すごい開発
高の原駅(たかのはらえき)は、奈良県奈良市朱雀三丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)京都線の駅。
平城ニュータウン建設に伴い、1972年11月に開業[1][2]。駅名は、万葉集に詠われた佐紀丘陵の古称とされる地名「高野原」にちなんで名づけられた[3]。現在は関西文化学術研究都市の玄関口となっている。
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駅構造 [編集]
島式ホーム2面4線をもつ地上駅で橋上駅舎を有する。外側の線路が先発・通過の電車用になる。ホーム有効長は6両。改札口は1ヶ所のみである。
京都府寄りに引込線がある。これはかつて「高の原行」普通列車の入換として使われていたものであるが、現在では、回送列車の入換に使われている。また、大和西大寺方面から駅手前に2番線へ続く線路があるが、こちらは営業としては使われず、保線基地として使用されている。そのため、入線も手動式の横取り装置での対応である。
開発によってやや変化したものの、当駅周辺の地形はすり鉢状になっており、橋上の駅舎に出入口が設けられている。また、2005年に構造上難しいとされていたエレベーターが2基設置された。特に、大和西大寺方面ホームのエレベーターは既存の階段を貫通する形で設置されたため、階段移設(増床)・駅舎の増築が行われる大規模な工事となった。
なお、自動改札機は東芝製が設置されている。赤い自動改札機(EG-2000)は、出場時2枚一括処理、PiTaPa・ICOCAに対応する。
のりば [編集]
1・2 | ■京都線(下り) | 大和西大寺・奈良・天理・橿原神宮前・吉野・大阪難波・尼崎・三宮方面 |
---|---|---|
3・4 | ■京都線(上り) | 新祝園・新田辺・丹波橋・京都・京都国際会館方面 |
- 構内の方面表記では上記のように記載されているが、下り列車は最遠で橿原神宮前駅・近鉄奈良駅・天理駅までの運転であり、吉野駅へは橿原神宮前駅にて吉野線の列車に、大阪難波駅・尼崎駅・三宮駅へは大和西大寺駅にて奈良線の列車に、それぞれ乗り継ぐことになる。
- 外側2線(1番線と4番線)が主本線、内側2線(2番線と3番線)が待避線である。
特徴 [編集]
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- 大和西大寺駅を始発から8:34までに発車する京都方面行および京都駅を17:00以降に発車する大和西大寺方面行の特急が停車する。
- 特急券・定期券とも購入可能。
- ラッシュ時は、駅係員がホームにて案内する。
- 平日朝ラッシュ時に、当駅始発の京都行き急行列車の設定が1本だけある。
- 京都線ではこの駅から大和西大寺寄りの各駅にて、大阪難波駅経由の阪神電鉄線連絡乗車券が購入できる。阪神線内からの近鉄連絡乗車券も、当駅までしか購入できない。
- 当駅から鶴橋駅経由で西日本旅客鉄道の大阪環状線内各駅への利用者も多いが、西日本旅客鉄道との連絡切符は発売されていない。
- 京阪電車の連絡切符が発売されている。
利用状況 [編集]
近年における1日乗降人員は以下の通り。
ラッシュ時(特に平日朝)は通勤のサラリーマンや近隣の学校(奈良大学、東大寺学園高校・中学校、奈良県立平城高等学校、京都府立南陽高等学校など)の学生などで混雑する。奈良線学園前駅と同様に昼間でも利用者が多いが、当駅は京都市方面への通勤通学需要も多いため、大阪市方面一辺倒の学園前駅とは異なり両方向への利用者が多い[要出典]。
駅周辺 [編集]
平城・相楽ニュータウンや付近の学校への玄関口としての性格が強い。 ホームも含め奈良県に位置しているが、引込線が奈良県奈良市と京都府木津川市の府県境にまたがる。
駅前には駅名の由来となった万葉歌の歌碑があり、「秋さらば 今も見るごと 妻ごひに 鹿鳴かむ山ぞ 高野原の上 万葉集 巻第一・八四 長皇子」と刻まれている[5][6][7][8]。
