平尾台(ひらおだい)
平尾台(ひらおだい)は福岡県北東部に位置する、北九州市小倉南区、行橋市、田川郡香春町、京都郡苅田町、同みやこ町に跨る標高370~710m、台上面積約12km²の結晶質石灰岩からなるカルスト台地であるが、東北部の一帯はカルスト地帯ではなく、花崗閃緑岩からなる。小倉南区の地名でもある。国の天然記念物に指定されている。
最高峰は北九州市小倉南区の貫山 (712m) でその周辺には400m~600m級の山が点在する。目白洞、千仏洞、牡鹿洞、青龍窟などの鍾乳洞が点在し、大小のドリーネのあるカルスト地形が広がっている。日本三大カルストと呼ばれ、北九州国定公園に指定されている。景観が良く、北九州市下曽根地区、苅田町の工業地帯、行橋市中心部、中津市、山口県が一望でき、国東半島や姫島も見えることがある。半自然の草原景観を守るために、毎年3月頃に野焼きが行われる。
地名としては小倉南区新道寺・木下・市丸・小森・呼野・貫・井手浦、苅田町谷・法正寺、行橋市千仏・内蔵・矢山・高来・福丸・徳永・入覚、みやこ町勝山上矢山・勝山矢山・勝山浦河内及び香春町採銅所と、広い範囲にわたっている。
中心となる北九州市では、2003年2月に新道寺の一部に住居表示を行い、「平尾台」一丁目-三丁目の町名を設定した。
平尾台自然観察センター、平尾台自然の郷といった入場無料の学習、行楽施設も作られており、ハイキング、ピクニックにも適した場所である。また貫山などの山は登山にも適しており、北九州市を代表する観光地の一つである。 毎年夏には平尾台観光祭が行われ、東大野八幡神社によって観光者の安全を祈念され、花火大会や催し物などが行われている。
イベント[編集]
2010年4月18日、「北九州・平尾台トレイルランニング(トレラン)レース」が開催された。なお、コース設定は石川弘樹が手がけた[1]。
環境問題[編集]
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平尾台には地域特有の植物が生育しており、中には絶滅が危惧される植物も存在している。平尾台は国定公園に指定されており、植物の採集は原則として禁止されているにも関わらず、植物の盗掘が横行しており、大きな問題となっている。この盗掘で急減した植物も多く、環境省のレッドデータブックに記載された植物も例外ではない。
このような行為は種の保存法、自然公園法、文化財保護法などの法律に違反する行為である。そのほか、不法投棄や観光客によるゴミの投棄も問題となっている。
平尾台の千仏鍾乳洞では落書き被害が発生しており、大きな問題となっている。主に岩壁に名前などを彫り込む落書きが多く、中には1950年代に書かれた落書きも存在する。このような落書きは法律で禁止されているが、一度彫り込まれた落書きは消えるのに莫大な時間がかかると言われ、修復不可能とされる落書きも多い。
アクセス[編集]
乗合タクシー[編集]
以下の乗合タクシーが運行されている[2]。
自動車[編集]
関連項目[編集]