1/23 月 朝刊
相続人なき遺産、647億円 増える「おひとり様」、国庫へ10年で倍
(ウクライナ侵攻1年)入隊、止めれば良かったか 来日夢見た息子、母の葛藤
国枝が引退 車いすテニス、世界1位 パラ、認知広げる先駆者
折々のことば:2624 鷲田清一
当たり前なんてこと 何一つなくて……例えば、嫌なことがあったとしても、明日はがんばろうと思えることが何よりの贅沢(ぜいたく)だったり(千葉雄大)
(天声人語)きょうから通常国会
かつて人気を博したNHKのラジオ番組「日曜娯楽版」でコントが放送された。「おい、戦力のない軍隊ってあるかね?」「そりゃあ、あるだろ、政治力のない政治ってのがあるんだから」。70年ほど前の一幕である▼▼▼▼▼先の番組の台本にはこんなのもあった。男「国民よ、ただ政府を信頼せよ。信ずるものは幸いなり。信ずるものはすくわれん」。別の声「足許(あしもと)をすくわれん」。
1/23 月 夕刊
最強寒波、備えを 強風、太平洋側も大雪の恐れ
異次元の少子化対策、強調 首相、施政方針演説へ
教団問題、細田氏があす「懇談」
養子縁組、旧統一教会を行政指導へ
少子化対策「期待できない」7割
素粒子
GX、DX、スタートアップ……。日本語で言えぬのかと思いつつ施政方針を聴く。
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開会日まで沈黙した細田衆院議長は、あす何を語るか。
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安保防衛、原発論議が焦点に。去年も書いたが、旧文通費の使途公開もお忘れなく。
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暦通りの冷え込みに震え、唇は一文字に。〈寒波来る硝子積まれて海の色〉河村静香
1/24 火 朝刊
首相、出生率「反転を」 賃上げ「物価上昇率超す」 施政方針演説
経済政策「期待できぬ」73% 内閣支持35% 朝日新聞社世論調査
春闘、賃上げ率が焦点 経団連、積極対応呼びかけ
細田氏、懇談形式で説明へ 教団との接点、記者会見せず
折々のことば:2625 鷲田清一
むしやしない (京ことば)
(天声人語)八甲田山の悲劇
行軍の兵隊たちが、猛烈に吹き付ける雪の中をさまよう。耐えがたい寒さと疲労と睡魔に襲われ、脱落者が出る。「彼等は歩きながら眠っていて、突然枯木のように雪の中に倒れた。二度と起き上れなかった」▼▼▼▼▼北海道や東北などでは、樹木が厳しい寒気にさらされると、中の水分が凍り、はじけた音をたてて幹が裂けることがある。凍裂という。寒さに悲鳴をあげたくなるのは、人間ばかりではないらしい。
1/24 火 夕刊
正チャン100年、新たな冒険 キャラクター漫画の草分け、収集し公開へ
日本海側、26日にかけて大雪に
NATO加盟めぐりトルコ反発
使用済みおむつ「保育園で処分を」
素粒子
少子化対策に「期待できない」73%。なにせ30年間の失敗の検証をしてないからね。
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労組の組織率は16・5%。「春闘」の外にいる人々の賃上げはどうする、どうなる。
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再稼働させないともっと上げるけど、と。原発ありきの東電値上げ申請の嫌な感じ。
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負けないぞ。今季最強、警報級、10年に1度の寒波に。
1/25 水 朝刊
「教団と安倍氏、大昔から関係」 細田議長、与野党に説明
トヨタ、EV専用車台 量産備えコスト削減
列島、平地も大雪警戒
折々のことば:2626 鷲田清一
笑いながら話していた私は、ふいに、「わたしはね……」と、いいかけて、「わたし」という一人称がいえなくなったのです。 (森崎和江)
(天声人語)細田議長の三段跳び
ホップ・ステップ・ジャンプのことを「三段跳び」と命名したのは、朝日新聞OBの織田幹雄さんだった。1928年のアムステルダム五輪で15メートル21の記録を出した。日本人で初の金メダリストである▼▼▼▼▼三段跳びの選手権ならば、代表選手らしからぬ不真面目なふるまいに、観客席からブーイングのあがる場面だろう。議長に送り出した自民党からは聞こえてこない。
1/25 水 夕刊
列島襲う寒波、交通直撃 関西の大動脈、満員電車4時間立ち往生
ドイツ首相一転、主力戦車提供へ
日本、G7などと外相協議開催
デジタル広告巡りグーグルを提訴
素粒子
▽衆院議長 公開の場での説明から逃げ続ける人。旧統一教会との関係だけでなく、セクハラ疑惑も問われている。
▽参院比例代表 合区した県の救済策に使う党やローテーションで回す党が出現。まったく登院しない議員もいる。
▽専守防衛 ほぼ死語。「先手防衛」との造語も出回る。
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列島氷結。那覇市を除くすべての県庁所在地が零下に。
1/26 木 朝刊
最強寒波、列島包囲 交通網混乱、立ち往生
米独、主力戦車提供へ 慎重姿勢を転換 対ウクライナ
最大の銅鏡と鉄剣、出土 「古墳時代の最高傑作」 奈良・富雄丸山古墳
折々のことば:2627 鷲田清一
息子や娘にとっても、あなたではない私はちゃんとままならないものなのだろうか。 (古賀及子〈ちかこ〉)
(天声人語)「優しく強く」の5年半
きのう首相の座を降りたニュージーランドのアーダーン氏が昨年4月に来日した際、単独会見する機会があった。それまでも、毎日のように会見やメッセージのライブ配信を見ていたので、初めて会った気がしなかった▼▼▼▼▼かつては9割がコロナ対策を支持し、2年3カ月前の総選挙も圧勝したのだ。世論とはかくも厳しく、移ろいやすいものなのか。「政治の世界で、1週間は長い」とはよく言ったものである。
