12/29 木 朝刊
感染者の葬儀、制限緩和 納体袋不要、遺体と接触可能に コロナ対応、指針改定へ
与野党に見えた、歩み寄る姿 政権交代10年の景色
コロナ死者増加、最多ペース インフルは流行期入り
森保監督が続投 サッカー日本代表
折々のことば:2600 鷲田清一
そこに名前がつけられなくても別にいいんです。 (よしながふみ)
(天声人語)私たちは何も知らない
いったい何を話したのか。どれほど重要な秘密だったのか。何でも知りたいのは記者の常だが、この場合、特定秘密保護法が漏洩(ろうえい)を厳しく禁じている。海上自衛隊の1等海佐が機密情報を漏らしたとして書類送検された事件だ▼▼▼▼ベトナム戦争のとき、元米国防総省職員のダニエル・エルズバーグ氏は、機密文書▼米紙は教訓として記した。「機密を決める担当者の関心は国家の安全ではなく、政府に都合が悪いかどうかの場合が多い」。その指摘が正しいか分からない。今回の事案を含め私たちは秘密の中身を何も知らない。
12/30 金 朝刊
増える無縁遺骨、弔う人なく 行政が葬祭費負担、年4万8622件
食品値上げ、新年も 7000品目超 「2年前より負担13.6万円増」
(タイパ社会 豊かな時間はどこに)時間効率、求めて追われ 視聴も食事も恋愛も
3年分会いたくて 帰省ラッシュ始まる
折々のことば:2601 鷲田清一
尊大な奴(やつ)でも……暴れん坊でも嫌な奴でも産まれた時は、泣きながら出て来たんだよ。 (早瀬さん)
(天声人語)今年亡くなった人たち
なぜだか年の暮れになると、その年に亡くなった方々の顔が頭に浮かんでくる。エリザベス女王をはじめ、今年は各界を代表する人が相次いで不帰の客となった。故人をしのびつつ、この1年の漢字「戦」を絡めて、はて彼らが戦っていたのは何だったかと考えてみる▼▼▼▼言及したい人は尽きないが、紙幅がない。ウクライナでの戦争の犠牲者に思いをはせつつ、この1年に起きたことの重みを改めて痛感する。〈年を以(もつ)て巨人としたり歩み去る〉高浜虚子。
12/31 土 朝刊
住宅ローン金利、大幅上げ 3メガ銀・固定 変動は据え置き
(灯 わたしのよりどころ)戦時下・現場から 憎悪が覆う世界、希望の光求めて
ペレさん死去 サッカーの王様
磯崎新さん死去 ポストモダン建築先導
折々のことば:2602 鷲田清一
「わかる」と言ってくれる人ほど敵だった。 (品田遊)
(天声人語)まさか逆さま? 朝起きて、見慣れた自分の顔を鏡で見る。不思議だ。右と左は鏡のなかで逆になるのに、なぜ上下は反転しないのだろう。片目をつぶってみたり、顔を斜めにしたりしても変わるのは左右だけ▼▼▼▼▼きょうは大みそか。激動の1年を振り返りつつ、新たな年を思って心に刻む。右でもなく左でもなく、上や下にもこだわらない。「まさか逆(さか)さま」は逆から読んでも「まさか逆(さか)さま」。どこまでも自由な発想の小欄でありたい。
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