◆4/19 土 朝刊 朝日新聞
備蓄米、小売店には0.3% 初回分の先月流通量 農水省追跡
グーグル、広告も独占認定 米連邦地裁 事業分割の可能性
車の非関税障壁、緩和検討 政府、米国車の検査簡略化も
日本が誇る美、世界へ発信 奈良と京都できょうから特別展
(天声人語)地図の日
伊能忠敬は55歳のとき、最初の測量の旅に出かけた。従者ら5人とともに江戸を発ち、奥州街道を経て、いまの北海道別海町まで。往復3200キロを180日で歩いたという。こちらもほぼ同じ年齢だが、会社との往復で1日1万歩を達成するのがようやくだ。健脚ぶりに驚く▼伊能は、歩幅を69センチとほぼ一定に保ち、初回の旅ではその積み上げで距離を測った。坂道では四分儀を使って勾配も出し、関数表で平面距離を割り出した。どの地図にも標高の記録はないが、富士山は特別だったのだろう。静岡・由比付近からの測定値がある。メートル法に換算すれば3733メートルになるそうだ▼完成した日本全図の精密さは、いまさら言うまでもあるまい。ただ「昭和」の世になるまで、屋久島などの20万分の1の地形図では資料として活用されていたと知って、もう一度驚かされた▼伊能の活躍から200年あまり。国土地理院が今月、全国の三角点や水準点の標高データを一新した。地震などで生じた値のずれを、これまでは10年以上もかけて、地表で尺取り虫のように測量を繰り返すことで補正してきたが、衛星を使ったやり方に改めたからだ▼このため富士山の三角点の標高は、3775メートル51センチから56センチに。ちょっとだけ高くなった。なぜだかうれしい▼きょうは「地図の日」。旧暦で、冒頭の旅に伊能が出発した日にあたる。天気予報によれば、各地で夏日になりそうだ。ときには地図を手にして、見知らぬ町へ出かけてみようか。
◆ (しつもん!ドラえもん:5411)こくりつこうえん編
沖縄(おきなわ)のやんばる国立公園(こくりつこうえん)は、飛(と)べない鳥(とり)がいることで有名(ゆうめい)だ。何(なん)という鳥(とり)かな?
◆ こたえ
ヤンバルクイナ
1981年(ねん)に発見(はっけん)され、生息数(せいそくすう)は推定(すいてい)1500羽(ぱ)。沖縄北部(おきなわほくぶ)のやんばる地域(ちいき)のみに分布(ぶんぷ)し、独自(どくじ)の進化(しんか)を遂(と)げて飛(と)べなくなったんだって。
4/19 土 be
(フロントランナー)くま川鉄道社長・永江友二さん 全線復旧へ、美容師も兼ねて
4/19 土 夕刊 朝日新聞
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