一帯一路
一帯一路(いったいいちろ、英語:One Belt, One Road、略称:OBOR)とは、2014年11月に中国で開催されたアジア太平洋経済協力首脳会議で、習近平中国国家主席が提唱した経済圏構想である。中国政府の李克強国務院総理は、積極的に関係国を訪問し、支持を呼び掛けている。すでに約60の対象国に加え、ASEAN、EU、アラブ連盟など多くの国際組織が支持を表明している[1]。李克強首相は「『一帯一路』の建設と地域の開発・開放を結合させ、新ユーラシアランドブリッジ、陸海通関拠点の建設を強化する必要がある」[2]としている。
そのため、諸国の経済不足を補い合い、アジアインフラ投資銀行やシルクロード基金などでインフラ投資を拡大するだけではなく、中国から発展途上国への経済援助を通じ、人民元の国際化を目標に中国を中心とした世界経済圏を確立すると言われている[3]。また、中国西部から中央アジアを経由してヨーロッパにつながる「シルクロード経済ベルト」(「一帯」の意味)と、中国沿岸部から東南アジア、インド、アラビア半島の沿岸部、アフリカ東岸を結ぶ「21世紀海上シルクロード」(「一路」の意味)の二つの地域で、インフラ整備、貿易促進、資金の往来を促進しており[4]、それぞれ2013年に習近平がカザフスタンのナザルバエフ大学とインドネシア議会で演説したものである。2015年5月8日にはロシア大統領ウラジミール・プーチンと会談し、一帯一路をユーラシア経済連合と連携させることで一致した[5][6]。
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