東側 [編集]
西側 [編集]
- 駅前広場
- 平城ニュータウン完成記念樹「センペルセコイア」
- サプライズィング下水道
- 奈良交通高の原駅のりば
- タクシーターミナル
- 万葉歌碑
- サンタウンプラザすずらん館
- サンタウンプラザひまわり館
- イオンモール高の原
- イオン高の原店(前:高の原サティ)
- 近鉄高の原駅前交番
- 高の原中央病院
- 関西文化学術都市研究センター
- 石のカラト古墳
南側 [編集]
北側 [編集]
- 兜谷公園
- 京都府立南陽高等学校
- 土師山公園
- 関西文化学術研究都市事業本部
- ハイタッチ・リサーチパーク
- 大里公園
バス [編集]
奈良交通が運行。停留所は駅の西側に少し離れたサンタウン寄りに所在する。
- 1番
- [11] 学園前駅北口ゆき(奈良大学経由)
- [15] 平城山駅ゆき(朱雀保育園経由・平日1本のみ)
- [115] JR奈良駅ゆき(佐保台三丁目経由)
- [117] 佐保台三丁目ゆき
- 奈良大学ゆき(奈良大学開校日のみ)
- [31] 梅美台五丁目ゆき(京都府木津川市)
- [30] 梅美台五丁目ゆき(平城山駅経由)(京都府木津川市)
- 2番
- [4] 神功四丁目ゆき(左京循環内回り)
- [16] 高の原駅ゆき(左京循環外回り、朱雀五丁目・朱雀四丁目経由)
- [17] 高の原駅ゆき(左京循環内回り、朱雀第一住宅・朱雀保育園経由)
- 3番
- [7] 神功四丁目ゆき(兜台一丁目経由)
- [1][4] 神功四丁目ゆき(右京小学校経由)
- 4番
- [19] 木津川台住宅ゆき(平日1本のみ)
- [21] 兜台五丁目ゆき(京都府木津川市)
- [77] 学研奈良登美ヶ丘駅ゆき(兜台三丁目・東登美ヶ丘六丁目東経由)
- [82] 高山サイエンスタウンゆき(奈良県生駒市)
- 木-1 梅谷ゆき(きのつバス)
- 木-2 鹿背山ゆき(きのつバス)
- 木-3 木津川台住宅ゆき(きのつバス)
- 5番
- [文] 東大寺学園ゆき
※かつて存在した系統=100系統・東登美ヶ丘一丁目、2系統・左京循環外回り・兜台一丁目経由神功四丁目、3系統・左京循環内回り・兜台一丁目経由神功四丁目、5・6系統左京5丁目内回り・外回り、76系統・学研奈良登美ヶ丘駅経由学園前駅行き、80系統・高山サイエンスタウン、81系統・高山サイエンスタウン、23系統・光台循環内回り(京都府相楽郡精華町)、22系統・山田川駅(兜台五丁目経由)、夜行高速バスやまと号・東京ディズニーランド・千葉駅
歴史 [編集]
- 1972年(昭和47年) - 平城駅から2.6km、山田川から1.6kmの地点に新駅が計画される[5]。
- 1972年(昭和47年)7月 - 着工[5]。既設線路東側に約900mの複線を敷き、上下線共通の95mのホームと線路上に架かる歩道橋に沿う駅舎を建設[5]。
- 1972年(昭和47年)11月22日 - 平城ニュータウンの平城第二団地への入居時期(同年11月25日)に合わせるため、予定地より約50m南に仮駅で開業[5][9]。普通・準急行が停車し、乗降客は一日およそ750人[5]。
- 1973年(昭和48年)5月16日 - 高の原駅が完成[1][2]。跨線歩道橋に沿うように1面2線の橋上駅として正式開業[5]。
- 開業時のホーム有効長は大型車4両分(95メートル)であったが、大型車10両分の用地が確保され、旧本線用地へのホーム増設が考慮されていた[3]。
- 1976年(昭和51年)12月5日 - 新たに上下待機線を敷設し、旧本線の用地にホーム1面と2線を増設[5][10]。2面4線の橋上駅となる。
- 1977年(昭和52年)1月18日 - 急行が停車開始。
- 19xx年 - 改札外に近鉄不動産高の原案内所が開業。
- 1987年(昭和61年)12月9日 - 高の原駅列車運行自動制御開始、高の原変電所が竣工[11]。