1/26 木 夕刊
「脱ハンコ」時代、職人の意地 87文字、1.2センチに詰め込んだプライド
28時間、新名神の立ち往生が解消
米、主力戦車31台の提供を発表
IOC、ロシア選手の復帰「検討」
素粒子
米独の戦車提供の先に、停戦への展望はありやなしや。
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残り90秒。地球滅亡までの「終末時計」が過去最短のいま、軍事支援の拡大さらに。
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2倍以上でも合憲14VS.違憲1。これぞ最高裁。またも国会のぬるい格差是正を許容。
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すわ国宝級か。誰が眠る。ヤマト王権の地から、類例なき盾形銅鏡と巨大な蛇行剣。
1/27 金 朝刊
トヨタ、豊田社長交代 会長就任へ 53歳佐藤氏が昇格 14年ぶり人事
コロナ5類移行、5月8日 マスクは個人判断 政府方針
海外永住、昨年2万人増 過去最高の55万人 6割が女性
折々のことば:2628 鷲田清一
知我詩非詩
始可与言詩 (良寛)
(天声人語)マフィアの伝達手段
小さな紙片に麻薬取引の指令を書き、何度も折りたたんでテープで巻く。町のパン屋から雑貨屋へ、さらに通行人へと、未開封のまま次々に渡っていく。時には岩の下などに隠して非対面の授受も。最後に受取人が手にしたときはもう、経路は特定できない。読むとすぐに燃やす▼▼▼▼▼シチリアでは先日、30年間も逃亡したマフィアの大ボスが逮捕された。8年前の紙片が手がかりになったとか。完璧な秘匿性などない。日本の事件でも「穴」はあるはずだ。
1/27 金 夕刊
年近い実習生のため、私だからできること 暴力や未払い「自分だったら」、高校生は動いた
東京都区部の物価、1月は4.3%上昇
カナダも「レオパルト2」提供へ
「全接種、オミクロン対応を」米見解 コロナワクチン
素粒子
「日程ありき」への不安、「自己負担」への懸念を抱えたまま、GW明けに5類へ。
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日当100万円の仕事なんて、あるわけなかろうに。広域強盗の「この指止まれ」。
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なるほど、まさに適材適所だ。外遊先で、首相「長男秘書官」が公用車で土産買い。
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支払いは領収書不要の「機密費」だったりするのかな。
1/28 土 朝刊
5類へ、コロナ政策転換 5月8日から、特別対応を段階縮小 マスク「効果的場面」周知へ
連続強盗指示役か、比で拘束 「ルフィ」に逮捕状、送還へ
飲む中絶薬、承認見通し 妊娠9週まで対象 厚労省部会が了承
0~18歳に月5000円、予算案 東京都
折々のことば:2629 鷲田清一
へそまがりとは、世の側から見た「曲がり」であり、へそまがりの側から見れば世の側が曲がっている。 (芥川喜好)
(天声人語)公用車で土産を買う
歳暮に中元、誕生祝い。日本人のプレゼントは30種類にのぼる。平均費用は月約4千円。一番多いのは旅行土産――。1977年12月18日付の本紙に「贈り物と日本人」と題したこんな記事が掲載された。人類学者ハルミ・ベフ氏による調査を伝えた▼▼▼▼▼首相が帰国後に配りたいなら、相手は全国民であるべきだ。それは茶や菓子ではなく、暮らしを良くする諸政策であり平和のための外交成果である。
1/28 土 朝刊 be
(フロントランナー)ハート・オーガナイゼーション社長・菅原俊子さん 命を救う、どこでも専門医
1/28 土 夕刊
「へぇ~」満載なのに、消えゆく県民手帳 紙離れ進み、発行やめる県も
(Photo Story)少女は見つめる
素粒子
憲政史上初めて、電子音声での代表質問。きのうの参院本会議の光景に快哉(かいさい)を叫ぶ。
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ライバルの顧客情報の「のぞき見」続々。自由化を踏みにじる電力各社の罪深さよ。
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対外発信用の撮影も「長男秘書官」のお仕事なのね。ならば画像を公開してみたら。
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春はセンバツから。歓声規制撤廃で甲子園も沸きそう。
1/29 日 朝刊
(多民社会)技能実習、変革迫られる現場 人件費、日本人の1.5倍「即戦力」
電通側、談合認める 地検聴取に供述 五輪テスト大会
原発建て替え「敷地内」 慎重派に配慮、範囲修正 政府方針
折々のことば:2630 鷲田清一
けれどもその夢はかつてのようにフワフワしたものではありません。
(ズラータ・イヴァシコワ)
(天声人語)鈴木邦男さん死去
三島由紀夫が東京・市ケ谷の自衛隊駐屯地で自決する約3年前、1968年1月のことだ。朝日新聞に三島は寄稿をした。書き出しにはこうある。「実は私は『愛国心』という言葉があまり好きではない」▼▼▼▼▼愛国とは、何か。「僕は、自らを振り返って、〈愛国心〉の危うさ、愛ゆえの暴走が起きることを実感している」。右や左といった思想の枠に収まらない異色の言論人が逝った。79歳。
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