2 四季がおこるわけ |
地球は,自転するじくがかたむいたまま公転しています。そのために,地球から見た太陽の高さが,季節によって変わります。 |
四季 | 日本から見た太陽の方向 | 太陽の高さ(東京の正午) |
冬至 | ||
春分の日 秋分の日 |
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夏至 |
太陽の高さが変わると,地面にあたる日光の量が変わり地面のあたたまり方もちがってきます。夏は冬よりも太陽は高く,日光がさす時間も長くなるので地面の温度も高くなり,気温も高くなります。 |
太陽の高さが低い | 太陽の高さが高い |
こちらの方が日光の量が多いので、地面の温度は高くなる |
「冬来たりなば春遠からじ」。イギリス詩人シェリー作「西風に寄せる歌」の有名な一説です。寒く厳しい時期はいつまでも続かない、必ず暖かい季節は巡ってきます。こんな風に四季の存在は、私たちの生活、ひいては人生を豊かにしてくれるものです。今回の無料メルマガ『1日1粒!『幸せのタネ』』では著者の須田將昭さんが、四季はなぜ生まれるのか、科学的に解説しています。
四季があるわけ
日本には四季があると言うと、まるで日本にだけ四季があるように聞こえますが、当然そんなことはないですよね。世界中、どこにでも「四季」は存在します。ただ、地域によって、その差が明確でなかったり、ある季節が長かったりはしますが。
さて、その四季はどうして生まれるのでしょうか。
地球は太陽からたくさんの光と熱のエネルギーを受けています。地球がもしずっと同じ方向を太陽に向けていたら、そこだけずっと暑くなり、陽の当たらない裏側は寒いままになります。しかし、地球は太陽の周りを、自転しながら、公転しています。ただ、それでも、地球の回転軸が、その公転する面と垂直だったらまた違ってきますが、実はその回転軸は傾いています。ちょうど独楽を回していて止まりかけの時、少し首振り運動をしますね。そんなイメージです。
その傾き具合は23.4度…と言ってもすぐにピンと来ないかもしれませんが、地球儀を思い浮かべてみましょう。少し斜めに傾いてますよね。あれは見栄えがするからとか、みやすくするために傾いているわけではないのです。
地球の地軸の傾きを再現しているのです。
地球は少し傾いているので、太陽との位置関係で、あるところでは、北極の方が太陽の方を向き、あるところでは、南極の方が太陽の方に向きます。
北極側、つまり北半球が太陽の方に向いているとそちら側では太陽からの熱をたくさん受けるので夏になります。南半球が熱をたくさん受けている時期は、北半球は熱を受ける量が少なくなるので、北半球は冬になります。
では、春と秋は?
春と秋では、地軸は太陽との位置関係では遠くも近くもないので、ほぼ同じようなエネルギーをもらうことになります。
だから暑くもなく、寒くもなく、という季節になるのです。
もちろん、地域によってずれはあります。赤道近くでは太陽の当たる時期が長いので暑くなりますし、北極、南極は太陽からのエネルギーを受ける量が少ないので温度は低くなります。
日本は、北緯35度近辺。ちょうど良い辺りに位置するので、四季の違いが比較的はっきりしている、ということになるのです。
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