4/10 月 朝刊
維新、大阪・奈良知事選制す 大阪市長選も新顔勝利 統一選
少子化対策「期待できぬ」61% 内閣支持は38% 朝日新聞社世論調査
折々のことば:2699 鷲田清一
パンやのくまさんは男でも女でもなく、くまなんです。
(松永智子)
(天声人語)春のヘルメット
オーストラリアの自転車乗りにとって、春はゆううつな季節である。地元でマグパイと呼ばれるカササギフエガラスという鳥が、走行中にいきなり襲ってくるのだ。その凶暴さは想像を超えており、毎年何千件もの襲撃が報告されている▼▼▼▼▼過去をみれば、努力義務から義務化された例はいくつもある。いまでは着用が当然のシートベルトも努力義務だった。命が助かるならと、通気性の良さそうな野球帽型を注文してみた。
4/10 月 夕刊
普段は水ためないダム 洪水対策に特化、川と同じ高さに「放流孔」
道府県議の当選者、女性316人で最多
対ロ兵器提供、イランに停止要請
ヘリ事故海域、海底の突起を調査
素粒子
札幌市長に冬季五輪招致をめざす現職が当選。だが市民世論調査では開催反対47%、賛成38%と相反する数字が。
◎
明確な「民意」がひとつ。招致活動を続けるか、住民投票で決めることに賛成79%。
◎
市議会は昨年2度にわたり住民投票を否定した。どんな不都合があるのだろう。市が掲げる「自分らしく」「誰もが」「私たちの」の理念がかすむ。
4/11 火 朝刊
技能実習、廃止し新制度 人材「確保」明記、「育成」は維持 政府提案 転籍制限、見直し検討
植田総裁、緩和検証を示唆 日銀新体制が始動
維新、道府県議選で伸長 自公は前回並み 統一選前半戦
折々のことば:2700 鷲田清一
今も私の原点は、「大根、菜っ葉」です。
(藍原寛子)
(天声人語)同志国と言われても
近ごろよく聞く表現でありながら、どうにも腹に落ちないものに「同志国」という言葉がある。それは何ぞやと問えば、政府の説明は、志を同じくする国とか、外交の目的を共有する国のことだとか。そう言われても、何だか分かったような、分からないような……▼▼▼▼▼もはや中国でも共産党の公式文書を除き、同志はほぼ死語である。そんなイデオロギーにまみれた過去の表現がいま、日本の安全保障の舞台で闊歩(かっぽ)しているのはなぜだろう。奇妙に感じられてならない。
4/11 火 夕刊
岸田政権を中間評価 衆院4補選告示 物価高や教団問題、焦点 23日投開票
東北3県の家電量販、休日111日以上 労働協約の「地域的拡張適用」
秋篠宮ご夫妻の訪英を閣議了解
流出疑惑、米「機密性高い資料も」
素粒子
「地獄のゴングが鳴った」を書棚の奥に探す。元ボクサー袴田巌さんの冤罪(えんざい)を訴えた高杉晋吾氏の42年前の著作。
◎
報道も批判の俎上(そじょう)に。少し調べれば疑問が浮かぶ当局発の情報をそのまま流すなど、今も心すべき教訓の数々が。
◎
検察は再審に臨む方針の表明を先送り。無罪への最終ラウンドのゴングはいつ鳴る。法曹の見識、力量が問われる。
4/12 水 朝刊
「チャットGPT、全世界が実験台」「データ集中と監視、強まる恐れ」 元グーグルの専門家が警告
日本株の投資拡大に意欲 「投資の神様」バフェット氏 5大商社株保有7%超
衆院4補選告示、政権の中間評価 23日投開票
渦巻く春の日 鳴門海峡
折々のことば:2701 鷲田清一
そのときは、私たちは螺旋(らせん)を昇っていて、歴史の先を行っている、ぐらいの気もちで。 (末吉里花)
(天声人語)安倍元首相の本棚
残された蔵書は故人を雄弁に語るときがある。亡くなった安倍晋三元首相はどのような本を読んでいたのか。その一端を伝える企画展が、山口県下関市のデパートで開かれている。妻の昭恵さんから提供されたという元首相の本90冊を見てきた▼▼▼▼安倍氏の90冊のうち我が本棚にあるものを数えてみた。ちょうど10冊。読んだことのある本をいれるともう少し多いか。9分の1の重なりに、安倍氏との近きと遠きを思った。
4/12 夕刊 朝日新聞
安全・笑顔、これからも TDL40周年
22年度企業物価、過去最高9.3%上昇
ツイッター、マスク氏のX社と合併
機密流出、米「調査にあらゆる手」
素粒子
4年前の今日、東大入学式の上野千鶴子氏の祝辞が話題に。〈頑張っても報われない人、頑張ろうにも頑張れない人、頑張りすぎて心と体を壊した人がいる〉〈恵まれた環境と能力を、恵まれない人々を貶(おとし)めるためでなく、そういう人々を助けるために使って〉
◎
コロナ禍を挟んで私たちは〈弱者が弱者のままで尊重される〉社会にどれだけ近づいただろう。足を止め、考える。
4/13 木 朝刊
AI訓練「無断で作品使用」 著作権巡り、米で相次ぐ提訴
米、AI規制案を検討
大阪IR計画、認定へ 長崎は継続審査 政府最終調整
人口、12年連続で減少 沖縄は復帰後初 昨年10月推計
黄砂、列島覆う
折々のことば:2702 鷲田清一
芸術は生活を飾る花、余裕があってはじめて生まれるものと考えてる人が多いけれど、それは逆。芸術は生活の根なのです。 (吉田秀和)
(天声人語)昨日の中国、今日の日本
1990年代の初め、まだ貧しさが色濃く残る中国に留学した。大陸はいかに広いか。ひとの情はいかに深いか。多くを教えられたと思っている。帰国するときは船にした。一衣帯水の関係と呼ばれる隣国との距離を、体で感じたかったからだ▼▼▼▼〈天をもて黄沙の国とつながれり〉高崎公久(こうきゅう)。とかく気色ばむことの多い日中関係だが、砂には国境もない。一晩の差で霞(かす)んだ空をともに見上げる近さを思う。
4/13 夕刊
ICBM級、北朝鮮発射か 落下情報めぐり混乱
快適!宇宙生活 無重力でも洗髪、若田さん「すっきり」
素粒子
主役2人が脱線重ね、行方の見えぬドタバタ劇。求む!話を本筋に戻せる舞台監督。
◎
放送法問題が発覚して40日余。首相官邸による放送の自由への介入が核心。なのに委細知る真の主役の元補佐官は出番のないまま楽屋で昼寝?
◎
モリカケ桜に任命拒否、そして統一教会と、あいまい・うやむやにするのが得意の永田町。猿芝居の猿もため息。
4/14 金 朝刊
北朝鮮、ICBM級発射 防衛省「当初、北海道に落下可能性」
ふるさと納税に「隠れ経費」 寄付後の費用、国報告の対象外
陸自ヘリか、海底で発見 宮古島の西側 隊員らしき姿も
折々のことば:2703 鷲田清一
国家は、成員に共通した一つの過去をもつ前に、その共通性を創造しなければならない。 (オルテガ・イ・ガセット)
(天声人語)入学式の言葉から
新たな舞台に立つ人たちに、励ましの言葉が送られる季節である。各地の大学で入学式が開かれた。学長らは何を新入生に語りかけたのだろうか。式辞のなかに、いまという時代を探してみた▼▼▼▼▼はて、自分は入学式でどんな言葉をもらっていたか。ボーッとしていた記憶しかないのが、悔やまれる。
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