夏の全国高校野球は雨の影響で、19日も第1試合がノーゲームになり第2試合が中止となりました。これで試合が延期された日は7日を数え、NHKの高校野球中継で解説を担当している前田正治さんは「初めての経験ですべてが大変な大会になってしまった」と話しました。
甲子園球場で開かれている夏の全国高校野球は長引く雨に悩まされ、当初開幕が予定されていた今月9日以降、試合が延期された日は7日を数え昭和50年の第57回大会の5日を46年ぶりに更新し、これまでで最多となりました。
NHKの高校野球中継で解説を担当する前田正治さんは、この状況について「初めての経験ですべてが大変な大会になってしまった」と話しました。
選手への影響については、精神面での懸念を示し、「1日、2日の延期に関してはそんなに影響はないと思うが、気持ちの持ちようというのが長くなればなるほどなくなっていく」と話しました。
一方、技術的な部分では特にバッティングに大きな影響があると指摘し、「雨の影響で室内でしか練習できなくて、広い球場とはボールの見え方も違う。1球ずつ課題を持ち集中して練習することが試合につながる」と話していました。
そのうえで「この先の日程が非常に心配だが、選手たちはこの甲子園でプレーすることを夢みて必死に努力してきたので、この大舞台がそういう部分を食い止めてくれる気がする。選手たちには笑顔でプレーして自分の力を発揮してほしい」と話し、選手たちの奮闘を期待していました。