No.12 加賀の千代女句碑 朝かほに(あさがおに)
歌碑の高さ:75cm 巾:60cm
朝かほに 釣瓶とられて もらひ水 千代書 千代女の眞筆あさがおに つるべとられて もらいみず
釣瓶は、井戸の水をくむために紐の先や竹竿の先に吊るした桶。
あさがおの蔓(つる)が釣瓶に巻きついたので取るにしのびず、 近所に水をもらいに行った という、いかにも女性らしいやさしさがあります。
千代は元禄16年(1703年)の生まれ(~安永4年:1775年)で、加賀(石川県)松任の人。 17歳の時に支考に「あたまからふしぎの名人」と称えられて諸国に知られました。 18歳で金澤に嫁いだが20歳で夫に死別、松任に戻ったのち多くの俳人と交遊を深め ていきます。
宝暦4年(1754年)、51歳の時に出家しました。(号は素園) 俳風は平俗だが繊細な感覚で、情緒的にすぐれた句が多いといわれています。
夕顔に 女の肌の みゆる時
起きてみつ 寝てみつ 蚊帳(かや)の広さかな (これは孤閨(こけい:独り寝)をなげく歌だと言われます) 蜻蛉(とんぼ)つり 今日はどこまで 行ったやら 月の夜や 石に出て啼(なく) きりぎりす
など、千代女らしい句を残しています。
参考図書
俳文学大辞典 角川書店
日本の秀歌・秀句の辞典 小学館
歌碑の高さ:75cm 巾:60cm
朝かほに 釣瓶とられて もらひ水 千代書 千代女の眞筆あさがおに つるべとられて もらいみず
釣瓶は、井戸の水をくむために紐の先や竹竿の先に吊るした桶。
あさがおの蔓(つる)が釣瓶に巻きついたので取るにしのびず、 近所に水をもらいに行った という、いかにも女性らしいやさしさがあります。
千代は元禄16年(1703年)の生まれ(~安永4年:1775年)で、加賀(石川県)松任の人。 17歳の時に支考に「あたまからふしぎの名人」と称えられて諸国に知られました。 18歳で金澤に嫁いだが20歳で夫に死別、松任に戻ったのち多くの俳人と交遊を深め ていきます。
宝暦4年(1754年)、51歳の時に出家しました。(号は素園) 俳風は平俗だが繊細な感覚で、情緒的にすぐれた句が多いといわれています。
夕顔に 女の肌の みゆる時
起きてみつ 寝てみつ 蚊帳(かや)の広さかな (これは孤閨(こけい:独り寝)をなげく歌だと言われます) 蜻蛉(とんぼ)つり 今日はどこまで 行ったやら 月の夜や 石に出て啼(なく) きりぎりす
など、千代女らしい句を残しています。
参考図書
俳文学大辞典 角川書店
日本の秀歌・秀句の辞典 小学館
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。