- 1994年(平成6年)4月21日 - 「第5回全国みどりの愛護のつどい」のため奈良入りされた皇太子ご夫妻が高の原駅で下車され、柿本善也奈良県知事や大川靖則奈良市長らが駅前で出迎える。
- 1999年(平成11年)3月16日 - 夜間下りのみ特急が停車するようになる。
- 2001年(平成13年)4月 - 平城ニュータウンの自治連合会・万年青年クラブなどからエレベーター設置の要望の署名が、近鉄及び奈良県と奈良市に提出される[12]。
- 2003年(平成15年) - 改札内売店をPocketplatに転換。
- 2004年(平成16年)2月 - 改札外に「アルペンローゼ高の原店」が開業。
- この年からエレベータ設置工事のため、2005年(平成17年)2月まで一部階段が使用中止。その後、トイレも使用中止。
- 2005年(平成17年) - エレベータ使用開始。同時にトイレ前スロープ・点字ブロック、車いす対応券売機が設置された。
- 2007年(平成19年)4月1日 - PiTaPa使用開始。
- 2008年(平成20年)9月 - 非常通報装置供用開始。
- 2010年(平成22年)11月15日 - アルペンローゼ跡に「みもすパン工房」が催事出店。
- 2011年 (平成23年) 2月~3月 - 外装の塗装工事を行ない、白色から灰色に。
- 2011年(平成23年)3月17日 - 様々なスイーツの人気店が期間限定で出店する「MeetsSweets高の原店」がオープン[13]。
- 2012年(平成24年)3月20日 - 朝に上り特急が停車するようになる。
隣の駅 [編集]
- 近畿日本鉄道
- 京都線
- 一部特急停車駅(朝の上りと夕方以降の下りのみ停車)
その他 [編集]
- 2006年に開業した近鉄けいはんな線を当駅まで延伸する構想があり、近鉄学研奈良登美ヶ丘駅は将来の延伸に対応できるよう考慮されて建設されたが、当面計画は凍結される見込みである(将来のリニア新駅との兼ね合いもあるため)。
- 所在は奈良県奈良市だが、前述の通り京都府木津川市まで至近であるため、京都新聞などの販売も行っている。
- 駅スタンプには平城ニュータウンが描かれている。
- 当駅は1999年から一部特急停車駅となっているが、2003年まで近鉄京都線に設定されていた快速急行は通過していた。
脚註 [編集]
- ^ a b 日本住宅公団20年史刊行委員会編『日本住宅公団20年史』日本住宅公団、NCID BN01602514、1975年7月25日
- ^ a b 日本住宅公団史刊行委員会編『日本住宅公団史』日本住宅公団、NCID BN01602467、1981年9月
- ^ a b 近鉄ニュース社編『窓 - 平城ニュータウンに "高の原" 駅が新装オープン』近鉄ニュース第315号3頁、1973年5月1日
- ^ 駅別乗降人員 京都線 - 近畿日本鉄道
- ^ a b c d e f g h 平城ニュータウンのあゆみ編集委員会編『平城ニュータウンのあゆみ』奈良市、1997年
- ^ 奈良市に万葉歌碑を建てる会
- ^ 奈良盆地歴史地理データベース - 奈良女子大学古代学学術研究センター
- ^ 万葉ゆかりの地をたずねて ~万葉歌碑めぐり~ - 奈良市
- ^ 近鉄労組30年史編集委員会編『近鉄労組30年の歩み』近畿日本鉄道労働組合、1976年11月11日
- ^ 『近畿日本鉄道 最近20年のあゆみ』近畿日本鉄道、1980年10月1日
- ^ 『創業80周年記念 最近10年のあゆみ』近畿日本鉄道、1990年10月1日
- ^ 『近鉄高の原駅整備に関連して』山口裕司、2001年12月14日、奈良市平成13年12月定例会(第4号)一般質問
- ^ MeetsSweets高の原店 3/17(木)OPEN!
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
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