北村地方創生相 答弁取り違えを陳謝 衆院予算委

北村地方創生担当大臣は衆議院予算委員会で、先週の審議での「桜を見る会」の公文書管理をめぐる答弁について、該当部分の規定を取り違えて説明していたとして陳謝しました。

公文書管理を担当する北村地方創生担当大臣は、先週の衆議院予算委員会で、「桜を見る会」をめぐる内閣府の推薦者名簿の保存期間について法令上の根拠などを問われたのに対し明確に答弁できず、野党側が反発して退席し委員会は散会しました。

北村大臣は10日午前の衆議院予算委員会で、公文書管理法の政令について、該当部分の規定を取り違えて説明していたとしたうえで、「おわびして訂正をさせていただきたい」と述べ、陳謝しました。

自民 幹事長「質問にしっかり答えている」

自民党の二階幹事長は記者会見で、「担当大臣として、質問にしっかり答えていると思う。円満におさまって、次に進んでいるのではないか」と述べました。

自民 国対委員長「人間だからたまにはそういうことも」

自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し、「大臣の答弁に取り違えや勘違いがあってはいけないが、人間だからたまにはそういうこともある。答弁を取り消したので、いいのではないか。北村大臣は本当に真摯(しんし)な態度で国会に臨んでいる。審議を深める意味で、参考人の出席をできるだけ認めてもらうことが大事だ」と述べました。

国民 国対委員長「国会をなめている 更迭すべき」

国民民主党の原口国会対策委員長は記者会見で「大臣としての資質はゼロだ。政府・与党が今のような北村大臣の答弁で乗り切れると思っているとしたら、国会をなめている。本当にこんな大臣でいいのか、安倍総理大臣は更迭すべきだ」と述べました。

共産 書記局長「無理な答弁 首相に責任」

共産党の小池書記局長は記者会見で「北村大臣の答弁能力の問題ももちろんあるが、安倍総理大臣の答弁に合わせ、疑惑を少しでも払拭(ふっしょく)するためにかなり無理な答弁を強いられていることに根本的な原因があり、痛々しい感じすらする。安倍総理大臣が正直に真実を語り、廃棄したとされる資料を明らかにすればすべて解決するわけで、安倍総理大臣に責任がある」と述べました。