも、国会を一顧だにせず、民意を問うつもりなど、さらさらないと言いたげに。
12/27 火 朝刊
秋葉復興相きょう更迭 岸田内閣4人目 政治資金問題など
武漢の「成功」、とらわれた3年 新型コロナ
中国、入国後隔離撤廃へ
特定秘密漏洩、初の摘発 海自1佐を書類送検 保護法違反容疑
折々のことば:2598 鷲田清一
風や、光や、においや、温度や、はだざわりや……ほかの動物たちや、そういうもの ぜんぶの動きを感じて、馬語を話している (河田桟〈さん〉)
(天声人語)影武者騒動の結末
筒井康隆さんによる歌舞伎戯曲『影武者騒動』は、登場人物の紹介から面白い。百姓の沢庵(たくあん)「実は北条時政 実はやっぱり沢庵」で、娘の夫「十作 実は佐々木四郎左衛門高綱」、十作の息子「小四郎 実は高綱の実子」。始まる前からドタバタ劇になるのがわかる▼▼▼▼▼冒頭の影武者騒動は、どれが本人でだれが影武者なのかわからなくなり山場を迎える。いや、いまはそんな複雑な話ではない。ふさわしい人材を選べばいいと思うのだが。
12/27 火 夕刊
秋葉復興相を更迭へ 後任、渡辺氏方針
中国、「ゼロコロナ」終了へ 中国人の海外旅行、順次再開 経済回復狙い来月8日から
アップルに消費税140億円追徴課税
ゼレンスキー氏、印に和平協力要請
素粒子
ようやっと復興相を更迭。この御仁のせいで空費した審議時間、誰が責任を取るの。
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政権の根っこから腐臭が。後手に回る閣僚辞任4人目。
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元上司に、つい。どの職場にもありそうな話。特定秘密って存外、軽いものなのか。
先生も辛(つら)そうだが、子どもたちへの影響がもっと心配。教員の「心の病」過去最多。
12/28 水 朝刊
中国人、海外旅行再開へ 入国時の隔離、来月撤廃 中国、ゼロコロナ終了 日本は水際強化
秋葉復興相を更迭 後任は渡辺博氏 杉田政務官も
首相、衆院選「防衛増税前に」
住宅ローン、固定金利上げ 日銀緩和修正で 来月から一部の大手銀
折々のことば:2599 鷲田清一
風流とは貧乏の働きでなければならない。 (郡司正勝)
(天声人語)ありがとう図書館
ほぼ毎日利用している身に、年末年始の図書館の休みはつらい。思えば絵本を探したころから、文献や資料を求めて駆け込む現在まで、どれだけお世話になってきたことか。執筆に行き詰まって書棚の間をさまよう日々だ▼▼▼▼▼大英博物館図書館の閲覧室で、マルクスが30年通って座り続け、『資本論』などを書いた「G7」の座席を見たことがある。能力に応じて働き、必要に応じて受け取る――司書受難のいま、この言葉が図書館から生まれたのは皮肉というしかない。
12/28 水 夕刊
世界最小ペンギン、繁殖リレー 東京から卵を空輸、長崎で6羽すくすく
国立競技場、最大年10億円補助へ
緩和修正、決定会合で異論出ず 日銀
安保理「アフガン女性、通学再開を」
素粒子
どうなればロシアは攻撃をやめるのか。停戦への道筋が見えぬまま年をまたぐ無念。
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戦火の飛び火を恐れる。来年こそ火消しを。切に願う。
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コロナの死者が36日連続で3桁台。きのうはついに最多の438人。帰省も慎重に。
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きょう、わが職場は仕事納めの「筆洗い」。〈ッてなわけで虻蜂(あぶはち)とらず冬休み〉変哲
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