グループの構成団体として、総合警備業の日本パナユーズ(大阪市)、病院・福祉施設向け食事提供サービスのシップヘルスケアフード(吹田市)、川西造園(同)、堀田工務店(同)が参加する。

施設配置図およびイメージパース(資料:吹田市)
施設配置図およびイメージパース(資料:吹田市)
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 江坂公園は、大阪メトロ・北大阪急行の江坂駅前にある広さ2.3haの都市公園で、その一角に吹田市江坂図書館がある。吹田市は今回、地方自治法に基づいて公共施設の管理権限を委任する指定管理業務と都市公園法のPark-PFIを活用した再整備を併せて行う事業者を募集・選定した。指定管理料は2022年度が5336万9000円、以降、年間7115万9000円を上限とし、協議の上決定する(公募時)。

 同グループが提案したコンセプトテーマは、「Fusion & Evolution at Esaka-Park、『融合』+『進化』 江坂公園発 新しいにぎわいを街へ展開」。またデザインテーマは「UNDER THE TREE、木の下で憩う 木の下で集う 木の下で考える 木の下で楽しむ」。緑の豊かさを維持・継続するなかで、新しい価値を創造し融合させ、あらゆる人々・世代・地域から江坂公園に集うことを全体コンセプトとして掲げている。

 整備内容として、レストラン・カフェの新設、江坂図書館・エントランスホール・江坂花とみどりの情報センター跡の改修、駐車場の新設などを行う。管理関係では、公園と図書館の一体的な運営・管理、公園協議会の設置・運営、利用促進プログラムの提供、キッチンカーの出店、マルシェやフェスといった自主事業の実施が盛り込まれている。

レストランのイメージ(資料:吹田市)
レストランのイメージ(資料:吹田市)
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吹田市立江坂図書館の改修イメージ(資料:吹田市)
吹田市立江坂図書館の改修イメージ(資料:吹田市)
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 選定委員会による講評では、「公園と図書館を一体的に捉え、社会潮流を踏まえたプログラム(生涯学習プログラム、学習支援プログラム)の開発・実行」「フリーWi-Fiの設置を含め、ICTを活用した情報環境の整備」「収益施設について、安定した収支の実現に取り組み、適切に公園および複合施設への収益還元を行うこと」などに対する期待の声が上がった。

 今後は、2022年3月に吹田市議会で議決後、7月に再整備工事に着手し、2023年3月から施設などが順次オープンする予定だ