◆9/27 金 朝刊 朝日新聞
袴田さん、無罪 衣類など、証拠捏造認定 静岡地裁判決
海自艦、台湾海峡を通過 活発化する中国、牽制 首相判断
使用済み核燃料を中間貯蔵施設搬入 青森で最長50年保管 東電
兵庫知事、失職・出直し選へ
折々のことば:3217 鷲田清一
気力は眼(め)に出る。生活は顔色に出る。教養は声に出る。
(土門拳)
(天声人語)袴田巌さんの58年
あの年も、ずいぶんと暑い夏だったらしい。ムシムシとした日がずっと続いたと、私の母が昔、よく言っていた。1966年8月、ときおり小雨がぱらつく曇天の日、当時30歳の袴田巌さんは逮捕された▼▼▼▼▼58年前に生まれた赤ん坊もいまでは老眼鏡をかけ、髪はすっかり薄くなった。秀子さんによれば、「はっきりものを言う人間」だった弟は、もはや意思の疎通が難しいという。あまりにも長き歳月を、袴田さんは非情に奪われた。何とも言えぬ虚(むな)しい気持ちを、どこにもっていけばいいかと、悩む。
◆9/27 金 夕刊 朝日新聞
混戦最後まで 自民党総裁選
素粒子
三たびの捏造(ねつぞう)指摘。だが法廷に自由奪われた本人の姿なく。
◎
松川事件などの弁護を担当した故後藤昌次郎は書く。〈冤罪(えんざい)は人災である。戦争とともに、国家という最高権力しかなしえない、おそろしい災害である〉
◎
「無罪の発見」にこれほどの時間を要した裁判所も責めを免れず。法の不備に逃げ込むことなく、いま目の前の事件にその目を凝らして。救済待つ人多く。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。