クリスマス イブに何かかんれしていそう
花名・花言葉の由来
花名の由来
花名のクリスマスローズは、クリスマスの時期にバラに似た花を咲かせることに由来します。
属名の学名「Helleborus(ヘレボルス)」はギリシア語の「helein(死に至らしめる)」と「bora(食べもの)」が語源となり、この植物の根に毒があることにちなむといわれます。
花言葉の由来
古代のヨーロッパでは、クリスマスローズの香りが病人から悪臭を除くと信じられ、ギリシアでは狂人を正気に戻すと考えられていました。また、イギリスのエリザベス時代(16~17世紀)には憂うつを追い払うのに使われていたといいます。花言葉の「私の不安をやわらげて」「慰め」はこれにちなみ、「中傷」の花言葉は根に毒があることに由来します。
クリスマスローズ誕生花
クリスマスローズの言い伝え
イエス・キリスト(紀元前4年頃~紀元後28年頃)が生誕したとき、マデロンという少女が羊飼いたちと一緒に祝福に訪れました。少女は贈り物に囲まれた赤ん坊のキリストを見て、貧しい自分には何も贈るものがないと泣いてしまいます。その姿を見た天使が地面に触れると、そこにクリスマスローズが現れました。マデロンはそれを摘んでキリストに捧げたそうです。
クリスマスローズの種類
クリスマスの時期に一重咲の白い花を咲かせるのはヘレボルス・ニゲルという品種です。また、2~3月頃に開花するレンテンローズ(ヘレボルス・オリエンタリス)や改良品種も日本の園芸市場では「クリスマスローズ」の名称で出回ります。
なお、レンテンローズの「レント」は、キリスト教のレント(四旬節:イースター(復活祭)の前の40日間にわたるキリスト教の行事で、祈り、断食、慈善などが行なわれる。2月4日~3月10日のいずれかの日に始まる)にちなみ、同時期に花を咲かせることから名づけられました。
花びらのない花
花びらに見える部分は、実際には花のような形をした「萼片(がくへん)」になります。そのため、鑑賞期間が比較的長くなります。なお、本来の花びらも蜜腺(ミツを分泌する器官)として残り、これが大きく発達したものを選別した品種もあります。
毒
種によって成分は異なりますが、毒を根茎(こんけい)や葉に含みます。あやまって摂取すると、嘔吐、腹痛、下痢、けいれん、呼吸麻痺、心拍数の低下、心停止などを引き起こす恐れがあります。
西洋の花言葉(英語)
≪Language of flowers≫ 西洋の花言葉一覧
Christmas rose(クリスマスローズ全般)
「relieve my anxiety(私の不安をやわらげて)」
クリスマスローズの季節・開花時期
旬の季節: 冬
開花時期: 12月~2月
出回り時期: 12月~2月(最盛期は1月)
花持ち期間: 7日程度
名称・原産地
科・属名: キンポウゲ科クリスマスローズ属
学名: Helleborus niger
和名: クリスマスローズ
別名: ヘレボルス・ニゲル、雪起こし(ユキオコシ)
英名: Christmas rose
原産地: ヨーロッパ中部~南部
コメント
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